ATP (アデノシン三リン酸) 【えーてぃーぴー(あでのしんさんりんさん):ATP (Adenosine triphosphate)】 0901202-5

【定 義】 Adenosine triphosphate(アデノシン三リン酸、C10H16N5O13P3)の略語。 塩基であるアデニンに五単糖であるリボースが結合したリボヌクレオシドの一つがアデノシンである。このアデノシンに、さらにリン酸が3分子連続して結合したものがATPである。

【解 説】 ATP(アデノシン三リン酸)が加水分解されリン酸1個を放出し、ADP(adenosine diphosphate:アデノシン二リン酸)となる時や、リン酸を2個放出してAMP(adenosine monoposphate:アデノシン一リン酸)になる時に、熱エネルギーと自由エネルギーが放出される。 また逆向きの反応ではエネルギーを蓄えることができる。生物におけるエネルギー貯蔵や供給および運搬などを仲介する重要な物質である。 例えば各種物質の代謝や合成、筋肉の運動、生物発光などのように多量のエネルギーを獲得または利用する生体内の諸作用、諸反応に関与する。

【参考資料】 (33)(38)(61)(62)

【関連用語】 生物化学エネルギーミトコンドリア