MMC > 年頭所感(平成22年)




 平成22年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。年頭にあたり平素より、財団法人マイクロマシンセンター及び技術研究組合BEANS研究所の活動にお寄せ頂いております皆様のご支援とご協力に心より御礼申し上げます。

 私は 昨年9月17日に開催された両組織の理事会におきまして理事長に選任され、同18日から職務に就いたわけですが、大任を仰せつかりましたことを光栄に存じますとともにその責務の重大さを痛感している次第です。今後とも本理事長職を通じまして、マイクロマシン・MEMS等マイクロナノ分野のより一層の発展に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、新年早々、厳しい話になってしまいますが、ご案内の通り、一昨年のリーマンショック及び昨年秋のドバイショックなどに起因しまして足下の経済情勢は大変難しい状況が続いています。このような状況を打開していくためには、我が国産業の競争力の源泉である技術開発の一層の推進が不可欠と考えます。そのためにもいまや産業のキーテクノロジーといわれるMEMS等のマイクロナノ分野に係る技術開発の一層の進展が求められているところです。

 このため、革新的次世代デバイス創出に必要な基盤的プロセス技術群を開発しかつそのプラットフォームを構築するBEANS(異分野融合型次世代デバイス製造技術開発)プロジェクトには、従来の応用分野に加えて環境・エネルギー、安心・安全、健康・医療など幅広い分野での応用を目指すものとして、我が国の多分野にわたる産業を支える新たなデバイス創出による市場の底上げと拡大が期待されております。

 そのため、中間評価の年でもある3年目に入りますBEANSプロジェクトでは、よりその成果を顕在化し、革新的次世代デバイス開発の基盤技術開発の道筋を示す一年として参りますので、技術研究組合BEANS研究所の活動につきまして、引き続き、皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 この他、この1月で18年目を迎えた財団法人マイクロマシンセンターとしましては、平成20年12月に公益法人制度改革関連三法が施行されたことを受け、めまぐるしく変動する社会環境の中で、それに対応できる自由度を持ち引き続き安定的に事業を遂行していくため、これまでの公益法人から一般財団法人への移行を指向して、そのための移行申請を内閣府に提出しております。認可が下りました暁には、一般財団法人として自らの役割と責任を改めて認識し、事業の着実な遂行を通じて、我が国産業の国際競争力強化や豊かな未来社会の創造に貢献して参る所存でございます。

 また財団法人マイクロマシンセンターMEMS協議会の活動として、本年も引き続き、将来のナノテク研究開発拠点づくりの基盤固めのための検討を関係各位のご協力を得ながら進めて参ることにしておりますので、これに関しましてもご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 最後となりましたが、両法人を代表しまして、本年が皆様方にとって実り多い一年になりますよう心からお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成22年1月吉日


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