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輝かしい2016年の新年を迎えました。明けましておめでとうございます。このところの我が国経済は最近の円安、原油安の効果もあり日経平均株価が2万円近くを推移するなど総じて回復基調にありますが、一方では中国経済のバブル崩壊、米国連銀の利上げ、欧州への大量難民移入など様々な海外リスクが高まりつつあり、我が国の経済運営への影響も懸念されています。
私ども一般財団法人マイクロマシンセンターが活動するMEMS産業分野においては、国内市場規模が約1.5兆円で年率2桁の伸びが見込まれるMEMSデバイスの応用・普及が着実に進展しています。加速度センサー、圧力センサー、振動センサー、MEMSマイクロフォン等の多くのMEMSが自動車、スマホなどの身の回りの製品の中でもふんだんに使われており、今や各種製品の小型化・高機能化を実現するための必須デバイスとなっています。
さらに、最近IOT/CPS、インダストリ4.0などインターネット活用の新たなイニシアティブが盛んに喧伝されていますが、その中でMEMSデバイスの大半を占める先進センサを用いたスマートセンシングは、現実社会とIT空間を連結させ、各種センサーネットワークを展開させるための重要なツールとして注視されています。
このような状況下、私どもは様々な活動を行っております。一つには稼働5年目のマイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)の運営です。ベン
チャーから大企業までMEMSデバイスを用いてビジネス化・製品化を進める様々なユーザーの試作・開発拠点として着々と利用が増大しています。
また、今後のIOT・トリリオンセンサ社会の進展を見据え、先進MEMSセンサーに自立電源、無線機能 を組み込んだメンテフリー端末ノードを構成要素とする先駆的なセンサーネットワーク(SSN:スマートセンシング&ネットワーク)の技術開発や国際標準化等にも鋭意取り組んでおります。
微力ながらもMEMS産業の発展を支援し、ひいてはわが国経済を先導する役割の一端を担ってまいりたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
2016年1月 一般財団法人マイクロマシンセンター |
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