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 当センターは、 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より平成12年度補正予算事業として「マイクロ流体システムを応用したダイオキシン類の高速測定技術の研究開発」プロジェクトを受託し、平成13年度にプロジェクトを実施しました。

 本研究開発は、その後のマイクロTAS(MEMS技術を用いてチップ上に微小な流路や反応室、混合室を設け、一つのチップもしくはデバイスで血液やDNAをはじめさまざまな液体や気体を分析する生化学分析デバイス)開発の先駆けとなったプロジェクトになります。



プ ロ ジェ ク ト 参 画 機 関
(株)日立製作所   オリンパス光学工業(株)   三菱電機(株)
住友電気工業(株)   (株)デンソー   財団法人マイクロマシンセンター
プ ロ ジェ ク ト の 概 要
 
1) 背景と目標
 ゴミの焼却炉等により発生するダイオキシン類は大きな環境問題と認識されており、その排出濃度の測定・管理は、重要な課題です。ダイオキシン類対策特別措置法の体系においては、排ガス中のダイオキシン類の濃度を測定する際の方法として日本工業規格に定められたものを用いるよう規定していますが、この分析方法に要する期間・コストの面については、更なる改善が求められています。このため、本プロジェクトでは、日本工業規格に定められた排ガス中のダイオキシン分析に於いて、マイクロマシン技術の一分野であるマイクロ流体システム技術を適用し、分析試料の前処理工程の大幅な短縮による、分析期間の短縮とコストの低減を実現する為に必要な、マイクロ流体要素技術を開発することを目的とします。
 
2) 研究開発の内容
  • マイクロ流体システム設計
    (JIS「排ガス中のダイオキシン類等の測定方法」中の前処理工程に関して、マイクロ流体システム化設計を行う)
  • 要素デバイスの個別仕様設計
    (上記のマイクロ流体システムの実現に必要なマイクロ流体システム要素デバイスの個別仕様設計を行う)
  • 要素デバイスの試作・評価開発
    (主要なマイクロ流体要素デバイスについて、プロトタイプの設計、試作、評価を行い、機能の有効性を検証する)
前処理行程用マイクロ流体システムのイメージ図
3) 研究期間及び予算
平成13年度(1年間) プロジェクト予算総額 4.9億円
 
関 連 資 料 (NEDO)
プロジェクト開始プレスリリース  2001.4
プロジェクト事業原簿   2002.9.6
評価分科会資料 2002.9.30
周辺動向調査 2002.9.30
事後評価報告書 2003.2
 

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