MMC > 先端技術開発PJ概観 > 高効率MEMS振動発電デバイス(MEH)の先導研究
(エネ環先導:高効率MEH研究)

 2015年3月「エネルギー・環境新技術先導プログラム」のNEDO公募事業において、(技)NMEMS技術研究機構が提案した「トリリオンセンサ社会を支える高効率MEMS振動発電デバイスの研究」の研究テーマが採択されました。

 このNEDO公募事業は、我が国がエネルギー・環境分野の中長期的な課題を解決していくために、原則2030年以降の実用化を見据えた必要となる技術シーズ、特に既存技術の延長とは異なる飛躍的なエネルギー効率の向上や低炭素社会の実現に資する有望な技術の原石を発掘し、将来の国家プロジェクトに繋げて行くことを目的としたものです。

 提案した「トリリオンセンサ社会を支える高効率MEMS振動発電デバイスの研究」の研究テーマは、次世代トリリオンセンサ社会に必要不可欠な超高効率の環境振動型発電素子(再生可能エネルギー)の実現を目指すもので、MEMS・マイクロマシン技術の新設計・新工法を新たに導入することで、直径20mm程度の一円玉サイズの面積で発電効率を従来比2桁以上に飛躍的に高めた10mW級の環境発電素子の設計・製作・評価技術を確立するための研究を遂行しました。→ HPサイト

 本先導研究は2015年度から2年間に亘り、当センターもNMEMS技術研究機構の産学連携研究体の一員として参画し、積極的に研究推進を支援してきましたが、2016年度末をもって終了しました。 なお、本先導研究の研究成果は「超高効率データ抽出機能を有する学習型スマートセンシングシステム(LbSS)の研究開発」の技術開発プロジェクトに継承され、自立型センサー端末のためのエネルギーハーベスタとして開発が進められることとなっております。 (2017.3)

【高効率MEHが拓く未来社会】
 本研究では、地球上で年間1兆個の超小型センサを生産・消費する近未来の「トリリオンセンサ社会」に必要不可欠な超高効率の環境振動型発電素子(高効率MEH)の実現を目指します。高効率MEH技術の開発により、メンテナンスフリーの自立型無線センサ端末が実現し、センシング&コントロールによる省エネ、安心・安全の普及を加速することになります。

 具体的には、現在市販の電池が環境振動発電デバイスに置き換わり、
  ①社会・交通インフラモニタリング用の無線センサ
  ②ウェアラブル端末・ヘルスケア端末
  ③持ち歩くだけで充電できるスマートフォン・モバイル機器
などに高効率MEHが広く活用される未来社会をイメージすることができます。

   

  
関係資料・関係サイト
  
平成26年度「エネルギー・環境新技術先導プログラム」に係る実施体制の決定について (2015.3.2)
平成26年度エネルギー・環境新技術先導プログラム採択テーマ一覧 (2015.3.2)  
 
 

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