NEDO 新エネルギー・産業技術総合開発機構
「新製造技術プログラム」に係る
「MEMS用設計・解析支援システム開発プロジェクト」の委託先公募について

(平成16年3月19日)

  独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO技術開発機構」という。)では、「新製造技術プログラム」の一環として、平成16年度から平成18年度まで「MEMS用設計・解析支援システム開発プロジェクト」を実施します。本プロジェクトから得られる研究成果の実用化に向けて、研究開発を実施するため、下記の通り委託先の公募を行います。
  なお、本事業は、平成16年度政府予算原案を前提として公募を行っているため、成立した予算の内容に応じて事情の変更があり得ます。

  1. プロジェクトの概要
    (1)  背景と目的
     規格品の工業製品の製造が大きく中国等海外へシフトしているなか、我が国の製造業は研究開発型に転換する必要があります。これらの新しい製造業の分野としてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)は産業の牽引役としての役割が期待されています。しかし、MEMS産業は成長期の分野であるために、MEMS設備を備えた大学の数が限られており、MEMS技術者の数は少なく、且つ、MEMS製造は対象が通信、化学、バイオ、エネルギー等の多岐に渡る分野のために、異分野の技術者がMEMS技術に抵抗なく参入できる土壌を醸成し、裾野の拡大を図る必要があります。
     このような背景をふまえ、今後の我が国のMEMS産業の振興及び発展を進めていくためには多くの分野の技術者や研究者がMEMS分野に抵抗なく参入するためのソフト的な支援を行う必要があり、本プロジェクトでは多くの分野の技術者やMEMSプロセスに精通していない技術者がMEMSデバイスを容易に設計し、マスク描画を行い、迅速に試作評価を行えるためのMEMS用設計・解析支援システムを開発することとなりました。
     これに伴い、受託を希望する方の提案を広く求めることとなりましたので、希望する方はご応募下さい。
    (2)  公募する研究開発の内容
     本プロジェクトの目的を達成するシステムを開発するため、以下の内容の研究開発を行います。
      [1] フレームワークソフトの開発
      [2] 機構解析シミュレータの開発
      [3] プロセス解析ツールの開発
      [4] 機能拡張ソフトの開発
      [5] データベース(知識データベース、材料・プロセスデータベース)の開発

  2. 研究実施期間及び事業規模
    (1)  研究開発期間
    平成16年度から平成18年度までの3年間とします。
    (2)  事業規模
    平成16年度の予算は、404百万円で各研究内容の概略の予算は以下の通りです。
      [1] フレームワークソフトの開発  約80百万円
      [2] 機構解析シミュレータの開発  約65百万円
      [3] プロセス解析ツールの開発  約52百万円
      [4] 機能拡張ソフトの開発  約52百万円
      [5] データベースの開発  約155百万円

  3. 応募要領
    (1)  応募資格
     次の[1]から[7]までの条件並びに「基本計画」及び「平成16年度実施方針」に記載された条件を満たす、単独ないし複数で受託を希望する企業、研究組合、公益法人等の研究機関が応募資格のある法人となります。
      [1]  当該技術又は関連技術についての研究開発の実績を有し、かつ、研究開発目標の達成及び研究計画の遂行に必要な組織、人員等を有していること。
      [2]  当該委託業務を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金、設備等について充分な管理能力を有していること。
      [3]  機構が研究開発事業を推進する上で必要とする措置を、適切に遂行できる体制を有していること。
      [4]  企業等が単独で当該研究開発委託事業に応募する場合、当該研究開発委託事業から得られた研究開発成果の実用化を図る計画及びその実現について充分な能力を有していること。
      [5]  研究組合、公益法人等が代表して応募する場合、当該委託業務から得られた研究開発成果の実用化を図る計画及びその実現について充分な能力を有している企業等が参加しており、各企業等及び組合等それぞれの明確な責任と役割が示されていること。
      [6]  当該委託業務の全部又は一部を複数の企業等が共同して実施する場合、当該委託業務から得られた研究開発成果の実用化を図る計画及びその実現について充分な能力を有している企業等が参加しており、各企業等間の明確な責任と役割が示されていること。
      [7]  原則、本邦の企業等で日本国内に研究拠点を有していること。ただし、国外企業の特別の研究開発能力、研究施設等の活用あるいは国際標準獲得の観点から国外企業との連携が必要な部分はこの限りではない。
       なお、本研究開発については、NEDO技術開発機構が指名するプロジェクトリーダーのもと、研究開発を実施します。また、当該研究開発への参加者間で研究開発の運営に関する規定を定めることとなります。
    (2)   応募は、公募要領に従い提案書を作成し、応募期間内(平成16年3月19日(金)〜4月19日(月)17:00迄)に郵送又は持参にてご提出下さい。提案書は日本語にて記載されていることといたします。なお、FAX及び電子メールによる提出は受け付けられません。また、書類は返却いたしません。
     上記1.(2)の研究開発内容の一内容でも資する技術があれば応募できます。また、複数の内容についての提案の場合、他の部分提案者との比較が可能なように各内容毎に予算及び実施内容等を分けて記述してください。
     詳細な研究開発内容(基本計画、平成16年度実施方針)、及び提案書の作成に係る書類(公募要領、委託費積算基準、業務委託標準契約書)は、以下に掲載しておりますので、ご参照下さい。
               < 中 略 >
    (3)  説明会の開催
     下記のとおり説明会を開催し、当該委託業務及び提案公募に係る内容、契約に係る手続き、提案書類等について説明しますので、応募を予定される方は可能な限り出席して下さい。なお、説明会は日本語で行います。事前登録は不要です。本説明会への参加は、応募の必要用件ではありません。(本説明会に参加されない方も応募可能です。)
    <説明会の日時及び場所>
    日時: 平成16年4月1日(木) 13:00〜14:00
    場所: 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 1901会議室
    〒212−8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番
    ミューザ川崎セントラルタワー 19階

  4. 提案書の提出期限及び提出先
    (1)  提出期限: 平成16年4月19日(月)17:00必着(郵送含む)
    (2)  提出先: 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
    機械システム技術開発部 一ノ瀬迄
        〒212−8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番
    ミューザ川崎セントラルタワー 19階

  5. 問い合わせ先
     本事業の内容及び契約に関する質問等に関しては説明会で受け付けます。また、FAXによるお問い合わせにも、下記の通り受け付けます(日本語のみ)。
    <事業の内容についてのお問い合わせ先>
    独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
     機械システム技術開発部 堀越、一ノ瀬
     FAX : 044−520−5243