MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2011-12] 2011年12月22日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
  
ニ ュ ー ス 本 文


 第22回先端技術交流会の開催(12/19)

 先端技術交流会は人材育成プログラムとして毎回最先端の研究をしておられる大学又は研究機関の講師の方をお招きして講演して頂くとともに、その分野に興味を持つ企業の参加者と講師の方々との交流を深めることを目的として開催しています。
 今回は「ナノフォトニックデバイスの最前線~メタマテリアルの応用」を全体のテーマとして、同分野で最先端の研究をしておられる理化学研究所基幹研究所の准主任研究員田中拓男様と東北大学大学院ナノメカニクス専攻の准教授金森義明様をお招きしてご講演をして頂きました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/post-544c.html

 第4回MemsONE技術交流会の開催(12/16)

第4回MemsONE技術交流会を12月16日(金)に開催致しました。 本技術交流会は導入ユーザ様や導入を検討中または興味をお持ちの方々を対象に、解析事例を中心とした内容で開催しています。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/memsone-743f.html

 TIA-nano公開シンポジウムの開催(11/25)

 2010年から開始され、日本が21世紀のナノテクノロジー産業の推進役として世界をリードすることを目的とした世界最先端ナノテクノロジー研究開発拠点である「つくばイノベーションアリーナ(TIA-nano)」の第2回公開シンポジウムが、11月25日、芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開催されました。この中でMNOICの紹介が行われました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/tia-nano-7d6c.html

 MEMSものづくりネットワーク研究会でMNOICを紹介(11/24)

11月24日、全国の工業試験場や産業技術総合研究所のマイクロ、MEMS領域の研究者が奈良に集合して研究発表や研究会を行う会合に、MNOICのご紹介をさせて頂きました。当日は関連の研究者約40名の他に、奈良を含む関西の企業からの出席者も20名程度ありました。
詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/memsmnoic-8490.html

Gデバイス@BEANS事後評価分科会開催(11/28)

去る11月28日、本年3月に終了した平成21年度二次補正NEDOプロジェクト「異分野融合型次世代デバイス開発/高機能センサネットシステムと低環境負荷型プロセスの開発」(H22年3月~H23年3月)に関するNEDO事後評価分科会が開催されました。評価委員の講評として、わずか1年間で最先端8インチMEMSラインの設置やセンサネット関連の数々の初動研究を実施、MNOICへのつなぎや各企業での実用化への取り組み含め、良好な評価を頂きました。
詳細は以下のブログを参照ください。 
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/gbeans-c0e7.html

EcoDesign2011参加報告(11/30-12/2)

環境負荷低減と価値のイノベーションを車の両輪として持続可能社会をデザインすることがミッションであるEcoDesign2011が京都で11月30日から12月2日にかけて開催されました。隔年に日本国内で開催され、今回は第7回目で、副題は「持続可能社会に向けた価値イノベーションのためのデザイン」でした。23か国から340人が参加しました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2011/12/ecodesign2011-2.html

BEANSの活動から(AVS2011参加報告)

半導体製造技術、固体表面分析技術などの真空技術に関連した研究開発の世界的な学術会議「AVS 58th INTERNATIONAL SYMPOSIUM & EXHIBITION」(AVS2011)が、ナッシュビル市コンベンションセンター(テネシー州・米国)で2011年10月30日(日)~2011年11月4日(金)に開催されました。BEANSプロジェクトの3 次元ナノ構造形成プロセス技術の開発の研究テーマである「中性粒子を用いた高精度プラズマエッチング」に関する研究成果を発表し、その評価を得るとともに広報を行い、併せて関連情報の収集を行うことを目的として参加しました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2011/12/avs2011-b6d8.html

NMEMSの活動から

 セブン-イレブン立川地区サイトビジット
 平成23年12月1日にグリーンセンサネットワークシステムの構築と実証実験で参画しているセブン-イレブンのコンビニ店舗(東京都立川地区)の省エネ取り組みについてNEDO関係者による現地視察が行われました。
 以下のブログを参照ください
 http://gsnpj.blogspot.com/2011/12/blog-post.html
 
 IEEE SENSORS参加報告
MEMSセンサ技術および、センサネットワーク技術を含めたセンサ関連技術に関する研究者が毎年集う世界的な会議である、IEEE SENSORS 2011が10月28日から11日にアイルランドで開催されました。本会議に参加し、グリーンMEMSセンサ、グリーンセンサ端末およびグリーンセンサネットワークシステム技術関連の情報収集を行いました。
 以下のブログを参照ください。
http://gsnpj.blogspot.com/2011/11/ieee-sensors-oct28-312011.html




 総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内

 日本が誇るMEMS領域における世界最大のイベントである総合イベント「マイクロナノ2012」は、2012年も、7月11から13日に東京ビッグサイトで、一般財団法人マイクロマシンセンターが主催し、メサゴメッセフランクフルトがオーガナイザーとなって開催します。その出展のご案内のパンフレッドができましたのでお知らせ致します。
  ぜひ、これまで出展されなかった企業、大学の研究室等も、これを機会に出展をご検討いただければ幸いです。
  詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/2012-eacc.html

 MemsONE講習会の年間スケジュール

MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 
①MemsONE実習講座  【今年度の講座は終了しました】
MemsONEのGUI操作や解析手順を体験・学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で4回(6月10日、7月8日、9月9日、10月28日)
        大阪で2回(7月1日、7月22日)
◆コース名: 基本操作コース(定員5名) 解析コース(定員3名)
◆開催時間: 半日間(13:00-18:00の最長5時間)
◆受講費用: 一般 \8,000 アカデミック \3,000
 
②MEMS設計解析基礎実習  【今年度の講座は終了しました】
解析ツールを活用したMEMS設計・製作における構造やプロセスを評価(特性・現象予測など)する基礎知識の習得を狙いに、MemsONEを使用してモデル化から解析結果の評価に至る手順と留意点を学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で2回(9月15日-16日、11月17日-18日)
◆開催時間: 2日間(10:00-17:00)
◆受講定員: 5名
◆受講費用: 一般 \16,000 アカデミック \6,000
 受講を希望される方は、下記URLで詳細をご確認の上お申込みください。
 URL

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
 「MOTセミナー」微細加工とMOT
   第5回 平成24年1月11日(水)16:00-18:00 
   第6回 平成24年2月1日(水)16:00-
   第7回 平成24年3月7日(水)16:00- 
   第8回 平成24年4月4日(水)16:00- 
   第9回 平成24年5月9日(水)16:00- 
   第10回 平成24年6月9日(水)16:00- 
 「新マーケット展開」MEMS応用
   第5回 平成24年1月20日(金)16:00-
   第6~10回 開催日未定
 
(2)FAIS(北九州産業学術推進機構)
 「MEMS周辺回路製作実習」 2月8日~10日
 「MEMSセンサ特論(応用編)」 2月21日~23日
 「光MEMS特論」  3月7日~9日
 
(3)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。

 2012年 第18回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定

 マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。
 次回(第18回)は台湾の新竹市で4月24、25日に開催されます。新竹市(Hsinchu City)は、特にマイクロエレクトロニクス分野で世界を牽引する先端技術研究都市であって、Industrial Technology Research Institute (ITRI)に代表される5つの国立研究所に6000人の研究者・スタッフが従業しています。また研究所の他に350のTSMC, UMCのようなハイテク企業があります。 
 詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/201218-bbf8.html

 MEMSアフリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
2012 International CES
Jan 10-13,2012, Las Vegas, NV, U.S.A.
http://cesweb.org/default.htm
 
◆ IMEC 関連イベント
 
Imec Technology Forum Korea 2012
http://www2.imec.be/be_en/press/events/itf-korea-2012.html
06/2/2012 12h00 - 06/2/2012 19h00
Grand Intercontinental Hotel, Seoul, Korea
 

MANCEF 関連イベント
 
MAM 2012 (the Micronarc Alpine Meeting)
http://www.mam2011.org/index.php
22-25 January, 2012 Villars-sur-Ollon, Canton of Vaud, Switzerland
 
nano tech 2012
http://www.nanotechexpo.jp/en/
2012.2.15(Wed.)-17(Fri.) Tokyo Big Sight East Exhibition Hall 4,5,6
 

COMS2012
June 24 - 28, 2012 Tønsberg, Vestfold, Norway
http://mancef.org/coms2012

 主要なMEMS関連国際会議

  ハノーバーメッセ
   日程:2012年4月23日~27日
   場所:ハノーバー、ドイツ
 
  マイクロマシンサミット
   日程:2012年4月24・25日
   場所:新竹、台湾
 
  NanoKorea
   日程:2012年8月29日~31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日~24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日~11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 
  EuroSencor2012
   日程:2012年9月9日~12日
   場所:ポーランド・クラクフ
   URL: http://www.eurosensors.net/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日~28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日~20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/




 マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信します。
 

1、7月の生活保護者、過去最多
 厚生労働省は、11月9日、平成7月分の生活保護の状況を公表しました。
 それによりますと、7月時点で生活保護を受給している人員は205万人となりました。これは、過去最多だった1951年度(昭和26年度)の月平均を超えています。世帯数も過去最多の149万世帯となりました。
 生活保護の受給者は1995年度には88万人と過去最低を記録しましたが、その後の景気悪化の影響を受け徐々に増え続けています。今年は、東日本大震災の影響で、3月には200万人を突破し、その後毎月増え続けています。
 参考:URL
 
2、ユーロ圏の成長率、鈍化の予想
 EU(欧州連合)は、11月10日、2011-2013年の景気予測を発表しました。今回の予測は、5月時点での予測を修正したものです。
 それによりますと、ユーロ圏17カ国の実質GDP(国内総生産)成長率の予測は、2011年が1.5%(前回5月の予測より▲0.1%の減)、2012年が0.5%(同▲1.3%の減)、2013年が1.3%と予測しています。特に、2012年の予測が前回5月の予測より大幅に減少しています。
 2012年の予測を国別に見ますと、ドイツが0.8%(前回5月の予測より▲1.1%減)、フランスが0.6%(同▲1.4%減)、イタリアが0.1%(同▲1.2%減)、ギリシャがマイナス2.8%(同▲3.9%減)、スペインが0.7%(同▲0.8%減)等となっています。
 ユーロ圏以外の国の2012年の成長率の予測を見ますと、日本が1.8%(前回5月の予測より+0.2%)、米国が1.5%(同▲1.2%減)等となっています。
 参考:URL
 
3、10月の企業物価、対前年比1.7%上昇
 日銀は、11月11日、10月分の企業物価指数(速報)を発表しました。企業物価指数とは、卸売等で企業同士が取引する製品の価格水準示したものです。
 それによりますと、10月の国内企業物価は前年同月比で1.7%上昇しました。対前年比で上昇するのは13カ月連続となります。ただ、9月が対前年同月比で2.5%の上昇でしたので、上昇幅は減少しています。前月(9月)比では▲0.7%の下落となっています。
 対前年同月比で上昇した主な品目は、石油・石炭製品(+13%)、電気・都市ガス・水道(+7%)、鉄鋼(+4%)、製材・木製品(+4%)等となっています。逆に減少した主な品目は、情報通信機器(▲11%減少)、電子部品・デバイス(▲4%)、非鉄金属(▲3%)等となっています。
 参考:URL
 
4、7~9月期のGDP、4半期ぶりプラス
 内閣府は、11月14日、7~9月期のGDP(国内総生産)の結果(速報)を発表しました。
 それによりますと、この期間のGDPの伸び率(実質)は1.5%(年換算で6.0%)でした。名目でも1.4%の成長(年換算で5.6%の成長)でした。
 実質成長率がプラスとなるのは4四半期ぶりです。どの需要がGDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度でみると、実質で見ますと、内需が1.0%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.4%となりました。
 実質の成長率を項目別で見ますと、民間最終消費支出が1.0%の増となっています。民間企業投資は1.1%の増、政府最終消費支出が0.4%の増等となっています。一方、公共投資は▲2.8%の減となりました。
 参考:URL
 
5、エネルギー需要における石油の割合、10年の34%から35年には28%に減少
 OPEC(石油輸出機構)は、11月8日、「石油市場見通し2011年版」を発表しました。2010年までは30年までの予測でしたが、今回からは35年までの予測になりました。
 それによりますと、2035年のエネルギー全体の需要は10年と比較して51%増加するとしています。うち、石油の割合は10年時点の34%から35年には28%に低下するとしています。
 ただ、石油需要は10年の日量8,680万バレルから、15年には日量9,290万バレル、35年には同1億970万バレルに増加するとしています。増加需要分の大半はアジアの途上国が占め、先進国の需要は05年に既にピークに達し、今後は減少の一途をたどるとしています。
 供給面では、10年から15年にかけて、カスピ海周辺地域、ブラジル、カナダなどの非OPEC加盟国から日量300万バレルの増加、OPEC加盟国からは日量360万バレルの増加が見込まれるとしています。
 原油価格は、35年には1バレル当たり133ドルになるとしています。ちなみに、2011年10月の価格は106ドルです。
 参考:URL

 
6、10月の貿易収支、赤字
 財務省は、11月21日、10月分の貿易統計(速報)を公表しました。
 10月分の収支は3千億円の赤字となりました。赤字となるのは2カ月ぶりです。
10月分の内訳は、輸出が5.5兆円で知前年同月比3.7%の減少です。また、輸入は5.8兆円であり、対前年同月比で+18%となりました。
輸出が減少した主な品目は、半導体用電子部品(対前年同月比▲21%)、船舶(同▲32%)、電算機類の部分品(同▲18%)等となっています。自動車は増加しています(同+6%)。
輸入の増加した主な品目は、原粗油(対前年同月比+33%)、液化天然ガス(同+64%)等となっています。 
 参考:URL

 
7、月例経済報告(11月24日)
 内閣府は、11月24日、月例経済報告を発表しました。
 11月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、穏やかに持ち直している。」としています。基調判断については、前月の「持ち直しているものの、そのテンポは穏やかになっている。」から「穏やかに持ち直している。」に変更しましたが、総括判断は維持しました。
「先行きについては、サプライチェーンの立て直しや各種の政策効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。ただし、電力供給の制約や原子力災害の影響に加え、欧州の政府債務危機などを背景とした海外経済の下振れや為替レート・株価の変動、タイの洪水の影響等によっては、景気が下振れするリスクが存在する。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である」としています。この表現は、前月を概ね踏襲したものです。
また、「政府は、震災からの復興に全力で取り組むとともに、急激な円高の進行等による景気下振れリスクや産業空洞化のリスクに先手を打って対処するため10月21日に閣議決定した「円高への総合的対応策」を迅速に実行する。日本銀行に対しては、政府と緊密な情報交換・連携の下、適切かつ果断な金融政策運営によって経済を下支えするよう期待する」としています。
 参考:URL

 
8、10月の消費者物価、下落
 総務省は、11月25日、10月分の消費者物価指数を発表しました。
 10月の消費者物価指数(生鮮食料品を除く)は、対前年同月比で▲0.1ポイント下落しました。下落は4か月ぶりとなります。生鮮食料品を含む総合でも▲0.2ポイント下落しています。
 これは、昨年10月のタバコ値上げの影響が今月からなくなったことによります。
 対前年同月比で下落した主な品目は、テレビ(対前年同月比▲26%のマイナス)、電気冷蔵庫(同▲29%)等となっています。逆に値上がりした主な品目は、光熱水道費(対前年同月比+5%)、ガソリン(同+8%)等となっています。
 参考:URL

 
9、OECD、12年の経済成長率を下方修正
 OECD(経済協力開発機構)は、11月28日、経済見通し(アウトルック)を発表しました。今回の発表は、前回の5月の見通しを修正したものです。
 それによりますと、2012年のOECD加盟国の実質経済成長率は1.6%としました。これは前回5月の見通しである2.8%より大幅に下方修正したものです。
 この内、ユーロ圏の成長率は0.2%としました。前回の予測2.0%から大幅に下方修正したものの、まだプラス成長とみています。日本は2.0%と予測(前回の予測は2.2%)、米国は2.0%(同3.1%)です。
 参考:URL

 
10、10月の完全失業率は4.5%
 総務省は、11月29日、10月分の労働力調査の結果(速報)を公表しました。
 それによりますと、10月の完全失業率(季節調整値)は4.5%でした。これは9月より0.4ポイント上昇しています。これは、大震災後に一時的に職探しをあきらめていた人の求職活動が増えたことによるものと考えられています。
 また、厚生労働省は、同日、10月分の一般職業紹介状況の結果を公表しました。それによりますと、10月の有効求人倍率は0.67倍であり、前月と同水準です。
 参考:URL1  URL2
 
11、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査 2010年10速報分 2011年11月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。10月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は横ばい傾向―
 ・今月は、生産、出荷、在庫が上昇、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、11月低下の後、12月は上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は横ばい傾向にある。

 10月の生産・出荷・在庫動
(1) 生産
10月の生産は、前月比2.4%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は0.4%の上昇)となり、指数水準は92.7 (季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、化学工業(除、医薬品)等であった。品目別にみると、普通乗用車、小型乗用車、駆動伝導・操縦装置部品等の順に上昇に寄与している。
(2) 出荷
10月の出荷は、前月比0.6%の上昇と2カ月ぶりの上昇 (前年同月比は0.1%の上昇)となり、指数水準は93.3 (季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、一般機械工業、輸送機械工業、鉄鋼業等であった。
(3) 在庫
10月の在庫は、前月比0.8%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は6.9%の上昇)となり、指数水準は103.5(季節調整済み)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、パルプ・紙・加茂加工品工業等であった。
10月の在庫率は、前月比▲1.1%の低下と2カ月ぶりの上低下(前年同月比は0.8%の上昇)となり、指数水準は117.9(季節調整済み)となった。
 製造工業生産予測調査
製造工業生産予測調査によると、11月は前月比▲0.1%の低下、12月は同2.7の上昇であった。11月の低下は、情報通信機械工業、鉄鋼業輸等により、12月の上昇は、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業等による。10月の実現率は▲0.6%、11月の予測修正率は▲2.4%となった。
 参考 URL

 
12、アジア開発銀行、アジア地区の成長率を下方修正
 アジア開発銀行は、12月6日、アジア14カ国・地域(日本は除かれている)の国内総生産(GDP)成長率を下方修正しました。
 新たな見通しでは2011年の成長率を7.5%としました。前回9月の予測では7.6%でしたので0.1ポイント下方修正したことになります。2012年の成長率は7.2%と予測しています。前回の9月の予測より0.3ポイント下方修正しています。
 国別に見ますと、中国の成長率は、2011年は9.3%(前回9月の予測と同じ)、2012年は8.8%(同▲0.3%減)となっています。韓国の2011年の成長率は3.7%(同▲0.6%減)、2012年は3.9%(同▲0.4%減)となっています。
 参考:URL

 

 
 

 年末ご挨拶

 
 いつもMicronano Monthlyをご愛読頂きありがとうございます。
 お陰様で本年最後の12月号を無事発行することができました。
 早いもので、年末のご挨拶をさせて頂く時期となりました。
 来年もマイクロマシン/MEMS分野の最新情報を、迅速・的確に幅広く掲載することをモットーに内容の充実に努めて参ります。
 今後とも、一般財団法人マイクロマシンセンター、技術研究組合BEANS研究所及び技術研究組合NMEMS技術研究機構の活動に一層のご理解・ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 なお、年末年始の休業期間は下記の通りです。
  〔年末年始休業期間〕 12月29日(木)~来年1月3日(火)
  新年は1月4日(水)9:00より業務開始となります。
 
 

マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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