MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-05] 2012年5月18日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
平成23年度国内外技術動向調査まとまる
第18回「国際マイクロマシンサミット」が台湾・新竹にて開催される(4/22-28)
ハノーバーメッセ2012参加報告(4/23-27)
台湾のMEMS関連研究所および企業訪問
メタマテリアル国際会議(META2012仏)参加報告(4/19-22)
CEA-Leti(仏)、デルフト工科大(蘭)訪問による欧州大型プロジェクト調査報告
   
総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内
MemsONE講習会の年間スケジュール
UMEMSME-MNOICセミナーのスケジュール
マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール
MEMS協議会アフリエート関係のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
 人事異動
 スーパークールビズの実施
  
ニ ュ ー ス 本 文


 平成23年度国内外技術動向調査まとまる

 マイクロマシンセンターでは、国内外の最新かつ詳細なマイクロマシン・MEMSそして近年活発化しているナノ関連の研究開発の情報を収集・分析し、その技術動向を把握することを目的に、各年度2つの国際会議を定点観測して、調査報告書にまとめています。H23年度は上期に隔年開催の"TRANSDUCERS'11"を、下期に毎年開催の“MEMS2012”の調査を行いました。
 "TRANSDUCERS'11"は16回目の開催に当たり、中国の北京にて2011年6月5~9日に開催されました。今回の論文投稿件数は1650件で、前回の1307件より大幅に増加しました。その中から752件が採択され、採択率は45.6%でした。国別発表件数は、多い順に米国76件、日本33件、台湾18件、ドイツ15件、スイス15件、中国14件、韓国11件、シンガポール10件と続いており、中でも中国、韓国の伸びが目立ちます。
 “MEMS2012”はIEEEのMEMS (Micro Electro Mechanical Systems) 技術に関する国際会議で、今回は25回目となります。2012年1月29~2月2日の日程で、フランスのパリで開催されました。参加者数は事前登録者724名で、前回の事前登録者数560名を大幅に上回りました。一方、投稿件数は978件で、前回の886件を大きく上回り過去最高を記録しました。採択された論文数は全体で346件(前回343件)、採択率は35%(前回39%)という結果でした。国別ではトップの米国121件に続いて日本85件、台湾29件、韓国20件、中国15件、フランス13件という状況です。
報告書では、それぞれの会議の概要と、各論文を基礎分野、応用分野合わせて18の分野に分類し、注目すべき論文をトピックスとして紹介しています。


 第18回「国際マイクロマシンサミット」が台湾・新竹にて開催される(4/22-28)

  第18回(2012年)「国際マイクロマシンサミット」が4月23日から26日まで台湾・新竹にて開催されました。ご存知のように、マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。通常の学会と異なるのは、各国・地域の代表団が組織的に集まって、質の高い、まとまった講演と、影響力のある人々と意見交換できることが特徴となっています。今回のオーガナイザーは台湾National Tsing Hua(国立清華)大学のWeileun Fang教授でした。新竹市(Hsinchu City)は、特にマイクロエレクトロニクス分野で世界を牽引する先端技術研究都市であって、Industrial Technology Research Institute (ITRI)に代表される5つの国立研究所に6000人の研究者・スタッフが従業しています。

詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/05/201218-6c7e.html
  

 ハノーバーメッセ2012参加報告(4/23-27)

 2012年4月23日から27日までドイツ・ハノーバで開催されたハノーバメッセに参加しました。
 ハノーバメッセは産業用機器の展示を主体とし、出展は5,000社を超え、来訪者は20万人を超える世界最大の展示会です。例年、産業機器用マイクロデバイス、マイクロ加工の展示を中心とするホールが設けられ、マイクロマシンセンター(MMC)はその中でブースを設けて展示をしています。本年は賛助会員の中からパナソニックが出展することになり、同じブース内で共同で展示を行いました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/05/2012-a392.html
 

 台湾のMEMS関連研究所および企業訪問

 台湾・新竹市にて2012年4月24日から25日に開催された第18回マイクロマシンサミット(Micromachine Summit 2012)に前後して、新竹地区のマイクロ・ナノ関連の研究所、及びITRIから起業し大成功を収めている企業の見学、更にマイクロマシンサミット終了後に追加イベントとして、台南市のITRIサウスのMEMS研究施設の見学と情報交換会を実施しました。(Nano Device laboratory, Chip Implementation Center, Industrial Technology Research Institute, Instrument Technology Research Center, Asiapacific Microsystems Inc., Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., United Microelectronics Corp., King Yuan Electronics Co., Advanced Semiconductor Eng., ITRI-South/ Microsystem Technology Center)
 詳細は以下のブログを参照ください
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/05/mems2012-b792.html
 

 メタマテリアル国際会議(META2012仏)参加報告(4/19-22)

 メタマテリアルとは人工的に設計された構造で自然界にある材料ではなし得ない物性を持たせたもの。特に伝搬波の波長以下の周期構造を駆使して伝搬波の進行方向制御、遮断、閉じ込め、遅延等を自由に制御できる構造をさします。10年前はまだ注目度が低かったですが、理論や必要な加工プロセスの研究開発が進歩して現実性が増し、最近注目を集めている分野です。
 2012年4月19日~22日にフランス・パリで開催されたメタマテリアルに関する国際会議(META2012)に参加しましたので、その内容を紹介します。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/05/2012-1f88.html

 

 CEA-Leti(仏)、デルフト工科大(蘭)訪問による欧州大型プロジェクト調査報告

 CEA-Letiは欧州を代表するフランスの研究機関です。いち早くMEMS8インチライン・CMOS12インチラインを導入し、技術開発からプロトタイピングまでをサポートする大規模研究機関として著名です。今回はLeti自身の研究開発の取組みとLetiが参加する全欧州プロジェクトEPoSSについてヒヤリングを行いました。
 EPoSSは全欧州レベルの集積型デバイスのプロジェクトで、スポンサーの中心となっているのはEuropean Commissionです。
 デルフト工科大学はオランダ最大、最古の工科大学で全欧州でも屈指の名門校として知られています。昨年、オランダ政府、デルフト工科大学が中心となってマイクロナノに関連する大型プロジェクト(NanoNextNL)が立ち上がりましたので、その内容を調査しました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/05/cea-leti-b278.html

 

   




 総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内

 日本が誇るMEMS領域における世界最大のイベントである総合イベント「マイクロナノ2012」は、2012年も、7月11から13日に東京ビッグサイトで、一般財団法人マイクロマシンセンターが主催し、メサゴメッセフランクフルトがオーガナイザーとなって開催します。その出展のご案内のパンフレッドができましたのでお知らせ致します。
  ぜひ、これまで出展されなかった企業、大学の研究室等も、これを機会に出展をご検討いただければ幸いです。
  詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/2012-eacc.html
参加申し込みは以下を参照ください。
 http://www.micromachine.jp/exhibitor/exhibitor06

 MemsONE講習会の年間スケジュール

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。

 UMEMSME-MNOICセミナーのスケジュール

マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
 「MOTセミナー」微細加工とMOT
   第10回 平成24年6月9日(水)16:00- 
 「新マーケット展開」MEMS応用
   第6~10回 開催日未定
 
(2)FAIS(北九州産業学術推進機構)
 平成24年度のプログラムは詳細が決定されましたら掲示します。
 
(3)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。

 MEMSアフリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
Innov’ Tech 2012
June 20, 2012 World Trade Center, Grenoble
URL
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
Innovative MEMS Packaging for Future Technologies
http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3446
May 24, 2012 | 11:30 AM ET, 8:30 AM PT
 
MEMS Business Forum 2012
http://memsforum2012.com/
Thursday, May 24, 2012
Biltmore Hotel, Santa Clara, California
 
M2M Forum Recap
Thursday, May 31, 2012 | 11:30 AM ET, 8:30 AM PT
http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3446
 

◆ IMEC 関連イベント
IMEC Technology Forum 2012

URL
22/05/2012-24/05/2012
Imec, Leuven (May 22) and Brussels meeting centre, SQUARE (May 23-24)

 
MANCEF 関連イベント
COMS2012
June 24 - 28, 2012 Tønsberg, Vestfold, Norway
http://mancef.org/coms2012

 主要なMEMS関連国際会議

  NanoKorea
   日程:2012年8月29日~31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日~24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日~20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日~28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日~11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  EuroSencor2012
   日程:2012年9月9日~12日
   場所:ポーランド・クラクフ
   URL: http://www.eurosensors.net/
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日~11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 



 マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信します。
 

1、 アジア開発銀行、2012年の成長率を予測
 アジア開発銀行(ADB)は、4月11日、アジア地区(日本などの域内先進国を除く)の2012年の成長率の予測を発表しました。
 それによりますと、この地域の2012年の実質国内総生産の成長率を6.9%と予測しています。前年より0.3ポイント低下する値です。また、昨年9月の予測7.5%から0.6ポイント下方修正しました。アジア地区の成長率は2010年の9.1%、2011年の7.2%となっていますので成長率は徐々に低下するものとみています。
 中国の2012年の成長率は8.5%と予測しています。これは前年の2011年の値9.2%から0.7ポイント低い値です。
 また、2013年の成長率の予測は7.3%としています。この内、中国は8.7%と予測しています。
 参考:URL
 
2、月例経済報告(4月12日)
 内閣府は、4月12日、月例経済報告を発表しました。
 4月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、穏やかに持ち直している。」としています。基調判断については、6カ月連続して表現が同一です。
「先行きについては、各種の政策効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が確かになることが期待される。ただし、欧州の政府債務危機の影響や原油価格の上昇、これらを背景とした海外景気の下振れ等によって、我が国の景気が下押しされるリスクが存在する。また、電力供給の制約や原子力災害の影響、さらには、デフレの影響、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である」としています。この表現は前月と同じです。
また、「政府は、大震災からの復興に全力を尽くすとともに、欧州政府債務危機等による先行きリスクを踏まえ、景気の下振れの回避に全力を尽くす。また、デフレ脱却に断固として取り組み、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐ。このため、「円高への総合的対応策」及び平成23年度第3次、第4次補正予算を迅速に実行するとともに、平成24年度予算を着実に執行する。
 政府は、日本銀行と一体となって、速やかに安定的な物価上昇を実現することを目指して取り組む。デフレ脱却に向け、日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換・連携の下、適切かつ果断な金融政策運営を期待する」としています。
 参考: URL
 
3、2011年の人口、減少
 総務省は、4月17日、2011年10月1日現在の人口について発表しました。
 それによりますと、同時点での我が国の総人口は1億2779万9千人であり、1年の間に25万9千人(▲0.2%の減少)減少しました。
 人口は、平成17年に戦後初めて前年を下回った後、増減を繰り返し、2011年は大きく減少しました。
 この内、日本人の人口は1億2618万人で、前年に比べて20万2千人(▲0.16%減)と3年ぶりの減少となり、大きく減少しました。
 総人口を男女別にみると、男性は6218万人(総人口に占める割合は48.7%)で前年比べて14.4万人減少(▲0.23%)、女性は6561万人(同51.5%)で11.5万人減少(▲0.17%)となりました。女性の人口が減少するのは比較可能な昭和25年以来初めてです。
 年齢別に見ますと、老年人口(65歳以上)は2975万人で26.8万人の増加となりました。老人人口の割合は23.3%であり、対前年比0.3ポイント増加しました。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2011np/pdf/gaiyou.pdf#page=1
 
4、3月の消費者態度指数、対前月比で上昇
 内閣府は、4月17日、3月の消費者態度指数調査の結果を公表しました。
 それによりますと、3月の消費者態度指数は40.3となり対前月比で0.4ポイント上昇しました。
 消費者態度指数とは、消費者心理を示すものであり、「暮らし向き」、「収入の増え方」、「雇用環境」、「耐久消費財の買い時判断」の4項目について、今後半年間の見通しを5段階評価で聞き、指数化したものです。全員が「良くなる」と答えれば100、全員が「悪くなる」と答えれば0となります。
 参考:http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/2012/1203shouhi.html
 
5、IMFの世界経済成長見通し、若干上向く
 IMF(国際通貨基金)は、4月17日、世界経済見通し(アウトルック)を発表しました。今回の見通しは、前回1月の見通しを修正したものです。
 それによりますと、2012年の世界経済の実質成長率の見通しを3.5%と修正しました。これは、前回1月の見通しから0.2%上方修正したものです。また、2013年の成長率は4.1%とし、前回1月の見通しから0.1%上方修正しています。
 この内、2012年の日本の実質成長率は2.0%(前回1月の見通しより+0.4%増)としています。2012年では、米国が2.1%(同+0.3%)、ユーロ圏が▲0.3%のマイナス(同+0.2%)、中国は8.2%(同+0.1%)としています。
 参考:URL
 
6、2011年度は大幅貿易赤字
 財務省は、4月19日、平成23年度分の貿易統計(速報)を発表しました。
 平成23年度は4.4兆円の赤字でした。年度の赤字は3年ぶりです。また、赤字額は比較可能な1979年度以降で過去最大となりました。
 この内、輸出額は65.3兆円であり対前年度比で▲3.7%の減少となりました。輸出額の減少した主な品目は、半導体等電子部品(対前度比▲15%減)、自動車(同▲5%減)等となっています。
 一方、輸入額は69.7兆円であり対前度比12%増加しました。輸入額が増加した主な品目は、原粗油(対前度比+22%)、液化天然ガス(同+52%)、石油製品(同+37%増)等となっています。
 また、同日、3月分の貿易統計(速報)も発表しました。3月は826億円の赤字となっています。赤字となるのは2カ月ぶりです。
 参考:URL1, URL2 
 
7、平成22年度のエネルギー消費、前年度比で4%増加
 経済産業省は、4月13日、平成22年度(2010年度)のエネルギー需給実績(確報)を発表しました。
 それによりますと、同年度の最終エネルギー消費は、景気回復と猛暑厳冬の影響により、対前度比で4.0%増加しました。これは、1990年度比では7.8%の増加です。
 この内、産業部門のエネルギー消費は前年度比+6.7%(90年度比で▲6.0%の減少)、民生部門は+2.8%(同+35%の増)、運輸部門は+0.9%(同+7%の増)となっています。
 また、エネルギー起源の二酸化炭素排出量は、対前年度比で+4.5%の増加となっています。これは、1990年度比で+6.1%の水準です。
 参考:URL
 

8、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査 2012年3月分速報 2012年4月27日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。3月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -持ち直しの動きで推移―
 ・今月は、生産が上昇、出荷は低下、在庫、在庫率は上昇であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、4月上昇の後、5月は低下を予測している。
 ・総じて見れば、生産は持ち直しの動きで推移している。
3月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 3月の生産は、前月比1.0%の上昇と2カ月ぶりの上昇 (前年同月比は13.9%の上昇)となり、指数水準は95.3 (季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、情報通信機械工業、窯業・土石製品等であった。品目別にみると、普通乗用車、小型乗用車、駆動電動・操縦装置部品の順に上昇に寄与している。
(2) 出荷
 3月の出荷は、前月比0.1%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は11.1%の上昇)となり、指数水準は95.2 (季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、金属製品工業、電気機械工業等であった。
(3) 在庫
 3月の在庫は、前月比4.3%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は9.6%の上昇)となり、指数水準は107.5(季節調整済み)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、情報通信機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等であった。
 3月の在庫率は、前月比4.3%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は6.1%の上昇)となり、指数水準は115.5(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、4月は前月比1.0%の上昇、5月は▲4.1%の低下を予測している。4月の上昇は、一般機械工業、化学工業、輸送機械工業等により、5月の低下は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等による。3月の実現率は▲3.2%、4月の予測修正率は▲1.9%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
9、3月の完全失業率、横ばい
 総務省は、4月27日、3月の労働力調査(速報)について発表しました。
 それによりますと、3月の完全失業率(季節調整値)は4.5%であり前月と同じでした。男が4.9%(対前月比+0.2%)、女が4.1%(同▲0.1%のマイナス)です。
 また、同日、厚生労働省は3月の一般職業紹介状況を公表しました。3月の有効求人倍率は0.76倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇(改善)しています。まt、同時に平成23年度平均の有効求人倍率も発表しています。平成23年度の有効求人倍率は0.68倍であり、前年度に比べて0.12ポイント上昇しました。
 参考:URL, URL2

 
10、消費者物価、3月は上昇
 総務省は、4月27日、3月分の消費者物価指数について発表しました。
 3月の生鮮食料品を除く全国の消費者物価指数は、前年同月比で0.2%上昇しました。対前年比で上昇するのは2カ月連続です。
 上昇した主な品目は、電気代(対前年同月比+7%)、ガソリン(同+5%)等となっています。一方、下落した主な品目は、ノート型パソコン(同▲19%下落)、電気冷蔵庫(同▲31%下落)等となっています。
 また、同日2011年度平均の物価指数も発表しました。2011年度における生鮮食料品を除く総合の物価指数は対前年度と同じ水準でした。ただ、生鮮食料品も含む総合では対前年度比で▲0.1%下落しました。
 参考:URL
 
11、3月の所定内給与、3年11カ月ぶりの増
 厚生労働省は、5月2日、3月分の毎月勤労労働調査の結果(速報)を発表しました。
 それによりますと、基本給、家族手当等を含む労働者一人当たりの「所定内給与」は24万4,778円となり、前年同月に比べて0.7%増加しました。増加するのは3年11カ月ぶりとなります。
 また、残業代等を含む現金給与総額は27万8,333円となりこれも前年同月比で1.3%増となりました。前年同月比で増加するのは2カ月連続です。
 参考:URL
 
12、再生可能エネルギーの全量買い取り制度、上乗せ料金は初年度で0.2~0.4円/kWh
 経済産業省は、4月27日に第7回の調達価格等算定委員会を開催しました。
 この中で、電源別の調達価格を示しました。1kWh当たりの調達価格は、太陽光では42円(税込、以下同じ)としました。風力では、20kW以上は23.1円、20kW未満は57.75円としています。また、地熱、中小水力は規模に応じて25.2円~42円としました。
 これを前提としますと、2012年度のサーチャージ額の試算値は、kWh当たり0.2円~0.4円となるものとしています。月額電力料金7千円の標準家庭では、1カ月当たりのサーチャージの額は概ね70~100円程度になるものとしています。
 参考:URL1URL2
 
 
 

 人事異動

経済産業省
 平成24年4月2日
○製造産業局産業機械課
   技術二係長  大谷(おおがい) 公伸
 
 平成24年4月10日
○産業技術環境局研究開発課
            瀬戸 幸

 

 スーパークールビズの実施

 当センター及びBEANS組合、NMEMS組合では5月1日より10月31日までスーパークールビズを実施いたします。ご来所の皆さま方には、当センターのクールビズ、部分消灯などの節電対策にご理解・ご協力の程お願い申し上げます。
 
 

マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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