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センター長 竹内昌治
東京大学
生産技術研究所准教授 |
健康・医療・環境分野で、将来必要とされているMEMSデバイスとして、常時健康管理のための体内埋め込みデバイス、超高感度オンサイト予防・診断デバイス、環境改善および保全のためのオンサイト環境制御デバイス、環境エネルギー有効活用のためのエネルギーハーベスティングデバイスなどが挙げられている。
これらのデバイス開発には、高感度、高効率、生体・環境適合などの機能や機構を実現するプロセスが必要とされている。このため、従来のシリコンを中心とする無機材料に加え、生体分子、細胞、組織、微生物や合成有機分子などのバイオ・有機材料の持つ特異的な機能を活かす融合プロセスの研究開発が不可欠である。
本センターでは、上記を踏まえ、各種の材料界面を制御し、各々の優れた機能を発揮させるデバイスを実現するためのナノ界面融合プロセス技術、およびバイオ・有機材料を構造化させることで高次の機能現をねらうバイオ・有機高次構造形成プロセス技術の2つのプロセス技術の開発を目指す。
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LifeBEANSセンターでは、研究項目①「バイオ・有機材料融合プロセス技術の開発」 に関して次のような研究開発を実施している。
(1)ナノ界面融合プロセス技術
バイオ・有機材料特有の生体適合性、特異的分子認識能、高効率多段階反応能、高効率エネルギーハーベスティングなどの機能をデバイス表面で最大限に活用するために、材料の極性、親和性を制御することで、材料の配向や選択的配置、固定化、高密度被覆を実現する界面制御プロセスを開発する。また、生体適合性の高いハイドロゲルや人工脂質2重膜などの材料の長期間安定形成プロセスを研究開発する。
(2)バイオ・有機高次構造形成プロセス技術
人工の生体組織、高性能有機半導体など、バイオ・有機材料を構造化することで高次の機能を発現するプロセスを確立する。材料の自己組織化能を利用した細胞の3次元へテロ組織化プロセスなどの研究開発を行うとともに、これらプロセス技術の再現性、均一性への技術指針を得る。
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東京大学生産技術研究所As405
目黒区駒場4-6-1 ℡03-5452-6545
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