1 MEMS協議会の発足
4月よりMEMS関連企業を主な構成メンバーとするMEMS協議会が発足しました。MEMS協議会は、財団法人マイクロマシンセンターの下に特別事業委員会の形で設置され、近年広がりが進展しつつあるMEMS産業の一層の発展を支援し、ひいてはわが国産業の国際競争力強化に貢献することを目的とし、行政、関係機関への政策提言事業や産業交流・活性化のための諸活動を推進していくこととしております。MEMS協議会の運営は4月に新設したセンターの産業交流部が担当します。
MEMS協議会の事業展開に際しては、企業を中心とする正メンバー、アソシエートメンバーに加えて、アカデミー、地域、海外のMEMS関連機関とも連携し、さらには行政、大学等の有識者にアドバイザーとして協力を求め、産学連携等のネットワークの輪を広げた活動を行っていきます。また、MMCやMEMS協議会の関係者の方々がネット上で集う場
の「マイクロナノネット」も開設しております。最新情報の発信、イベント案内や研究活動紹介、インターンシップ情報の提供、新製品・新技術の案内、ご連絡等にと皆さま自由にご 利用いただけます。協議会活動へのご参加・ご協力をお願い申し上げます。
なお、来る5月19日にMEMS協議会の第一回推進委員会および発足懇親会を予定していて、名実共にMEMS協議会が発足することになります。
2 平成17年度・第2回運営政策小委員会、第3回運営委員会および第3回評議員会、
第2回通常理事会の開催
3月16日(木)に、運営政策小委員会および運営委員会、3月24日(金)に評議員会及び通常理事会が開催されました。主な審議事項は次のとおりです。
(1)平成18年度事業計画及び収支予算について
前年度に引き続き、マイクロマシン/MEMSの産業化を推進し、バイオ技術、ナノテク、IT等の先端技術分野の動向を踏まえつつ、次世代マイクロマシン(ファインMEMS等)の新たな基盤技術の確立を目指すことを基本方針として、①国/NEDOプロジェクト関係事業、②MEMS協議会事業(政策提言、産業交流、活性化事業)③調査研究事業、④標準化推進事業、⑤普及啓発事業の5つの事業を実施する平成18年度事業計画、およびそれらの実施に関する総額3億8千万円の平成18年度収支予算が承認されました。
(2)役員の改選
評議員会において、平成18年4月1日から平成20年3月31日までの期間の役員及び監事が選任されました。
理 事 野間口 有 三菱電機株式会社 執行役会長
〃 青柳 桂一 財団法人マイクロマシンセンター 専務理事
〃 山川 洋幸 株式会社 アルバック 常務取締役
〃 北 明夫 沖電気工業株式会社 研究本部・本部長
〃 今仲 行一 オムロン株式会社 執行役員常務
〃 寺田 昌章 オリンパス株式会社 取締役専務執行役員
〃 小野 寛 三洋電機株式会社 専務執行役員
〃 三宅 智久 JUKI株式会社 常務取締役
〃 木村 壽秀 住友電気工業株式会社 専務取締役
〃 平田 喜信 セイコーインスツル株式会社 執行役員
〃 久保田重夫 ソニー株式会社 執行役員
〃 小川 王幸 株式会社デンソー 専務取締役
〃 有信 睦弘 株式会社東芝 執行役常務
〃 山本 敏郎 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社代表取締役社長
〃 飯倉 督夫 社団法人日本ロボット工業会 専務理事
〃 福本 英士 株式会社日立製作所 機械研究所・所長
〃 稲葉 善治 ファナック株式会社 代表取締役社長
〃 山内 良三 株式会社フジクラ 取締役
〃 原嶋 孝一 富士電機ホ-ルディングス株式会社 取締役・シニアエグゼクティブオフィサー
〃 野村 淳二 松下電工株式会社 専務取締役
〃 近藤 純生 みずほ情報総研株式会社 上席執行役員
〃 久間 和生 三菱電機株式会社 常務執行役
〃 植田 文洋 三菱マテリアル株式会社 執行役員
〃 広瀬 明洋 メサゴ・メッセフランクフルト株式会社 代表取締役社長
〃 宮原 範男 株式会社安川電機 取締役
〃 永島 晃 横河電機株式会社 取締役
監 事 大山 尚武 社団法人機械技術協会 会 長
〃 瀬戸屋英雄 財団法人製造科学技術センター 専務理事
(3)評議員の改選
理事会において、平成18年4月1日から平成20年3月31日までの期間の評議員が選任されました。
評議員 大和田邦樹 国際標準化工学研究所 所 長
〃 軽部 征夫 東京工科大学 副学長
〃 小石川貞雄 中央電力協議会 理事・事務局長
〃 小島 彰 財団法人 金属系材料研究開発センター 専務理事
〃 小寺 秀俊 京都大学大学院 工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻 教授
〃 佐藤 一雄 名古屋大学大学院 工学研究科マイクロ・ナノシステム工学専攻 教授
〃 下山 勲 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授
〃 庄野 敏臣 社団法人 日本工作機械工業会 専務理事
〃 杉山 進 立命館大学 理工学部 教授
〃 竹内 芳美 大阪大学 大学院 工学研究科 機械工学専攻 教授
〃 田畑 修 京都大学 大学院 工学研究科 機械工学専攻 教授
〃 地崎 修 財団法人 バイオインダストリー協会 専務理事
〃 中澤 佐市 社団法人日本産業機械工業会 専務理事
〃 仁田 新一 東北大学 加齢医学研究所 教授
〃 橋口 原 香川大学 工学部 知能機械システム工学科 教授
〃 羽根 一博 東北大学大学院 工学研究科 ナノメカニクス専攻 教授
〃 肥後 矢吉 東京工業大学 精密工学研究所 先端材料部門 教授
〃 吹譯 正憲 社団法人電子情報技術産業協会 専務理事
〃 藤田 博之 東京大学 生産技術研究所 教授
〃 藤正 巌 政策研究大学院大学 リサーチフェロー 教授
〃 前田龍太郎 独立行政法人 産業技術総合研究所
先端製造プロセス研究部門マイクロ実装グループ グループ長
〃 松野 建一 財団法人 先端加工機械技術振興協会 専務理事
〃 向井 保 財団法人 医療情報システム開発センター 理事長
1 第12回国際マイクロマシンサミットの開催
マイクロマシンサミットは日本の提案により平成7年に第1回が開催されて以来、毎年、各国持ち回りで開催され、各国のマイクロマシン/MEMSやナノテクの取組状況と課題、ならびに世界の産・学研究機関での最先端の研究成果等の発表がなされ、討議が行われています。平成15年に中国・北京にて開催される予定でした第9回サミットはSARS禍のため中止になり、今回、第12回サミットとして同地でまもなく開催されます。
これまでは5月のゴールデンウィークに開催されていましたが、中国の5・1国際労働節と重なるため、今回は4月26日(水)~29日(土)に開催されます。今回は日本の隣国で開催されることもあり、東京大学下山勲教授をチーフデリゲートとして6名のデリゲートと10名のオブザーバの計16名もの多くの方々が参加されます。サミットの様子については次号で報告いたします。
Micromachine Summit 情報 http://www.micromachinesummit.org/
2 第8回マイクロ・ナノ先端技術交流会の開催
第8回マイクロ・ナノ先端技術交流会が下記のとおり開催されます。参加申し込みは、当センターホームページより行っておりますのでよろしく御願いします。
記
開催日時:平成18年4月21日(金)15:00~17:00~18:30
開催場所:(財)マイクロマシンセンター 会議室
〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸67
MBR99ビル 6階
TEL:03-5835-1870 FAX:03-5834-1873
講 師: 京都大学大学院工学研究科
マイクロナノエンジニアリング専攻ナノシステム創成工学講座
小 寺 秀 俊 教授
講演題目: 「細胞機能計測用マイクロTAS」
開催案内先 MMC賛助会員企業等
参 加 費 賛助会員及びMEMS協議会メンバー 1,000円 / 人
一 般 5,000円 / 人
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技術交流会プログラム
15:00~ 主催者挨拶
(財)マイクロマシンセンター 専務理事 青柳 桂一
15:10~ ご講演
「細胞機能計測用マイクロTAS」
17:00~18:30 技術相談及び交流会
3 第2回日韓中MEMS標準化ワークショップの開催
昨年11月、IEC東京会議が開催されたのを機に、日本、韓国、中国の三国間でMEMS標準化の取組状況および今後の標準化の考え方に関する意見交換を行うことを目的に日韓中MEMS標準化ワークショップを開催しましたが、各国にとって本当に有意義なものでしたので、今後、相互の国際標準化活動の情報交換のみならず、3ヶ国でMEMSに関して共同で研究開発や標準化提案を行う可能性についても議論を進めるため、ワークショップを各国持ち回りで毎年開催することを約束しました。第2回ワークショップは、今年6月22日~23日の二日間、韓国・慶州にて開催されることが決まりました。
第2回日韓中MEMS標準化ワークショップ
開催日時:平成18年6月22日(木)~23日(金)
開催場所:コンコードホテル、慶州 http://www.concorde.co.kr
プログラム:詳細が決まり次第お知らせします。
1 月例経済報告 (平成17年2月)
内閣府が発表した月例経済報告(平成18年3月)の総論部分は次の通りです。
(我が国経済の基調判断)
景気は、回復している。
・企業収益は改善し、設備投資は増加している。
・個人消費は、緩やかに増加している。
・雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられる。
・輸出、生産は緩やかに増加している。
先行きについては、企業部門の好調さが家計部門へ波及しており、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれる。一方、原油価格の動向が内外経済に与える影響等には留意する必要がある。
(政策の基本的態度)
政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」に基づき、構造改革を加速・拡大する。
日本銀行は、3月9日に、量的緩和政策を解除し、金融市場調節の操作目標を日本銀行当座預金残高から無担保コールレート(オーバーナイト物)に変更した上で、これをおおむねゼロ%で推移するよう促すことを決定した。また、同時に決定した「新たな金融政策運営の枠組みの導入について」の中で、物価安定の考え方等を明確化した。
重点強化期間内におけるデフレからの脱却を確実なものとするため、引き続き政府・日本銀行は一体となった取組を行う。
情報入手: http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei.html
2 第3期科学技術基本計画(平成18年3月22日)
科学技術創造立国に向けて、(平成8第一期~12年度)、第二期(平成13~17年度)、に続き第3期の基本計画(平成18~22年度)が内閣府より発表されました。
基本理念は、
1)社会・国民に支持され、成果を還元する科学技術
2)人材育成と競争的環境の重視 ~モノから人へ、機関における個人の重視
とし、政策目標の明確化(6つの大目標、12の中目標の推進と成果実現、成果責任強化)を掲げておいます。五 年間の投資総額は25億円と、過去の2期の中で最も大きな規模になっております。
特に注目すべきは、第二期に上げていた重点推進4分野に加え、推進4分野を明確化し63の戦略重点科学技術を選定、その中の時にものづくり技術の基盤領域としてMEMS技術分野が含まれています。今年度からの高集積・複合MEMS製造技術や、将来のナショナルプロジェクトの策定にむけて推進分野としての注力度が上がることが予測されます。
情報入手: http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/giji/giji-si53.htm
3 「新経済成長戦略」の中間とりまとめ(平成18年3月29日)
新経済成長戦略の中間とりまとめが発表されました。横断的5分野のイノベーションとして、人:人財力、モノ:生産手段・インフラ、カネ:金融、ワザ:技術、知恵:経営力、とし国際戦略、地域活性化戦略を掲げています。特に、MEMSを含む高度な部品・素材産業や基盤産業をはじめとするものづくり産業の強さが国際競争力を支えるものとして掲げられています。
今回は中間とりまとめですが、最終答申は本年6月に発表される予定です。
情報入手: http://www.meti.go.jp/press/20060329003/20060329003.html
1 マイクロマシンセンターの組織変更のお知らせ
4月1日付けで、当センター業務をより効率的に運営するため、以下のとおり組織の一部変更いたしましたのでお知らせします。
主な変更は、「国際交流部」と「業務部」の業務を統合して「産業交流部」を設置いたしました。産業交流部は、これまでの国際交流部と業務部の業務を引き続き推進すると共に、新たに発足いたしました「MEMS協議会」の業務を行って参ります。
又、「MEMSシステム開発センター」に、新規のプロジェクトに対処するため副センター長を置き、「企画部」を「企画第1部」及び「企画第2部」に致しました。企画第1部はこれまでの、「MEMS-ONEプロジェクト」を推進して参ります。企画第2部は、次世代MEMSプロジェクトの推進を行って行くこととしています。
2 マイクロマシンセンター関係の人事異動
(1) 経済産業省(製造産業局)
◎4月1日付発令
(氏 名) (新) (旧)
是永 敦 産総研先進製造プロセス研究部門 産業機械課情報化推進係長
三宅 晃司 産業機械課情報化推進係長 産総研先進製造プロセス研究部門
(2)財団法人マイクロマシンセンター
◎4月1日付発令
(氏 名) (新) (旧)
阿出川俊一 産業交流部長 三菱電機(株)
開発本部開発業務部担当部長(技術政策統括)
安達 淳治 産業交流部次長(国際担当) 調査研究部次長に併任
織田 誠 産業交流部次長(普及広報担当) 業務部長
井上 正巳 産業交流部参事 採用
小池 智之 MEMSシステム開発センター 調査研究部長
副センター長に併任
水津 美晴 MEMSシステム開発センター MEMSシステム開発センター
企画第1部長 企画部長
企画第2部長に併任
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