財団法人マイクロマシンセンター

[No.2009-03] 2009年3月12日発行


ニ ュ ー ス 目 次  


    1 技術研究組合BEANS研究所設立総会の開催(2009年2月20日)
    2 LifeBEANS九州・北米調査報告(2009年2月14日~22日)
    3 第17回先端技術交流会の開催(2009年2月17日)
    4 フィンランド代表団来訪(2009年2月17日)
 


    1 マイクロナノ2009の開催案内(2009年7月29日~31日)
    2 第14回国際マイクロマシンサミットの開催案内(2009年5月5日~5月8日)
    3 ハノーバメッセ2009への出展(2009年4月20日~24日)
    4 アフリエート関係のイベント



   
1 経済政策動向
   
2 産業技術政策動向


   
1 平成19年度事業計画、収支予算等に関する各会議の開催案内

   
2 技術研究組合BEANS研究所平成20年度第1回臨時総会の開催案内
    
  
ニ ュ ー ス 本 文

  


1 技術研究組合BEANS研究所設立総会の開催(2009年2月20日)

 BEANSプロジェクトについては、前号でお知らせしましたとおり、平成21年度から技術研究組合のもとで実施することになりました。組合設立及びその事業開始時期に関してはBEANSプロジェクトをシームレスに事業を進めなければならない必要性から、年度内(3月31日まで)に設立し、BEANSプロジェクトが4月1日から円滑に2年目のスタートを切れるようにしたいと、現在、財団法人マイクロマシンセンター内に「設立準備会」を設け、設立手続を進めています。
 この設立に向けた創立総会が、2月20日13時00分より13時50分までMMCテクノサロンで開催されました。設立総会では、組合員になろうとする16社(委任状出席4社)が集まり、以下の議案の審議を行った結果、全ての議案が満場一致をもって原案のとおり承認可決されました。なお、創立総会に先立ち、発起人代表 財団法人マイクロマシンセンター 野間口理事長から、技術研究組合BEANS研究所設立に当たっての挨拶があり、引き続いて青柳専務理事からこれまでの設立に関する経過の報告がありました。
【議案】
 第1号議案 定款の承認に関する件
 第2号議案 各種規約の承認に関する件
 第3号議案 試験研究実施計画書の承認に関する件
 第4号議案 平成20年度事業計画及び収支予算の承認に関する件
 第5号議案 費用の賦課及び賦課金の徴収の承認に関する件
 第6号議案 理事及び監事の選任に関する件
 第7号議案 役員の報酬の承認に関する件
 第8号議案 借入金限度額の承認に関する件
 第9号議案 発起人代表の権限に関する件
 上記のうち、理事・監事の選任では、役員(理事)には、財団法人マイクロマシンセンター 野間口理事長、オリンパス株式会社 菊川代表取締役社長及び財団法人マイクロマシンセンター青柳専務理事、監事として石田税務会計事務所の石田所長が選任されました。また、創立総会後に開催された第1回理事会において、理事長として財団法人マイクロマシンセンター 野間口理事長、専務理事として財団法人マイクロマシンセンター青柳専務理事が選任されました。
 現在、技術研究組合BEANS研究所の認可申請を経済産業省において審査頂いているところですが、年度末に認可されますと、4月1日以降は、財団法人マイクロマシンセンターに技術研究組合BEANS研究所を加えた形で、わが国MEMS産業の発展のための車の両輪として、更なる活動拡大を目指して参りますので、今後ともご理解・ご支援をよろしくお願いします。 


2 LifeBEANS九州・北米調査報告(2009年2月14日~22日)

 BEANSプロジェクトの有機材料融合プロセス技術開発を推進しているLife BEANSセンター九州(センター長:安達千波矢九州大学教授)では最新研究動向調査を目的に米国の研究拠点(大学・企業)を訪問しました。
調査の概要を以下に示します。
 訪問日程:2009年2月14日~22日
 訪問先 :MIT(マサチューセッツ州ケンブリッジ市)
       GE(ゼネラルエレクトリック)社(ニューヨーク州Niskayuna)
       ペンシルバニア大学(ペンシルバニア州フィラデルフィア市)
       Universal Display社(ニュージャージー州Ewing)
       UCLA(カリフォルニア州ロサンゼルス市)
       スタンフォード大学(カリフォルニア州パロアルト市)
 参加者 :九州大学教授 安達千波矢
       九州工業大学准教授 宮崎康次
       九州先端技術研究所 八尋正幸
       リンテック(株) 中田安一(一部参加)
       リンテックオブアメリカ社 加藤一也(一部参加)
       マイクロマシンセンター 安達淳治

【MIT】
 MITでは、有機/無機ハイブリッドデバイス研究のBladimir Bulovic教授と熱電変換材料・デバイス研究のGang Chen教授を訪問。当日はプレジデントデーで祝日であるにも関わらず、時間を割いて研究紹介、Lab見学に対応いただきました。
 Bladimir Bulovic教授は有機半導体とクァンタムドット(QD)とを組み合わせた高効率有機/無機ハイブリッドの光電デバイスの研究に従事しており、QDの自己組織化を利用し、QDと有機半導体、QDと酸化物を組み合わせた太陽電池、LEDの効率を高めるデバイスの研究を推進。また、Lift Offの手法を用い有機半導体薄膜のパターンをメタル薄膜上に形成し、MEMS構造をもつ接触センサの研究紹介がありました。
Gang Chen教授はナノ構造を制御することでバルク材料に比べ飛躍的に高い熱電特性を実現する研究の先駆け的存在。研究領域はナノ・熱・エネルギーで、ナノチューブ・ナノワイヤ、フォノン移動、熱電、放射、太陽エネルギー変換、ナノ流体と熱を中心に広い領域の研究紹介があり、また、MITの機械工学科が推進するMicro-Nano研究の概要の紹介がありました

【GE】
 GEは1892年エジソンの創設し、ダウジョーンズの株式リストに最初から登録され、現在でも生き残っている唯一の企業です。また、創業商品のひとつがエジソンの偉大な発明である電球であることも関係し、光源の開発についてはこだわりを持っています。このことがGEにおいては有機ELの照明用途への研究開発に注力され、世界トップレベルであることと決して無関係ではありません。
 GEの研究開発の中心である米国のGlobal Research Center(GRC)は研究者が1800人で100の研究室で構成されます。その他に1999年にインドのバンガロー、2002年には中国、上海、そして、2004年ドイツ、ミュンヘンを加え、世界で4カ所の研究開発拠点を有しています。このGRCはIdea、Feasibility、Technology Transfer、New Product Introduction
(NPI)を担当、基礎研究だけでなく事業化に向けた開発もカバーするとのことで守備範囲も広い活動を進めています。
◆有機EL研究
 8年前から研究開始、市場参入のターゲットは100ルーメン/W、寿命20,000時間、コスト$40/平米に設定している。低コスト化のためRolltoRollによるウェットプロセスに特化している。信頼性を高めるための水分、酸素の侵入を防ぐバリア層の形成でにも注力している。
◆その他
 研究所のロビーにはエジソンが使った机や、彼の歴史的な研究成果に加え、優秀な特許出願者を紹介(25件以上を紹介、最高で175件の優秀特許出願)特許への強い思いが伺えます。

【ペンシルバニア大学】
 Chris Murray教授、Cherie Kagan教授は、2年前の国際シンポジウムで講演してもらう等以前から情報交換を進めている関係もあり、またLife BEANS九州と研究内容も近いため、今回訪問しました。両教授の他関係者4名が参加しお互いの研究紹介と内容に対するディスカッションを実施しました。
◆ペンシルバニア大学参加者
 ・Chris Murray教授:ナノ結晶の合成、構造解析、
           単一、複数元素の超格子の自己組織化
 ・Cherie Kagan教授:有機半導体、ナノ構造材料の電気的光学的特性
           電子、光学デバイス
 ・Jeffrey Bode教授:新規有機合成、分子バイオロジー、材料科学
 ・So-Jung Park教授:ナノスケール無機材料の合成とキャラクタリゼーション
           機能性バイオ・有機材料とのハイブリッド化
 ・Ritesh Agarwal博士:蒸着法によるナノ構造半導体成長とフォトニクス応用
 ・Yoko Yamakoshi博士:C60類似バイオ分子の特性、リガンド応用プローブ

【ユニバーサル・ディスプレイ社(UDC)】
 UDCは1994年創設の有機デバイス開発ベンチャー、Princeton大学のForrest教授、USCのMark Tompson教授の研究成果をトランスファーしており、Princeton時代共同研究した関係で、安達先生とUDCのキーパーソンとは旧知の間柄で今回の訪問が実現しました。
◆UDC参加者
 ・Julie Brown:Senior Vice President & CTO
 ・Jason Brooks:Senior Scientist
 ・Sean Xia:Senior Research Scientist & Research Team Leader
 ・Hitoshi Yamamoto:Senior Engineer
◆UDCの概要
 Princeton大の近く、EwingにありPhiladelphiaからは車で45分程度の距離にあります。創設1994年で創設者は有名な起業家でエンジェル的な役割をはたし、経営には直接タッチしていない。金融危機の中でも資金は潤沢で、ベンチャーキャピタルの資本は入っておらず、自らの戦略で事業推進できる点を上級副社長でCTOのJulie Brownは強調していました。リン光を利用する有機EL(PHOLED)の技術開発とそのトランスファーを事業とし、現在850の特許を出願または取得しており、開発競争のはげしいこの分野でベンチャー企業ながら成功している理由はこの辺りにあるようです。この技術を武器に材料、デバイス(ディスプレイ、照明)で多くの企業と連携しています。現在注力しているのは、新材料合成とデバイス構造による性能向上、PECVDによるバリア膜の開発をあげていました。

【UCLA】
 Yang Yang教授は有機半導体、有機機能材料の合成からデバイス研究を推進する著名な有機デバイス研究のひとりです。カリフォルニア州はナノテク研究に力を入れており、その拠点としてUCLAにCalifornia Nano Systems Institute(CNSI)を設立。Yang先生はCNSIの主要研究者のひとりです。
◆California Nano Systems Institute(CNSI)の概要
 カリフォルニア州が2007年に設立したナノテク研究拠点で研究エリアは
  ・NanoBiotechnology & Biomaterials
  ・NanoElectronics, Photonics, Architectonics
  ・NanoMechanical & Nanofluidic Systems
  で、Engineering、Chemistry、Medicalが異分野融合する環境を整備しています。
 産学連携を推進する研究エリアも建屋内に設けており、企業も5万ドルの年会費で参画できるシステム。ナノ、有機デバイス関連ではHPが拠点を持っているとのことでした。
MEMS関連ではC. J. Kim先生がNanoBiotechnology & BiomaterialsとNanoMechanical & Nanofluidic Systemsのプロジェクトに参画しています。
◆Yang Yang教授
 メモリ、LED、太陽電池、トランジスタ等有機デバイスの研究を幅広く実施。また、透明導電膜ではITO代替を狙うGrapheneの研究やCIGSの太陽電池等有機デバイス以外の研究にも最近注力しています。

【スタンフォード大学】
 スタンフォード大ではPhilip Wong先生、Zhenan Boa先生、Peter Peumans先生を訪問し
ました。この3人は5年ほど前スタンフォード大がNano, 有機デバイス, バイオ等の研究を強化するために招いた教授陣ですが、多くの学生、ポスドクを有し、企業との共同研究も活発に進めています。
◆Philip Wong先生
 IBMワトソン研究所で世界初のCNTを用いたトランジスタを開発したことで有
名で、CNTをデバイス化する研究に従事。設計シミュレーション、CNT合成、デバイス作製、解析・評価をトータルで推進。このサイクルを回すことで実用化研究を加速させています。
 また、MEMSのRoger Howe先生と共同で、方持ちバリの構造を振り子のように昨日させ、MEMS構造を用いた集積回路で、CMOSの限界を超えた低消費電力、高速・高密度デバイスを目指しています。
◆Zhenan Bao先生
 Bell研での有機デバイス研究は有名、スタンフォードの有機デバイス研究の主要メンバー。フレキシブルエレクトロニクス、分子充填の研究に注力しています。具体的テーマとして基板界面制御によるメタルと半導体特性を示すCNTの選別、有機半導体の配向制御とそのメカニズム解明、ナノワイヤによるトランジスタ、有機太陽電池の紹介がありました。
◆Peter Peumans先生
 プリンストン大学出身で現在スタンフォードの太陽電池研究をリードする研究者。サウジアラビアの資金により設立された太陽電池研究センターCAMPのCo-Directorでもある。
 太陽電池研究の目標は50セント/Wの低コストを実現すること、そのためのアプローチは2つ。15%の効率実現とメタルフォイルを基板とするロールtoロールと溶液プロセスによる低コスト化です。
 その他にMEMSプロセスでありながら大面積・フレキシブルなデバイス、銀ナノワイヤによる透明導電膜の研究等も推進。

 5日間で6都市6カ所を訪問する密度の濃い調査でしたが、最新の研究動向を知ることができただけでなく、BEANS研究の方向性、プロジェクト体制の長所・課題を客観的に評価でき、さらに各研究機関との連携の可能性についても協議できた有意義な調査でした。

MIT Bulovic教授と研究室メンバーと

3 第17回先端技術交流会の開催(2009年2月17日)

 第17回マイクロナノ先端技術交流会が、2月17日(火)に、早稲田大学理工学術院 庄子習一 教授、東京大学大学院 三田吉郎准教授を講師にお迎えし、MMCテクノサロンで開催されました。参加者はMEMS協議会メンバー、一般参加者、及びBEANSプロジェクト関係者を含む19名で、先端技術情報の紹介と活発な質疑が行われました。
 講演内容は次のとおりです。
 1 早稲田大学理工学術院電子光システム学科 ナノ理工学専攻  庄子習一 教授
  講演題目:「細胞機能解析を目的としたMEMSデバイス」
  講演内容:特定の細胞の機能解析を目的して、細胞培養、細胞破砕、生体分子分離・分析を実現す
         るMEMS応用デバイスの研究例が紹介されました。
 2 東京大学大学院 工学系研究科電気工学専攻  三田吉郎 准教授
  講演題目:「自律分散マイクロロボットを通じた集積化MEMSの研究」
  講演内容:水面を自律走行するMEMSを例題とし、世界最低電圧のEWOD液滴駆動法と深さ
         10μm 幅150nmの三次元構造光受光素子での実現を通じてMEMSの革新的技術
         が紹介されました。
     

早稲田大学理工学院 庄子習一教授

東京大学大学院 三田吉郎准教授

   

 また、講演終了後、講師の三田吉郎准教授を囲んだ技術相談・交流会がマイクロマシンセンター会議室で行われ、和やかなうちに閉会いたしました。
次回の第18回マイクロナノ先端技術交流会は、2009年6月に開催する予定です。

4 フィンランド代表団来訪(2009年2月17日)

 フィンランド技術庁’(Tekes)からの要請により、東京ビッグサイトで開催された「ナノテク2009」の機会に来日したフィンランド調査団(Tekes、大学、企業のメンバー合計13名)とMMCの情報交換会を、H21年2月17日(火)に実施いたしました。

情報交換会での青柳専務理事の挨拶
 Tekesは、フィンランドにおける研究開発に対してファンディングを行う公的機関であるとともに、フィンランド国外に対しては、フィンランドの技術開発機関・企業のへのゲートウェイの役割を担っている機関です。
今回の意見交換会では、フィンランドからは、フィンランドのナノテクを網羅するプロジェクトである「FinNano:Nanotechnology Programme2005-2009」と「機能性材料プログラム2007-2013」の紹介、MMCからは、MMC/MEMS協議会のアクティブティ、BEANSプロジェクトを中心に紹介いたしました。
 なお、フィンランドは、ナノテク及び機能性材料技術を国の重要技術戦略としてこの分野に年間400万ユーロの研究開発投資を行っており、今回のフィンランド代表団来訪の目的は、マイクロマシン/MEMS分野の日本での代表的技術開発・産業化推進機関であるMMC/MEMS協議会の活動の調査と、この分野での今後の協力関係構築のためですが、MEMS協議会では、すでにVTT Technical Research Centre of Finland(フィンランド国立技術研究所)とMEMS協議会のアフィリエート機関として協力関係を結んでおり、TEKESも含め今後とも一層フィンランドとの情報交流を深めていくことにいたしました。



  

  

1 マイクロナノ2009の開催案内(2009年7月29日~31日)

  今年の「マイクロナノ2009」は、平成21年7月29日(水)~7月31日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催することで準備を進めています。
 今年は、MEMS、ナノテク、超精密・微細加工、バイオに関する国際展示会である「マイクロマシン/MEMS展」が第20回目を迎える節目にあたり、マイクロナノ/MEMS分野の最新技術・製品が効果的に一望できる総合イベント「マイクロナノ2009」として、展示会ではマイクロナノ/MEMS分野の産業展開をよりビジュアルに表した特別展示や、展示会場内に設けた特設会場においては、マイクロナノ/MEMS分野の国内外先端技術動向や海外の産業化動向の他、「マイクロマシン/MEMS展」の20周年を記念した特別プログラムなど、多彩なプログラムを計画しています。
 マイクロナノ/MEMS分野の技術・製品が効果的に一望できる総合イベント「マイクロナノ2009」をご期待下さい。
 なお、「第20回マイクロマシン/MEMS展」の出展募集は、オーガナイザーであるメサゴ・メッセフランクフルト㈱から、近々行われます。(10月下旬ごろ)
○展示会
 『第20回マイクロマシン/MEMS展』
  (MEMS、ナノテク、超精密・微細加工、バイオに関する国際展示会)
   会期:7月29日(水)~7月31日(金)の3日間
   会場:東京ビッグサイト 東5&6ホール
○シンポジウム・カンファレンス(予定):
 会場はいずれも『第20回マイクロマシン/MEMS展』展示会場内特設会場を予定。
  ①第15回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム
  ②BEANSプロジェクト中間成果発表会 
  ③MEMSフォーラム(MEMS協議会からの情報発信)
  ④日独マイクロナノ・ビジネスフォーラム
  ⑤MEMS the World Workshop (MEMS協議会海外アフィリエート・ワークショップ)

2 第15回国際マイクロマシンサミットの開催案内(2009年5月5日~5月8日)

 15回国際マイクロマシンサミットが平成21年5月5日(火)~5月8日(金)に、カナダ・アルバータ州エドモントン(Edmonton,Alberta,CANADA)にて開催されます。
日本から下山 勲教授(東京大学大学院情報理工系研究科長)をチーフデリゲートに、MEMS協議会メンバー企業からなる代表団を派遣致します。
 国際マイクロマシンサミットは日本の提案により平成7年3月に京都で開催されたのが始まりで、以後、各国持ち回りで行われ、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、イスラエル、日本、韓国、シンガポール、インド、スイス、台湾、イギリス、米国、及び、ベネルクス、ノルディク、ラテンアメリカ、地中海沿岸地域の国々が参加し、各国のマイクロマシン/MEMSやナノテクの取組状況と課題、ならびに世界の産・学研究機関での最先端の研究成果等の発表がなされ、討議が行われます。
 第15回となる今年の国際マイクロマシンサミットは、エネルギー・環境に貢献するマイクロマシンテクノロジーの役割を基本テーマに、次の内容での2日間の発表・討議が行われることになっています。
 1.各国/地域のレビュー
 2.各国のMEMS/ナノテクの現状と施策
 3.MEMS/ナノテクの研究開発最前線、重要分野、マーケット予測
 4.MEMS/ナノテクの産業化、標準化、ファンダリー、商品化ロードマップ
 5.MEMS/ナノテクの教化、教育、訓練
 6.国際協力
 
 詳細な内容は、マイクロマシンセンターのホームページをご覧下さい。

3 ハノーバ・メッセ出展の案内

 MMCではMEMS協議会の活動の一環として毎年、海外アフィリエートであるドイツiVAMが主催するハノーバ・メッセ、MicroTechnoplogy Fairに出展します。4年目となる今年は、昨年からの経済状況の急激な悪化の影響により、会員企業様からの出展協力も縮小を余儀なくされました。しかし、このような状況下でも一部企業様からパネル展示によるサポートを得ることができ大変喜んでいます。
 今年のハノーバ・メッセは4月20日(月)~24(金)の5日間開催され、MMCではMEMS協議会活動、fineMEMS、BEANS、そして会員企業のパネル展示を予定しています。また、会期中開催されるフォーラムでは、BEANSプロジェクトから3D BEANSセンター長である東大杉山正和先生、Life BEANSセンター九州の中田学様(パナソニック電工(株)より出向)、さらに産総研から前田主幹研究員、Lee研究員、MMCから安達が講演を予定しています。
 企業関係者の皆様には厳しい状況ではございますが、メッセへのご参加も検討いただければ幸いです。

4 MEMS協議会アフィリエート関係のイベント

1.「MEMSパークコンソーシアム公開セミナー」(詳細後述)
 テーマ : 人材開発とMEMSビジネスの展望2009
 日  時 : 平成21年3月13日(金) 14:30~17:30(懇親会 17:45~19:00)
 場  所 : 江陽グランドホテル 4階 「銀河の間」(http://www.koyogh.jp/l_frameset.htm)
        仙台市青葉区本町二丁目3-1 TEL:022-267-5111
 主  催 : MEMSパークコンソーシアム
 定  員 : 100名(定員になり次第締切りとさせていただきます)
 参加費 : MEMSパークコンソシアム会員 無料
       一般参加 5,000円(資料代、懇親会費含む)
 お申込 : こちらから申込用紙をダウンロードし、事務局までE-mailまたはFAXにて送付して下さい。

2.「MEMS Engineering Forum」(今年からはじまるMEMSのコンファレンス&展示会)(詳細後述)
 日  時 : 平成21年3月17日(火)~19日(木)
 場  所 : TFTホール(東京有明)
 主  催 : MEMS Engineering Forum実行委員会(委員長:桑野博喜 東北大学 教授)
 共  催 : ㈱インプレスR&D
 後  援 : MEMSパークコンソシアム
 特別協力:電子ジャーナル
 参加費 : 無料
       http://mems-forum.jp






1 経済政策動向

1.経済政策動向
■月例経済報告(2月19日)
 2月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。先行きについては、当面、悪化が続くとみられ、急速な減産の動きなどが雇用の大幅な調整につながることが懸念される。加えて、世界的な金融危機の深刻化や世界景気の一層の下振れ懸念、株式・為替市場の変動の影響など、景気をさらに下押しするリスクが存在することに留意する必要がある。」としています。
 政府は、当面は「景気対策」、中期的には「財政再建」、中長期的には「改革による経済成長」という3段階で、経済財政政策を進めるとしていますが、当面、景気対策を最優先で進めるため、総額75兆円程度の経済対策を着実に実施するため、平成21年度予算及び関連法案の早期成立に努めるとしています。日本銀行が、内外の厳しい経済金融情勢の下、政府とマクロ経済運営に関する基本的視点を共有し、適切かつ機動的な金融政策により経済を下支えすることを期待して、2月3日、金融機関保有株式の買入れを再開することを決定しました。詳しくは以下の資料をご参照ください。
○ 月例経済報告関係資料
   http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/0219getsurei/main.pdf  
   
■経済産業省の主な経済指標(2009年1月速報 2009年2月27日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査・分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2ヶ月の予測の把握を行うもので、1月速報では、今月は、生産、出荷、在庫が低下、在庫率は上昇であった。製造工業生産予測調査によると、2月低下の後、3月は上昇を予測しています。以下は詳細です。
1. 生産  1月の生産は、前月比▲10.0%の低下と4か月連続の低下(前年同月比は▲30.8%の低下)となり、指数水準は76.0(季節調整済)となりました。生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等すべての業種です。品目別にみると、普通乗用車、モス型半導体集積回路(ロジック)、小型乗用車の順に低下に寄与しています。
2. 出荷 1月の出荷は、前月比▲11.4%の低下と4か月連続の低下(前年同月比は▲31.6%の低下)となり、指数水準は76.1(季節調整済)となりました。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、一般機械工業、電子部品・デバイス工業等でした。
在庫  1月の在庫は、前月比▲2.0%の低下と5か月ぶりの低下(前年同月比は2.8%の上昇)となり、指数水準は108.3(季節調整済)となりました。在庫の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、化学工業等でした。 1月の在庫率は、前月比11.6%の上昇と4か月連続の上昇(前年同月比は51.3%の上昇)となり、指数水準は150.9(季節調整済)となりました。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
    鉱工業指数
    http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-2.html

 

2 産業技術政策動向

■総合科学会議の動向
 総合科学技術会議は、2月20日に第79回総合科学技術会議を開催しました。議題は、以下のとおりです。
 1 平成21年度科学技術関係予算案の概要について
 2 「環境エネルギー技術革新計画」の戦略的推進について
 3 2009年の科学技術政策の重要課題について
 4 意見交換(高齢者・障害者の自立支援に役立つロボット技術開発・実用化促進にむけた取組)
 議事録
  http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/giji/giji-si79.pdf
 議事要旨・配付資料
  http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu79/haihu-si79.html
 
■平成21年度産業技術関連予算の概要
 経済産業省の産業技術予算のうち、「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発」については、NEDO運営交付金472億円の内数として認められています。
http://www.meti.go.jp/press/20081224001/20081224001-5.pdf

■イノベーションを取り巻く関連政策動向
1.温暖化ガス排出、次期の目標検討開始
 2013年以降の地球温暖化対策(ポスト京都議定書)の中期目標についての政府の検討が本格化した。2月12日開催の「地球温暖化問題に関する懇談会」(首相直轄)では、削減案を提示した。
 2020年における削減案は6つであり、1990年比6%増から25%減までが示されている。例えば、1990年比6%増の案では「現状の努力を継続」するケースである。最も削減比率の大きい1990年比25%の案では、太陽光は1770万戸(現状の50倍超)、風力発電が現状の約10倍、次世代自動車を新車販売の81%に導入、エネルギー効率の高い給湯機をほとんどの家庭に導入等の対策を打つ必要があるという試算になっている。
 懇談会では、今後検討を重ね、6月までには政府の目標を決定することを目標としており、ポスト京都議定書の枠組みを決める12月の第15回国連気候変動枠組み条約(COP15)で交渉を行うこととしている。
参考:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai07/07gijiyousi.pdf

2.多国間特許審査ハイウェイ会合
 2月20日に、デンマークで多国間特許審査ハイウェイ(PPH)会合が開催された。会合には、主要10カ国の特許庁長官等が集まり、PPHの共通化に向けた取り組みについて議論を行った。
 会合参加国は、主催国の日本やデンマークのほか、米国、韓国、ドイツ、英国等の主要10カ国であり、WIPO(世界知的所有権機関)もオブザーバーとして参加した。会合では、各国は、PPHを発展させるための手段について検討を行った。
 具体的には、
 (1)PPHの経験(ベストプラクティス)の情報共有
 (2)PPHのPR普及プログラムの実施
 (3)出願人がPPHに参加するための要件及び手続の共通化
等について、できる国から、できる範囲内で行っていくとの認識を共有した。また、今後の会合において、PPHの要件の共通化の実現を図ると共に、ユーザーとの対話を通じて利用性の向上を推進していくこととなった。
 各国は、この会合の結果を踏まえ、多国間PPHフレームワークが実現できるよう、要件の共通化などの協議を続けることとしている。
  参考:http://www.meti.go.jp/press/20090220007/20090220007-1.pdf

3.「ICTビジョン懇談会」緊急提言
 総務省の機関である「ITC懇談会」は、2月23日総務大臣に対して、緊急提言を行った。
  「ICTビジョン懇談会」では、現在、今後のICT(情報通信技術)市場の構造変化等を展望し、2015年頃を視野に入れた総合的なICT政策の方向性(ビジョン)について、6月の最終取りまとめを目指し、検討が進められている。この様な中、現下の経済情勢に対処すべく政府が取りまとめを進めている新たな成長戦略策定に貢献するためにも、ICT産業を新たな成長戦略の柱に位置付けるべく、ICTビジョン懇談会から総務大臣に対し緊急提言が行われた。
 緊急提言では、現在100兆円弱のICTの市場規模について2015年頃を目途に倍増させることを目指し、以下の項目を挙げている。
 (1)あまねく国民の利便性を向上させるべく情報通信基盤の整備に力を入れること
 (2)革新的電子政府により、政府の効率化・国民が利便を実感できる行政サービスを実現すること
 (3)医療・教育分野でのICT利活用の加速化
 (4)グリーンICTの実現
 (5)ICT資源を最大限活用した、次世代のデジタル新産業の創出加速化
 (6)デジタルコンテンツ市場の育成
 (7)ICTの「つながり力」を最大限活用した地域活性化の実現
 (8)ICT産業の国際競争力の向上実現
  参考:http://www.soumu.go.jp/s-news/2009/pdf/090223_6_bs.pdf

4.我が国の通信利用状況の結果(平成19年度)
 総務省は、2月16日、平成19年度分のトラヒックからみた我が国の通信利用状況を取りまとめ発表した。概要は以下のとおりである。
 (1)契約数では、固定系が5123万契約で対前年比7.1%減少。IP電話の利用番号数は1754万件で21.1%増加 。移動系全体では1億734万契約で5.5%増加。
 (2)国内通信回数は2.3%減少。総通信時間も2.1%減少。通信回数の中で、携帯発信は1.4%増加。通信回数 の発信種類別は、固定系発信が46.7%、移動系発信が47.2%、IP電話発信が6.2%。
 (3)国内通信の相互通信状況を通信回数でみると、固定系発固定系端末着の割合は40%、移動系発移動着 の割合は35.2%、IP電話発IP電話着の割合は0.7%
 (4)国際電話の発着信合計数は対前年比9.6%減。通信時間は逆に6.8%増。
  参考:http://www.soumu.go.jp/s-news/2009/pdf/090216_4_bs.pdf

■NEDO産業技術政策関連
○NEDO海外レポート
   1040号 - 平成21年3月11日 宇宙・航空特集
         http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1040/index.html
   1039号 - 平成21年2月25日 研究開発政策特集
         http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1039/index.html
   1038号 - 平成21年2月12日 環境(化学物質管理・大気水環境・リサイクル等)特集
          http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/1038/index.html






1 平成21年度事業計画、収支予算等に関する各会議の開催案内
 来年度の当センターの事業計画、収支予算を審議する会議が下記日程で開催されます。
  議題 
      1.平成21年度事業計画について
      2.平成21年蘇収支予算について
      3.平成21年度借入金限度額について
      4.平成21年度委員会構成について
      5.平成20年度事業の実施状況について
  (1)第4回運営政策小委員会、第4回運営委員会合同委員会の開催
     日時・場所 : 3月19日(木) 14:00~15:00  MMCテクノサロン
  (2)第4回評議員会
     日時・場所 : 3月24日(火) 15:00~15:40  MMC会議室
  (3)第2回通常理事会
     日時・場所 : 3月24日(火) 15:50~16:30  MMCテクノサロン

 2 技術研究組合BEANS研究所平成20年度第1回臨時総会の開催案内

     日時・時間 : 3月24日(火) 16:40~17:30  MMCテクノサロン
     議題
      1,平成21年度事業計画及び収支予算の承認に関する件
      2,各種規約案の承認に関する件
      3,平成21年度借入金限度額の承認に関する件 
      4,費用に賦課及び賦課金の徴収の承認案に関する件
      5,その他
   設立パーティ
     日時・場所 : 3月24日(火) 17:45~19:00  あべにゅー
                千代田区神田佐久間河岸82-5
                 tel : 03-5687-5340
 
 

財団法人マイクロマシンセンター  サイトマップ  センターアクセス  お 問 合 せ 
Copyright (c) Micromachine Center. All rights reserved.