MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2009-11] 2009年11月17日発行


ニ ュ ー ス 目 次  


    1 MicroNano国際動向報告 MEMS Executive Congressを中心とした北米訪問
                                    (2009年10月31日~11月8日)
    2 第19回マイクロナノ先端技術交流会の開催報告(2009年10月28日
    3 CEA-LETI/つくばナノテク拠点N-MEMS共同ワークショップ報告(2009年10月27日)
    4 IEC SC47Fテルアビブ会議報告(2009年10月17日~23日)
    5 人材育成実証講義「MEMSの設計・シミュレーション技術」参加(2009年10月26日)
    6 第13回東北CAE懇話会報告(200910月15日~16日)
    7 ISMST2009(上海交通大学)、グリーンMEMS日中連携ミーティング出席報告



    
    
    1 2009国際ロボット展への出展(2009年11月25日~28日)
    2 The Third China & Japan Joint Seminar on Green MEMS and Sensor Network
    3 MEMSアフリエート関係のイベント



    
1 経済・政策動向トピック



    1 創立記念日に伴う休業のお知らせ
    2 技術研究組合BEANS研究所の人事異動
    3 ロボット3団体合同賀詞交歓会のご案内
    
  
ニ ュ ー ス 本 文

  


1 MicroNano国際動向報告 MEMS Executive Congressを中心とした北米訪問
                                (2009年10月31日~11月8日)

 MEMS Executive Congressは米国MEMS Industry Group(MIG)の主催で年に1回開催されます。今回は11月4日~6日の日程でアメリカ・カリフォルニア州ソノマで開かれ、NEDO渡辺秀明氏、BEANS研究所副所長安達淳治氏、そしてMIF事務局の片白が参加しました。会議の目的は、講演やパネルディスカッション、空き時間のインフォーマルな会話を通して、情報交換、共有化、人的なネットワークを形成することによってMEMS関連産業のビジネスチャンスを拡大することにあります。研究開発に直接というより、事業化をどう促進するかに絞った会議です。
 ソノマでの会議は、デバイスメーカーのfreescale、製造装置メーカーのEVG、STS、Tegalがスポンサーとなっています。約160人のデバイス、アプリケーション、製造装置、材料関係企業の経営者やマーケティング、営業、開発部門のトップ、大学研究者などが集まり、2つの基調講演と5つのパネルディスカッションにて様々な意見を交わしました。フランスLETI、ベルギーのIMEC、カナダACAMP、ドイツのガラス基板メーカー、台湾APMなど、米国内だけに限らず、国際的な参加者となっています。
 基調講演のひとつはNTTドコモ先進技術研究所の楢橋氏の招待講演でした。次世代移動通信(3G→4G)のRFバンド拡大におけるMEMS技術への要望、ということで、特にパワーアンプやフィルターに関連したRF-MEMSスイッチへの期待が述べられました。MEMSタイプでこそ次世代移動通信の端末を実現できるとの強い期待です。また、BEANS研究所副所長の安達氏がバイオ・医療応用MEMSに関するセッションにパネリストの一人として登場し、BEANS-PJの概要、日本の現状、米国やヨーロッパとの違い、将来への期待など様々な視点から印象深い意見を述べ、強い関心を集めていました。その他、環境やエネルギー、自動車、コンシューマーエレクトロニクスへの応用に関するパネルディスカッションがありました。
 最後のパネルディスカッションはマーケット予想でした。Gartner、iSuppli、Yole他のマーケットサーベイの紹介と、いつ市況は回復するか、次のキラーアプリは何かなどの意見交換がありました。まだあまり整理できていませんが、いくつかのトピックを上げると、
 ・ 有望なMEMS分野は、RF-MEMS、Si-microphone、MOEMS(除、DMD)、microbolometer
 ・ DMDやインクジェットを除けば、MEMS全体として現状が大体6,000-7,000億円の市場規模で、2009年1Qで底を打っている。
 ・ 加速度センサーはほぼ飽和しつつある。
 ・ なぜ台湾TSMCがMEMSの市場規模は小さいにもかかわらずMEMSをやっているか、についての答えは、今後、TSVが広がり半導体そのものへの応用が見込めるため。
 ・ パッケージからテストまでのコストが全体の65-70%を占める。
 ・ 8インチ化が進行しており、そこまで投資できないところは苦しい。今後はパートナーシップの成否が鍵となる。
 ・ Digital Glassのベンチャーに注目している。
 ・ 加速度センサーの市場;$1,700M(2012年)19%GR(成長レート) Gyroscope;$1,500M(同上)18%GR  Microfluidics diagnosis;$1,400M 33%GR
 ・ 製造装置市場は2011年に回復が明確になるだろう。
 ・ ファウンドリの市場予測;$500M(2009)→$900M(2012)
 ・ デバイスを売るのではなく、機能を売る。つまりソフトウエアが重要になる。
 ・ STS+SPP+AVIZA=SPPTS SPP Process Technology System
 ・ 新規にMEMSに置き換わる率が75%、かつ最低コストが最もありうるシナリオ。
 MEMS業界全体としては、圧力センサーのタイヤ装着が進み、また、携帯端末やゲーム、デジタルカメラなどへの加速度センサーやジャイロスコープの応用が拡大する中、複数のセンサーをセンサーネットワークとして応用し、事業化するアプローチが模索されています。センサーネットワークは環境、エネルギー、バイオ、自動車など幅広い分野で期待されており、その実現には、発電、自律的(Autonomous)なセンサー同士の無線通信などが必要で、この部分での競争が激しくなると予想されます。狭い私見ですが、発電についてはあまり日本国内での研究活動が活発という印象がなく、対応が急がれると思います。研究開発体制の面からは、特に携帯やゲームなどへの応用において、プロトタイプを試作するにしても、必ず、センサー自体のオペレーションとユーザーインターフェースの2つのカテゴリーでソフトウエアの開発をすることになり、どこまで開発リソースをカバーするか、検討が必要であると感じました。
 
  MEMS Executive Congress会場
 
    招待講演(NTTドコモ 楢橋氏)

 以上がMEMS Executive Congressに関する報告ですが、以下、併せて訪問したBSAC、GE Sensing、SVTCに関する簡単な報告も載せます。
1、Acamp、Micralyne、NINT
  カナダ、アルバータ州はオイルサンドと天然ガス、森林など豊かな自然資源から得られる豊富な資金を、マイクロ、ナノ、バイオ分野での先端技術教育、研究開発からスタートアップ企業支援まで幅広く投入し、次世代産業育成を戦略的に推進しています。今回の州都Edmonton近郊にあるAcamp(micro-nanoテク産業化推進組織)Micralyne(世界でも有数のMEMSファンドリー)NINT(National Institute of Nanotechnology:国 立ナノテク研究所)を訪問しました。
  (1)Acampは単なる産業化推進をサポートする組織ではなく、プロトタイプ開発から、パイロット生産に向けたプロセスレシピの開発までを会員企業(主にME(中小企業))と共同推進する機能を有し、コンサルタントとプロセス開発、デバイス評価を実際に行う組織です。そのために25名のメンバーがカナダ以外に米国、欧州から、Marketing、技術開発、Process開発、解析評価のエキスパートが集まり、パッケージングや評価、LTCCの技術開発も含め推進しています。
  (2)Micralyneはimt, Dalsaや最近参入したTSMC、UMCとは異なり、Low Volume High Valueのアプリケーションに特化して事業に成功しており、現在従業員270名にまで成長しています。High Volumeを追いかけないことで既存の6インチのプロセスを有効活用し、投資リスクの大きい8インチへの対応がどうしても必要な場合はSVTCと提携を結び進めています。この基本ポリシーは創業以来変わらずに保たれており、顧客との良好な関係の構築、堅実な成長を実現しています。
  (3)NINTは2006年にカナダ政府と州政府は費用を半分ずつ負担し、設立された研究所です。約200名の研究者が常駐し研究する研究所の顔と、ベンチャー企業にオフィスとラボを提供し、育成するインキュベーターの顔の二つを持っています。研究所としてはNEMSによる一分子レベルのセンシング、EBリソの基盤研究、ブロックコポリマーの自己組織化を利用した機能材料の開発などBEANSプロジェクトと関係の深い研究も推進されています。インキュベータとしては100㎡程度の区画に事務所とラボを設け、開発に必要なファシリティをそろえ、企業に月約15万円でレンタルしています。現在20ほどの企業が入居しています。スタートアップ企業以外ではXEROXが1フロアを借り切り企業の研究所の一部門として活用している例、日立と高性能SEMで共同研究を推進するなど大企業とも良好な関係を持っています。
2、 BSAC、Berkeley Sensor and Actuator Center
  初日のBSACとのミーティングは、私自身が初めてということもあって新鮮で興味深いものでした。BSAC Exrcutive Director のJohn Huggins教授が相手をしてくれました。BEANS研究所副所長 安達淳治氏のBEANS概要および最新成果のアップデートをセミナーという形で開催しました。おそらく1-2日前の予告にも関わらず、Pisano教授や約50人のポスドクやPhDを集めて非常に盛況でした。Huggins氏自身も
 
 BSACでのセミナー(BEANS 安達副所長)
 BEANSには高い興味を持っている、と話していました。
  BSAC自体はナノファブセンターの設備整備を進めてまして、今回は20年ごとのかなり大きな更新です。会員団体数は45から39に減ったそうですが、元々競争的資金が予算の8割を占めているのでそれほど会 費の減はそれほど影響ないようでした。全体で150人の研究者に対して100を越えるテーマがあるので、ほぼ一人一テーマとなります。ナノファブセンターは18ヶ月後に稼動する目標でいるようです。現在は要素 的なデバイス試作が精々ですが、その後はテーマの組み方にも変化が出るかもしれません。
3、 GE Sensing & Instrument Technologies
  GE Sensing & TechnologiesはGEグループの中で、インフラ事業を中心にセンサーを開発、提供する  Fremontを中心拠点とする会社です。GE Global Research Centerと連携して研究、開発を進め、大量生産やパッケージングはタイや韓国のグループ会社と協業しながら事業を展開しています。1985年ころから事業を開始し、NovaSensorなどを買収しながら、非常に数多くの製品を開発、製造しています。
  インフラ中心のデバイスを強みとし、ファンドリーも手がけるなど、事業分野、形態は日本のオムロンと似ていると感じました。数多くの製品を高い品質で保ちながら生産していること、米国にて前工程の生産を継続していることなど、採算の合わない事業には厳しいGEグループの中で事業継続できるコスト体質は驚きです。
4、 SVTC
  自らの製品はもたない、純粋なファンドリーとしてのSVTCに関して今回の訪問で印象深かったのは、ビジネスモデルをIMECと比較していることです。いわゆるMore Than Mooreが開発対象であり、顧客が開発要員をSVTCに派遣して自らSVTCの装置を使いながら開発するHands-on Accessも含める、製造装置ベンダーの装置を置かせて協業する、など、研究から製品化までのどこに注力するか、は異なりますが、ビジネスモデルとしてIMECを上げるのは確かに納得できます。顧客として自ら開発・生産する大企業もありますが、これに対しては、製品化されたデバイスは顧客自身が生産し、変革するデバイスをSVTCが開発するという分業モデルです。最近は経営を安定化させるキラーアプリとしてメディカルやディフェンス向けが出たことを上げていました。
 

2 第19回マイクロナノ先端技術交流会の開催報告(2009年10月28日)

 
 10月28日(水)午後に、マイクロ・ナノ技術の普及啓発と産学の技術交流を図ることを目的とした第19回マイクロナノ先端技術交流会を開催しました。
 第19回は、北九州市立大学国際環境工学部環境生命工学科講師の礒田隆聡先生と豊橋技術科学大学生産システム工学系教授の柴田隆行先生を講師としてお招きし、ご講演をいただきました。
1. 北九州市立大学 礒田先生
 【講演題目】
  「バイオセンサのチップ化とモバイルセンサネットワーク技術による新しい予防医学の可能性」
 【講演内容】
  本講演では、抗体免疫反応を検出するためのバイオセンサの集積化と、センサネットワークによる新しい予防医学の可能性について紹介。
2. 豊橋技術科学大学 柴田先生
 【講演題目】
  「マスクレス微細加工技術と細胞操作用MEMS」
 【講演内容】
  フォトリソグラフィの手法を用いずに,マイクロ・ナノ構造を創成するための新規な微細加工技術ならびに将来の医療・医薬分野の発展に不可欠な細胞機能解明のための種々の細胞操作用MEMSデバイスについて紹介。
 
    北九州市立大学 礒田先生
 
    豊橋技術科学大学 柴田先生
 それぞれの先生の講演内容について、参加者から技術の詳細やビジネスへの展開などの活発な質疑応答がなされました。また、講演後、講師の先生を囲む懇親会も和やかに行なわれました。
 次回のマイクロナノ先端技術 交流会は、平成22年1月に予定しており、12月に入りましてから開催のご案内をいたしますので、皆様のご参加をお待ちしています。

3 CEA-LETI/つくばナノテク拠点N-MEMS共同ワークショップ報告(2009年10月27日)

 MEMS協議会(MIF)の海外アフィリエートであり、国際的に声望の高いフランスのCEA-LETIと、第2回ジョイントワークショップ on MEMSと題して、10月27日、産総研つくば東事業所にて、共同のワークショップを開催しました。
 CEA-LETIとは昨年、MIFとお互いに海外アフィリエート関係を結ぶことに合意しました。この関係を実質的で実りあるものにするために、今年6月に第1回共同ワークショップをフランス・グルノーブルのLETIにて開催し、さらに、今回、MIFとして実現を推進しているつくばナノテク拠点N-MEMSとの交流も含めて、第2回を開催することとなりました。つくばナノテク拠点N-MEMSが革新を続けるには、国際的でオープンな協業は重要な方針です。その一環として、発展著しいLETIとのコラボレーションの可能性を探ることが本ワークショップの目的でした。
 ワークショップのプラグラムとしては4つのセッションに分けて議論しました。最初に、今後の少子高齢化に対応して有望な応用分野として期待されるサービスロボットに関連するMEMS、センサー、次が製造プロセスの側面からウエハーレベルパッケージ・3D集積化、3番目が環境やエネルギーに関連したセンサーネットワーク、最後がBEANS-PJから産総研に拠点を置くMacro-BEANS、大面積製造プロセスです。
 LETIからは、CEOであるLaurent Malier氏を始め、4名の研究者が参加し、日本側からは、東大の下山教授、東北大学の江刺教授、産総研の前田上席研究員、BEANS研究所の武田副所長を始めとする多くの関係者が参加しました。
 講演ごとの質疑応答、セッションごとの議論を通じて、双方に共通する興味、研究活動、それからLETIから見て現状は対応する研究はないが、今後、検討したいテーマなどが明らかになりました。今後、両サイドで検討する中でコラボレーションの可能性を探ることとしました。
このような国際的な協業を探る試みを継続する中で、知恵と経験を集めて大きな成果と応用分野を開拓するする方法論が確立していくものと期待しています。
  
 
    東北大学 江刺教授の講演
 
    東京大学 下山教授の講演
  
 
   前田産総研上席研究員の講演
 
         参加者集合写真
          

4 IEC SC47Fテルアビブ会議報告(2009年10月17日~23日)

 MEMSの国際標準化はIECのTC47(半導体デバイス専門委員会)の中のSC47F(MEMS分科委員会)で審議されていますが、今回、10月18日(日)から22日(木)までイスラエルのテルアビブで開催されたIEC総会に招待される形でTC47関係の各委員会、WG会議が開催されました。オープニングセレモニーには、約1,000人の参加者があり、IEC会長挨拶他、音と映像と光及び歌とダンスのアトラクションがありました。
 
       テルアビブ海岸風景    
    
  

 
      オープニングセレモニー
  SC47Fの国別出席者は、日本(10)、韓国(12)、中国(1)、ドイツ(1)、アメリカ(1)、ブラジル(1)の26名でした。今回のメインの議題は、10/9に投票が締め切られ、承認された以下の三つのNP(新規業務項目提案)に対する各国コメントの審議でした。審議の結果、各国コメントはほとんど受け入られることで合意が得られ、審

         会議風景 
議結果に基づいたCD(委員会原案)を作成することになりました。
 1,接着強度試験法(日本提案)
 2,マイクロピラー圧縮試験法(韓国提案)
 3,熱膨張係数試験法(韓国提案)
 又、以下の今後提案予定のNPの紹介がありました。
<韓国から>
 1, 金属薄膜成形限界測定法
 2,PDMS/ガラス接合強度試験法
 3,残留応力測定法
<日本から>
 1,薄膜材料の曲げ試験法と校正用標準資料
 次回開催予定は以下の通りです。
   SC47F/WG1及び日韓中MEMS標準化ワークショップ
                2010年6月 西安(中国)
   SC47F及びWG1    2010年10月 シアトル(米)

5 人材育成実証講義「MEMS解析」報告(2009年10月26日)

  5 人材育成実証講義「MEMSの設計・シミュレーション技術」参加(2009年10月26日)
 平成21年度産学連携人材育成事業「マイクロナノ量産技術と応用デバイス製造に関する新事業開拓イノベーション人材育成」の一環として、(独)産業技術総合研究所の主催で、長野県岡谷市の「テクノプラザおかや」にて、平成21年10月26日に実施された実証講義「MEMSの設計・シミュレーション技術」に参加しました。

  会場のテクノプラザおかや 
 講義には諏訪地区から精密機械技術者5名(定員)が参加され、教材として、マイクロマシンセンターと会員ソフトウェアベンダが主体となって開発・実用化したMEMS設計・解析支援システム「MemsONE」が使用され、MEMSデバイスをモデルとした有限要素法による力学解析、プロセス解析、さらには、ナノインプリント解析についての講義が実施されました。参加者の中には、今回初めてCADやシミュレータを体験された技術者もおられ、熱心な質疑応答がなされました。当センターは、この機会に「MemsONE」のPRをさせていただくとともに、来年度から開始するMEMS開発技術者人材育成事業の講座としてのケーススタディを実施しました。
 岡谷市は諏訪湖のほとりに位置し、古くから「東洋のスイス」と称されるように時計製造産業のメッカとして超精密機械工業が盛んな地域で、精密機械加工を得意とする企業が集まっており、最近は多様化する企業ニーズと技術革新のスピードに対応する人材育成に注力されています。特に、平成20年度から信州大学の大学院修士課程に超微細加工技術者育成コースが設置され、さらに来年度からは、博士課程に戦力的開発技術者育成コースが開講されることになっていて、この諏訪地区がMEMS・超微細加工技術者育成の新しい拠点になりつつあります。信州大学大学院の技術者育成コースについての詳細は、信州大ホームページに掲載されています。URLは次のとおりです。
  http://www.mech.shinshu-u.ac.jp/gradschool_suwa/gradschool_suwa.html
  http://mech.shinshu-u.ac.jp/kyoten/index.html
 テクノプラザおかや
  (http://www.tech-okaya.jp/webapps/www/facility/outline.html)

6 第13回東北CAE懇話会報告(200910月15日~16日)

 MemsONEのPRはイベント出展、講演会・セミナー、実習講座などを通じて、大都市圏(東京、京都、大阪など)を中心に実施してきましたが、今後は地方へのPRの必要性ありと認識し、この目的で平成21年10月16日に岩手県宮古市で開催された第13回東北CAE懇話会に参加しました。
 東北CAE懇話会の今回のテーマは「金型とCAE」と題し、「東北CAE懇話会」と「INSいわて金型研究会」の合同で開催され、参加者は50名以上ありました。この講演会において、京都大学小寺教授(CAE懇話会副理事長)の講演の中でMemsONEの生い立ちと機能の特徴を紹介して貰い、パンフレットの配布を行いました。また、懇親会においては企業や公設試の技術者・研究者、市の関係者の方々と情報交換ができました。CAE懇話会ではCAE技術者を対象とする解析塾を開催しており、教材としてMemsONEが活用されています。この関係で、MemsONEパンフレットの特別展示が許可されました。
 シー・エィ・イー(CAE)懇話会は、「コンピュータとネットワークを利用したCAE技術に関する研究および産学官における教育、普及活動を利用者の立場にたって実施し、製品開発、生産活動に従事する不特定多数の市民の社会教育推進を図るとともに、IT時代における技術創生・製品創生に対する知的生産活動の推進を図り、次世代の知的人材育成と国際協力など、広く公益の増進に寄与することを目的とする。さらに、CAEに関連したニュービジネスの創出を積極的に支援し、新規雇用の創出にも協力することとする。」を目的とするNPO法人であり、関西、中部、東北、関東の4地区で活動しています。
 CAE懇話会URL:http://www.cae21.org/

7 ISMST2009(上海交通大学)、グリーンMEMS日中連携ミーティング出席報告

 ISMST2009(サブタイトル:3rd SJTU-Rits Micro/Nano Science and Technology Symposium 2009)は、東アジア圏にある立命館大学、上海交通大学、ハノイ大学のマイクロナノ関連研究者がお互いの情報交換する場として、各ローケーションを持ち回りで開催するセミクローズなミーティングで、今回は上海交通大学では最大の閔行キャンパスにある微納科学技术研究院(Research Institute of Micro/Nano Science and Technology)の本部大講義室で平成21年10月19日に開催されました。前日はウェルカムレセプションが開かれましたが、当日は16件の講演と活発な議論が行われました。講演は、日本から5件、ハノイ大から1件、残りは上海交通大学の10件から構成され、朝9:30から18:00までの予定を45分ほど超過する過密スケジュールで行われました。立命館大学の杉山先生は、ファインMEMSプロジェクトについて、その全体スキームから、研究開発課題毎の取り組みと成果を丹念に報告され、技術的な質問や実際に日本での実用化可能性含めた質問や議論がなされました。その他、産総研前田上席研究員のナノインプリント含めたLow Cost Process、豊田工大佐々木先生によるスプレーコーティングによる三次元フォトリソの詳細研究についてなどが報告されました。上海交通大学からの発表は、AFM応用のナノ技術、ナノインプリント、カーボンナノチューブ、MEMSジャイロ、呼気検出センサの基礎研究など広範囲に亘る報告がなされ、新しい研究に関する旺盛な取り組み意欲が感じられました。
 
          3rd SJTU-Rits Micro/Nano Science and Technology Symposium 2009

 翌日、無錫市の東京大学無錫オフィスでグリーンMEMSに関する日中連携を模索するミーティング(Wuxiミ
 
Wuxiミーティングメンバ
(東大無錫オフィス前にて)
 
MEMSICにて
ーティング)が産総研前田上席研究員と北京大Haixia(Alice) Zhang教授の発案で、北京大Zhenyu Wang准教授、東大無錫オフィス長Jien LU、オムロン大橋主査、マイクロマシンセンター小池という参加メンバで行われました。北京大Zhang教授とWang准教授は、中国第三の工業都市である無錫市のChina Micro-Nano & Sensor Network Global Innovation Parkの技術アドバイザーをしており、また、北京大学の新規プロジェクトとしてグリーンMEMSに関する研究開発を企画中で、マイクロマシンセンターの企業グループと産総研で検討している産総研ナノテク拠点を中心としたグリーンMEMS製造技術や、オムロンのセンサネットによる電力管理見える化の取り組み説明にに大いに関心を示し、近々に無錫市当局や関連研究者、技術者を交えたセミナーをやろうという結論になりました。別途、イベント開催案内に掲示します「The Third China & Japan Joint Seminar on Green MEMS and Sensor Network」(11月23日~25日、無錫市)がそれにあたりますので、ご興味のある方は是非ご参加下さい。
         
       
 翌日は、無錫市にあるMEMSIC(フロー方式加速度センサ)無錫事業所を訪問、CEOのYang Zhao氏、製造部長のHaidong Liu氏と面談、マイクロマシンセンターの活動に興味を示し、日本のニーズ、顧客経路に関する質問がありました。今後、問い合わせがありましたらお知らせします。
        





1 2009国際ロボット展への出展

 (財)マイクロマシンセンターでは、2009年11月25日から東京ビッグサイトで開催される2009国際ロボット展に出展いたします。
 今回は、介護、案内、娯楽などのサービス用ロボットの開発に役立つ要素部品とその製造技術をテーマとして、次のようなマイクロマシン/MEMS技術をご紹介する予定です。
(1)マイクロマシンセンターのご紹介
(2)センター活動:MEMSモール、設計・解析シミュレータ「MemsONE」
(3)サービス用小型ロボット要素部品としてのセンサMEMS
(4)マイクロマシンプロジェクト成果「マイクロファクトリ」要素技術

         ◇◇◇◇◇◇   開 催 概 要  ◇◇◇◇◇◇

◇会  期  2009年11月25日(水)~11月28日(土)
◇会  場 東京ビッグサイト 東ホール
◇名  称 2009国際ロボット展 [ INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2009 ]
◇開催趣旨 国内外における産業用・民生用ロボットおよび関連機器を一堂に集めて展示公開し、技術の交流、利用技術の向上と市場の開拓などに貢献し、産業技術の振興に寄与する。
◇テ ー マ 「 RT 次代への挑戦 - Challenge for the next - 」
◇主  催 社団法人 日本ロボット工業会、日刊工業新聞社(マイクロマシンセンター協賛)
◇前回来場者数 104,211名
◇HP URL http://www.nikkan.co.jp/eve/irex/index.html
 

2 The Third China & Japan Joint Seminar on Green MEMS and Sensor Network

 低炭素社会、環境に優しい社会の実現に向けMEMSもグリーン化に貢献すべくGreenMEMSと標榜したMEMS製造技術のグリーン化やMEMSセンサによるユビキタスセンサネットワークシステムによるきめの細かい電力や環境管理などについて議論する日中セミナーが企画されました。マイクロマシンセンターは、グリーンMEMS製造技術に関する検討をAISTと連携して従来から行っており、今回協賛を致します。ご関心のある方は、是非ご参加下さい。
 ◇会  期 : 2009年11月23日(月)~11月25日(水)
 ◇会  場 : 中国 無錫市(Millennium Hotel Wuxi、11 Chang Jiang Road, New District, Wuxi)
 ◇名  称 : The Third China & Japan Joint Seminar on Green MEMS and Sensor Network
 ◇スケジュール : Nov. 23rd: Registration & Reception
              Nov. 24th: Joint Seminar on Green MEMS and Sensor Network
                    Topics 1: Green MEMS Technology and Industry
                    Topics 2: Wireless Sensor Network for Green
                    Topics 3: MEMS Technology for Global Sensor Network
              Nov. 25th: Seminar & Panel Discussion & Visitin
 ◇主   催 :  China Micro-Nano & Sensor Network Global Innovation Park
 ◇オーガナイザー : 北京大学、東京大学無錫オフィス、マイクロマシンセンター

3 MEMSアフィリエート関係のイベント

1,BSAC東京シンポジウム2009
 MEMS研究の世界的拠点であるカリフォルニア大学バークレー校およびデービス校の研究開発コンソーシアムBerkeley Sensor and Actuator Center (BSAC) は、11月18日(水)に東京国際フォーラムにおいてBSAC東京シンポジウム2009を開催します。MEMS研究の権威であるRichard White教授、Albert P. Pisano教授、Liwei Lin教授、Clark Nguyen教授らがBSACにおける最先端の研究プロジェクトについて講演します。講演内容はAlNピエゾ技術、MEMSパッケージング技術、RF-MEMS、微小物質モニターなど多岐にわたり、BSACの研究活動を総覧できる貴重な機会です。
 今回は、昆虫をマシン化する試み「サイボーグ・ビートル」に関する最新成果の発表もプログラムに組み入れています。MEMS技術と応用を知悉した教授陣みずからがテクノロジーのポイントを解説する、学会ベースの発表では得がたい知見に満ちたシンポジウムとなっています。座席に限りがございますので、お早めにお申し込みください。
 Ø 日時:2009年11月18日(火)10:00~16:30 (受付開始9:30)
 Ø 場所:東京国際フォーラム ガラス棟405会議室
 Ø アクセス: http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
 Ø プログラム: http://www-bsac.eecs.berkeley.edu/events/8746192485/agenda

2,第5回Fraunhoferシンポジウムin 仙台
 今年で5回目を数えるFraunhoferシンポジウムに、Fraunhofer-ENAS(エレクトロ・ナノシステム研究所)、FEP(電子ビーム、プラズマ技術研究所)、IZM(信頼性・マイクロインテグレーション研究所)から研究者が参加し、マイクロ・ナノテクノロジーの将来性、コアプロセスの先端技術や技術革新についての講演を行います。奮ってご参加ください。
 Ø 日時:2009年11月24、25日
 Ø 場所:ホテルメトロポリタン仙台
 Ø 詳しくは、http://www.fraunhofer.jp

3,台湾ITRI/BEANS/MMCジョイントワークショップ
 台湾におけるMEMS研究開発拠点、台湾工業技術研究院 南分院(ITRI-South)とMEMS協議会はお互いに海外アフィリエート関係を結ぶことに合意しました。これを契機とするMEMSに関連する共同ワークショップを、11月25日(水)東京大学 生産技術研究所にて開催いたします。
 研究開発成果を世界レベルに高めるために国際的でオープンな協業は重要な方針です。声望の高いITRI-Southとのコラボレーションの可能性を探る第1歩として、まずお互いに知り合うことが本ワークショップの目的です。
 Ø 日時:2009年11月25日(水)午後
 Ø 場所:東京大学生産技術研究所
 Ø 詳しくは、MMC担当(片白)にご連絡ください。






《経済・政策動向のトピック》
  本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

1.月例経済報告(10月16日)
 内閣府は、10月16日、月例経済報告を発表しました。民主党政権になってからの初めての報告です。
 10月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、持ち直してきているが、自立性に乏しく、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。
 先行きについては、当面、雇用情勢が悪化傾向で推移するものの、海外経済の改善などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。
 一方、雇用情勢の一層の悪化や海外景気の下振れ懸念、金融資本市場の変動の影響など、景気を下押しするリスクが存在することに留意する必要がある」としています。
政府は、家計の支援により、個人消費を拡大するとともに、新たな分野で産業と雇用を生み出し、内需を重視した経済成長を実現するよう、政策運営を行う。また、現下の厳しい雇用情勢に細心の注意を払い、それを踏まえた対応策を検討する、としています。
 また、日本銀行に対しては、我が国経済が、物価安定の下での持続的成長経路に復帰するため、引き続き政府との緊密な連携の下で、適切かつ機動的な金融政策運営を期待するとしています。
  参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/1016getsurei/main.pdf

2.カーボンフットプリントマークを貼付した製品が流通開始
 経済産業省は、10月13日、カーボンフットプリントマークを貼付した製品の市場流通開始について公表しました。
 カーボンフットプリントとは、製品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るライフサイクル全体において排出される温室効果ガスをCO2に換算し分かりやすく製品に表示するものです。
 今般、カーボンフットプリントマークを付与する第1号案件として、うるち米(ジャポニカ米)、菜種油、衣料用粉末洗剤についてその内容が適当と判断されました。
 これを受けて、事業者は今回検証を受けたものについてカーボンフットプリントマークを貼付した製品を市場に流通させることができることになりました。
  参考:http://www.meti.go.jp/press/20091013004/20091013004-1.pdf

3.平成20年度における電子商取引
 経済産業省は、「平成20年度我が国のIT利活用の関する調査研究」を実施し、我が国の電子商取引に関する分析を行い、その結果を10月14日に公表しました。
 まず、2008年の我が国のインターネットによる企業間の電子商取引の市場規模は159兆円であり、前年に比べて1.7%のマイナスとなりました。ただ、電子商取引の拡大浸透を示す指標であるEC化率(全ての商取引における電子商取引(EC)による取引の割合)は、13.5%であり前年と比較して0.2%の増加となっています。電子商取引は企業間において着実に増加していると言えるでしょう。
 また、2008年の消費者向け電子商取引の市場規模は6.1兆円となり、前年比13.9%の増となりました。EC化率も1.79%となり、前年と比較して0.27%増加しています。
  参考:http://www.meti.go.jp/press/20091014003/20091014003-1.pdf

4.平成20年度の通信利用状況まとまる
 総務省は、10月16日、平成20年度における音声サービスに係るトラヒックからみた我が国の通信利用状況について公表しました。
 契約数では、固定系が減り、移動系、IP電話が増えました。まず、固定系(加入電話・ISDN)全体では、4732万契約で対前年度比7.6%減少しました。IP電話の利用番号数は、2022万件で対前年度比15.3%増加しています。移動系(携帯電話PHS)全体では、1億1205万契約で4.4%増加しました。
 国内通信の総通信時間は、42.06億時間であり対前年度比で0.7%減少しました。このうち固定系発信は13.5%減少、IP電話発信は12.5%増加、携帯発信は9.9%増加しています。
 通信時間の発信種類別比率は、固定系発信が37.7%、移動系発信が52.9%、IP電話発信が9.4%となっています。
  参考:http://www.soumu.go.jp/main_content/000041002.pdf

5.成長戦略検討会議が開かれる
 経済産業省は、10月21日、第1回の成長戦略検討会議を開催しました。
 この会議は、鳩山総理大臣の指示を受けて、直嶋経済産業大臣が、アジアも視野に入れた日本の経済成長の姿について戦略を策定するものです。
 検討の視点としては、①アジアと一体となった成長、②温暖化対策をチャンスとして成長、③国民一人一人が参加し、成果を実感できる成長を基本コンセプトとし、内需と外需のバランスのとれた、日本の新たな経済成長を見座す内容とするとしています。
 進め方については、毎回5~7名ずつ有識者を招き、政務三役がコアメンバーとなって意見交換を行うとしています。
 この会議は11月中旬頃までに集中的に6回程度開催するものとし、年内に成長戦略の骨格を固めるとしています。
  参考:http://www.meti.go.jp/topic/data/growth_strategy/index.html

6.「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」の発足
 総務省は、10月23日、新たなICT政策について検討を行うため、「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」を発足させることを発表しました。
 検討体制としては、総務大臣、総務副大臣(情報通信担当)及び総務大臣政務官(情報通信担当)等で構成される「政策決定プラットフォーム」並びにその下に置く部会から構成されます。
 スケジュールとしては、第1回会合を平成21年10月30日に開催し、1年程度かけて議論を進めていくとしています。
  参考: http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/20305_1.html

7.経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査 2009年9月速報分 2009年10月29日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。概要は以下の通りです。
 -生産は持ち直しの動きで推移―
 ・今月は、生産、出荷が上昇、在庫は横ばい、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、10月11月とも上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は持ち直しの動きで推移している。
 9月の生産・出荷・在庫動向
  1)生産
   8月の生産は、前月比1.4%の上昇と7か月連続の上昇(前年同月比は▲18.9%の低下)となり、指数水準は85.1(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、シャシー・車体部品、小型乗用車の順に上昇に寄与している。
  2)出荷
   9月の出荷は、前月比3.4%の上昇と7か月連続の上昇(前年同月比は▲17.3%の低下)となり、指数水準は87.1(季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス部品、一般機械工業等であった。
  3)在庫
   9月の在庫は、前月比▲0.5%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は▲12.2%の低下)となり、指数水準は94.6(季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は、化学工業、一般機械工業、プラスティック製品等であった。
   9月の在庫率は、前月比▲4.7%の低下と4カ月連続の低下(前年同月比は7.2%の上昇)となり、指数水準は117.2(季節調整済み)となった。
 製造工業予測調査
  製造工業生産予測調査によると、10月は前月比3.1%の上昇、11月は同1.9%の上昇であった。10月の上昇は、一般機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業等により、11月の上昇は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等による。9月の実現率は▲0.1%、10月の予測修正率は0.8%となった。
  参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html

8.9月の失業率5.3%に改善
 総務省は、9月30日、9月の完全失業率を発表しました。
 それによりますと、9月の完全失業率(季節調整値)は5.3%であり、前月に比べて0.2%低下しています。低下は2カ月連続であり、雇用情勢は回復しているといえます。
 また、同日、厚生労働省は9月の有効求人倍率(季節調整値)は0.43倍であり、前月比0.01ポイント上昇した。上昇は2007年5月以来2年4か月ぶりとなっています。ただ、新規求人(原数値)は、情報通信業(38.5%減)、製造業(35.2%減)、卸売・小売業(28.7%減)等で大きく減少しています。
  参考:http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf
     http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/ippan/2009/09/dl/01.pdf

9.消費者物価が7カ月連続で下落
 総務省は、9月30日、9月分の消費者物価指数を公表しました。
 それによりますと、9月の全国の消費者物価指数(CPI:平成17年を100とする)は、生鮮食料品を除く総合で100.2となり、これで7カ月連続の減少となりました。前月比では0.1%の上昇となります。生鮮食料品を含む総合指数は100.4となり、対前年比2.2%減少しています。
 また、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は98.6となり、前月比では0.1%の上昇、前年同月比では1.0%の下落となっています。
  参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

10.「再生可能エネルギーの全量買い取りに関するプロジェクトチーム」の設置
 経済産業省は、11月6日、「再生可能エネルギーの全量買い取りに関するプロジェクトチーム」を設置し、第1回の会合を直嶋経済産業大臣出席の下で開催しました。
 再生可能エネルギーの導入拡大のために、11月1日からは、太陽光発電について余剰電力の買い取り制度が開始しています。
 このチームでは、再生可能エネルギー導入の更なる環境整備に向けて、国民負担の在り方、電力系統安定化対策などの多様な論点を踏まえつつ、再生可能エネルギーの全量買い取り制度の在り方について検討を行うこととしました。
 メンバーは、経済産業省政務3役、資源エネルギー庁及び外部有識者により構成し、必要があると認めるときはメンバー以外のものを会合に出席させ意見を述べさせ又は説明させることができるとしています。
このプロジェクトチームでは、平成22年3月を目途に中間とりまとめ(制度のオプション(選択肢)を提示)することとしております。
  参考:http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g91106a02j.pdf

11.「次世代自動車戦略研究会」について
 経済産業省は、11月4日、第1回の「次世代自動車戦略研究会」を開催しました。
 昨今の資源制約及び地球温暖化問題に対する関心の高まり、先進国市場の多様化などの状況変化を受けて、電気自動車など次世代自動車を巡る国際競争が激化しています。
 このため、電気自動車など次世代自動車の普及に向け、研究開発、充電インフラの整備等に関する諸制度を洗い出し、産業及び社会全体の戦略を構築すべく研究会を設置することにしました。
  参考:http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g91104a03j.pdf

12.「第4回日中省エネルギー・環境フォーラム」の開催
 11月8日、北京で「第4回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」が開催されました。
 この会合は、2006年の日中首脳会談において、安倍総理から胡主席に提案し、2007年に甘利経済産業大臣と馬国家発展委員会主任の間で覚書に調印することによって行われることとされたものです。
 この会合では、日中両国企業が参画し、普及のモデルとなるような省エネルギー診断、フィージビリティー調査、設備導入等を行うものです。
 今回の会合では、「日中省エネルギー・環境ビジネス推進モデルプロジェクト」22件を含む42件の協力について合意されました。
 地域別に見ますと、前回までの中国沿海部に加え、案件が内陸部にも展開しています。また、分野的にも、省エネルギーや水処理に加え、リサイクルなど資源循環に関する案件も多く、ビジネスベースの日中省エネルギー・環境協力の幅がより一層広がってきています。
   参考:http://www.meti.go.jp/press/20091108001/20091108001.pdf







1 創立記念日に伴う休業のお知らせ

 今年の財団法人マイクロマシンセンター及び技術研究組合BEANS研究所の創立記念日は11月20日(金)となります。当日は休日とするため、事務所は留守になりますのでご迷惑をおかけしますがご理解方よろしくお願い致します。

2 技術研究組合BEANS研究所の人事異動

 11月16日付
  (氏名)    (新)                             (旧)
  安達 淳治  技術研究組合BEANS研究所 副所長        採用
 

3 ロボット3団体合同賀詞交歓会のご案内

 (社)日本ロボット工業会、(財)製造科学技術センターおよび当センター合同の新年賀詞交歓会が以下のとおり開催されます。
 今回は開催場所をこれまでの虎ノ門パストラルから東京プリンスホテルに変えて開催致します。
 賛助会員の連絡窓口担当者、運営委員会委員の方々には、近々、出席予定者の調査依頼をお願いいたしますのでよろしくお願い致します。また、賛助会員の代表者および理事、評議員の方々には、個別に封書にてご案内を申し上げます。
 年初諸事ご多忙のことと存じますが、万障お繰り合わせの上ご来臨賜りますようお願い申し上げます。
  日 時 : 平成22年1月12日(火)
          12:00~13:30
  場 所 : 東京プリンスホテル 
          プロビデンスホール(2階)

 

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