MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-01] 2012年1月13日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
  
ニ ュ ー ス 本 文


 平成23年MMC-BEANS-NMEMS10大ニュース

 輝く2012年の新春を迎えました。本年が良い年であることを祈念申し上げます。
 
 昨年は、3月11日の東日本大震災による大津波が東日本の太平洋岸一帯に押し寄せ、家屋、工場、産業インフラなどが根こそぎ破壊され、さらには大津波の直撃を受けた福島第2原発から周辺各地に放射能汚染が拡散するといった未曾有の大災害が発生し、終生私たちの記憶から消え去ることのない大変な年になってしまいました。東日本大震災以外にもタイ洪水、欧州金融危機、超円高相場の持続的推移等々、私たちの日常生活や経済活動を大きく揺るがす出来事が相次いで起きました。今年は、私たち日本人が力を合わせ、これらの苦難を乗り越え再び大きく飛翔できるような年であって欲しいと切望します。
 
 このような困難な状況下ですが、私どもマイクロマシンセンター、BEANS研究所およびNMEMS技術研究機構では、マイクロナノ産業の発展に資するためいろいろな活動を展開しております。すなわち、わが国の力の源泉である「ものづくり力」強化に資するべく、「産業のマメ」といわれ製造業の発展に不可欠な基幹デバイスとなっているMEMSの技術開発および産業化を積極的に推進しております。
 
 国・NEDOプロジェクトに係る技術開発では、現在、未来社会の新しいライフスタイルを創出する異分野融合型次世代デバイス創出するための基盤技術を開発するBEANSプロジェクトや、革新的かつ実用的で安価な小型グリーンセンサを開発するとともにネットワークシステムを構築することにより省エネを目指すグリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクト を着実に遂行しております。
 
 一方、産業化支援の面では国が主導するつくばナノテク拠点整備の一環として、産学連携によるマイクロナノ分野のイノベーション実現の場を提供する主体としてマイクロナノ・オープンイノベーションセンター(MNOIC)を昨年マイクロマシンセンターMEMS協議会の下に設置し、その運用を開始しております。MNOICにおいては、ユーザー企業は産総研の研究力やMEMS製造設備をR&Dプラットフォームとして活用することが出来、MyラボやMyファブなどの形で利活用することが出来るようになっています。またこの他にも、国際標準化活動、総合イベントマイクロナノ開催をはじめとする諸々の産業支援の環境整備活動を展開してきております。
 
 以下の10大ニュースをご覧いただき、このような私どもの活動状況をご賢察いただければ幸いです。
 

1)最先端MEMS製造装置を導入し、MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)が発足

 MNOIC(エムノーイック)は、世界的なナノテク・MEMS研究拠点を形成することを目指すつくばイノベーションアリーナTIA-NMEMSの重要研究開発拠点の一つとして、2011年4月に(財)マイクロマシンセンターの一組織として発足しました。
 MNOICの主な活動は次の4つに集約されます。
①Myファブの提供(各社が保有しない設備・装置群の利用)
②Myラボの提供(各社の研究所のつくば分室としての利用)
③産学連携の共同研究の場の提供
④人材育成サービス
 MNOICでは、 (独)産業技術総合研究所 集積マイクロシステム研究センター(UMEMSME)の世界最先端MEMS研究施設 ”TKB812” のMEMS製造装置の共同利用を軸としたMyファブ・Myラボを提供するMEMS試作研究開発支援サービスを8月から開始しました。現在10社を超える利用のお申し込みをいただき、順調な稼働が進んでいます。さらに、「産官学による知恵の創出および人財育成」による、「出口を見据えた」本格的なオープンイノベーションを推進・支援し、国内MEMS産業育成・強化、国際競争力強化に貢献してまいります。

 
2)GSN(グリーンセンサ・ネットワークシステム)技術開発プロジェクトが始動
 GSNプロジェクトとは、平成23年の(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の共同開発事業の公募テーマ「グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクト」(Green Sensor Network System Technology Development Project)のことで、事業開始から5ヶ月が過ぎました。研究センターの整備・研究員の参集も完了し、各テーマの開発も軌道に乗り始め、委員会・研究会議・サブワーキング活動も活発になってきました。GSNプロジェクトの目的は、省エネ効果に寄与する普及型の無線センサネットワークシステムの開発で、“普及型”(=“ばら撒ける”)システムを早期実現することです。そのため、センサ端末の小型化、低コスト化、メンテナンスフリー化を目指しています。
 これらの活動状況は、プロジェクトHPに掲載していきますので、ぜひご覧ください。
 http://www.nmems.or.jp/gsnpj/index.html

 
3)Gデバイス@BEANS(高機能センサネットシステムと低環境負荷型プロセス開発)、大きな成果を残して終了
 H21年度補正予算としてNEDOプロジェクト「異分野融合型次世代デバイス製造技術開発事業(BEANSプロジェクト)」に新たに加えられた研究課題「高機能センサネットシステムと低環境負荷型プロセス開発」略してGデバイスは、H22年度4月より1年間の短期集中課題として実施、昨年3月に当初の狙いを完遂して終了しました。
 その成果は、つくばイノベーションアリーナ(TIA)NMEMSの研究開発拠点構想に引き継ぎ、MEMS協議会に新設されたマイクロナノイノベーションセンター(MNOIC)が運営実行することになりました。また、各研究開発課題の一部は、H23年度からスタートしたグリンセンサネットワーク実証プロジェクトへ引き継がれました。
 続く11月には、NEDO事後評価分科会がGデバイス研究開発拠点の中心だった産業技術総合研究所の、昨年度MEMS研究者が集う場として新設されたNMEMSイノベーション棟にある国際セミナー室で開催され、最先端MEMS試作ライン含めた現地調査も実施、評価委員の方々の良好なご講評を頂きました。
 一年間でしたが充実した活動と成果の記録をMMCホームページ Gデバイス@BEANSアーカイブに載せておりますので、ぜひご訪問ください。
 ご協力いただいた多くの方々、温かいご声援をいただいたたくさんの方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
 
 Gデバイス@BEANS関連のニュースは以下を参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/gdms2011--6bbc.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/g-dc43.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/beanshp-a1ba.html
 
4)総合イベントマイクロナノ2011盛況に開催
 日本が誇る世界最大規模のMEMS関連イベント「マイクロナノ2001」が、今年も2011年7月13-15日、東京ビッグサイトで開催されました。今回は3月11日の東日本大震災、それに続く節電、海外関連企業・法人の辞退等のたいへんな事態となり、開催そのものが危惧される状態でした。しかし他の多数のイベントが中止される中で、電力消費や盛夏の暑さ対策等を確認しながらオーガナイザーのメサゴ・メッセフランクフルト社との二人三脚で開催することができました。不安に押し潰されながらの準備、運営でしたが、スタッフの逞しい熱意、BEANSの更なる発展、新たにスタートしたTIAやMNOICといった新規テーマに背中を押されて実施した結果、これらの不安を払拭する出来栄えだったと思います。参加総人数は、3日間で約1万3000名と昨年の92%であり数字の上では決して良くはないのですが、海外の出展者や来場者の大幅縮減を考えれば、厳しい状況の中で沢山の方々の来ていただけたと思います。更に併設シンポジウムでも沢山の参加者を集めることが出来ました。特に海外からの講演者来日が危ぶまれた国際シンポジウムでは「震災対応MEMS」と「未来応用MEMS」「世界の研究拠点」と言う欲張り(過ぎた)テーマで192名の参加、TIA-nanoのシンポジウムとして開催したMNOICの設立記念シンポで232名参加と大変盛況でした。
 開催の様子は以下を参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/2011-dea4.html
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/2011713-15-93e5.html
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/2011713-5930.html
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/08/tia-nmemspart2m.html
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/08/memstia-nmes-pa.html

 
5)BEANS(異分野融合型次世代デバイス)製造技術開発プロジェクト4年目、数々の成果に注目集まる
 平成20年度から5年間の計画で始まりましたBEANSプロジェクトは4年目が終わろうとしています。昨年のちょうど今ころにありましたIEEE MEMS2011@MexicoではBEANS論文の7件もの大量採択が実現しましたが、そのことは日経Tech-Onおよび日刊工業新聞等で大きく取り上げられたほどでした。それ以外でもTransducers2011@北京では6件、ICEP2011@奈良では9件、Micro-TAS@Seattleでは2件、2011AVS@Nashvilleでは3件、A-COE2011@台湾では5件、JCK-NEMS/MEMS2011@韓国では3件、こんどのMEMS2012@Parisは6件等、関係する主要国際学会に多数採択されました。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2011/01/index.html
 毎年7月に開催され、BEANSプロジェクト成果のすべてを報告する場と位置付けております「マイクロナノ2011@東京ビッグサイト」での「第5回BEANSプロジェクトセミナー」は大震災後にもかかわらず、今回も約300人もの聴衆を集めました。BEANS展示ブースにも過去最高の約3千人もの来場者がありました。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2011/08/index.html
 昨年もBEANS成果についてはメディア報道が盛んになされました。特に8月はLife BEANSセンターの竹内准教授らの血糖値センサー関係の発表は新聞、テレビ、ネットなどで大きく取り上げられました。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2011/09/index.html
 その他、国の開発プロジェクトで「知財活動」が注目されたのはBEANSプロジェクトの特長です。特許庁から、国のプロジェクトで初の知財プロデューサーが派遣され、プロジェクトからの知財創出を加速させています。昨年は成果のいわば収穫期でしたが、最終年度になります今年も、昨年以上に大きな成果を出してまいります。

 
6)MemsONE(MEMS用設計・解析支援システム)Ver.4発表、普及進む
 MemsONE(MEMS用設計・解析支援システム)は平成20年2月にバージョン1.0をリリースし、国内への普及活動を開始しました。その後、“MEMS設計製造工程を強力にサポートする解析ツール”、“MEMSに未習熟な初心者から熟練者までが使える解析ツール”をキャッチフレーズに普及活動を継続し、今年で4年目になります。この間、機能の改善・強化および安定化を図ったVer.1.1、Ver.2.0、Ver.3.0を継続的にリリースし、平成23年2月には、大規模な改善強化を図り、解析能力や操作性および利用環境をより向上させたバージョン4.0をリリースしました。
 MemsONE関連のニュースは以下を参照ください。
 ・MemsONE Ver.4リリース
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/04/memsone-version.html
 ・実習講座及び技術交流会
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/06/memsone-cc44.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/memsone-38e5.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/11/memsone-7269.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/11/mems-8bd9.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/12/memsone-743f.html

 
7)MEMS分野の国際標準化活動、着実に進展
 我が国はMEMSの国際標準化についてIECに対して積極的な活動を行っています。
昨年は日本提案の「共振振動を用いた曲げ疲労試験法」が国際規格として発行され、MEMS関連規格11件のうち5件を日本提案が占めるに至っています。
 現在提案中の「曲げせん断接着強度試験法」、「曲げ試験法」、「電子コンパス」
及び「小型ジャイロ」の規格案についても順調に審議が進んでいます。
 MEMSの国際標準化はIECの専門委員会SC47Fで審議が行われています。日本はこの委員会の幹事国であり、マイクロマシンセンターが国内審議団体として運営を担っています。昨年6月に沖縄で日韓によるアドホック会議、10月にドイツ・ミュンヘンでドイツ、米国その他の国をまじえた全体会議が開催されました。
 また、昨年は経済産業省の「工業標準化事業表彰」によりマイクロマシンセンターの竹内 南 主任研究員が経済産業大臣表彰を受賞しました。
 今後とも審議中の規格案のみならず「MEMS形状計測法」など提案予定の規格案の内容充実化に積極的に貢献してまいります。
 このように、MEMS国際標準化は着実な進展を続けています。
 標準化関連のニュースは以下を参照ください。
・2011年4月「マイクロマシンセンター標準化の動き」
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/05/post-9d39.html
・「IEC SC47F/WG1 meeting」「MEMS標準化Work Shop」
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/06/iec-sc47f-ad-ho.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/07/7mems-ca81.html
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/iec-tc47sc47f-m.html
・2011年9月「MEMS関連JISが制定」
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/09/memsjis-0b15.html
・2011年10月「竹内IEC国際幹事が工業標準化大臣表彰を受ける」
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/iec-tc47sc47f-a.html
 
8)国際交流、産業交流など活発なMEMS協議会事業
 MEMS協議会では、MEMS産業の活性化を目的として国内外MEMS関連機関との交流の場を設けて企業の方に積極的に参加してもらい、企業間交流や情報交換を行って頂きました。
昨年4月にはハノーバメッセ(独)にマイクロマシンセンターとして出展しました。同ブース内では会員企業が新商品のPRを行いビジネス拡大の場として活用して頂きました。他にもいくつかの海外アフィリエート主催のイベントに参加してMEMS関連の最新情報を入手し会員企業へ配信して参りました。
 各イベントの詳細については以下のブログを参照ください。
・2011年4月ハノーバメッセ
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/04/post-5330.html
・2011年4月マイクロマシンサミット
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/05/201117-f1c0.html
・2011年6月Mictotech2011(米)
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/06/microtech2011-3.html
・2011年8月Nanokorea2011(韓国)
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/09/nanokorea2011-8.html
・2011年10月セミコンヨーロッパ(独)
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/11/post-a723.html
・2011年11月MEMS Executive Cingress2011(米)
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/11/2011-mems-execu.html

 
9)MMC一般財団法人に移行、情報発信を大幅強化
 マイクロマシンセンターは、平成23年3月25日付けで内閣総理大臣から一
般財団法人の認可を受け、一般財団法人マイクロマシンセンターとして同4月1
日に登記されました。一般財団法人移行後は、我が国マイクロマシン/MEMS産業
の発展に寄与する諸活動を、より一層、広範かつ柔軟な形で実施できる形となり
ましたのでご期待ください。
 その一環として、平成23年については、インターネット上でのホームペー
ジ、ブログ、MEMSモール、広報誌/月例ニュースなど多様な媒体を活用した当セ
ンター活動内容の情報発信の充実・強化や、成果としての報告書等電子化を積極
的に進め、これらを含めた多様な情報提供に努めることなどを通じて、情報発
信・情報公開の一層の充実・強化に努めました。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/04/post-6274.html
 
10)つくばNMEMSイノベーション棟にMNOIC、BEANS、NMEMS、UMEMSMEが大結集
2010年から始まったTIA(つくばイノベーションアリーナ)のMEMS関連の研究拠点である産総研・集積マイクロシステム研究センター(UMEMSME)は、2011年に新たにNMEMS技術研究機構・つくば研究センターとMNOIC・開発センターが加わって、既存のBEANS研究所・マクロBEANSセンターと併せて4機関、100人の研究者・管理者が結集する日本で最大規模のMEMS研究センターになりました。8月に産総研つくば東事業所内の4G棟(旧くらしとJISセンター棟)に以上の4機関が一括して入居・活用することとなり、棟の名前も「NMEMSイノベーション棟」に改称しました。この拠点整備を記念して8月30日(火)に「NMEMSイノベーション棟開所式」を開催いたしました。この式典には経済産業省、NEDOのご来賓の方々と、110名の(関係者を含む)参加者がありました。このMEMS関連研究者が集結し、月に2回のペースでセミナーを開催する等、研究者間の交流や国内外からの外部研究者との交流を盛んに行なっており、正にオープンインベーションを推進する母体となっています。
・関連ニュースは以下を参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/09/nmems-8fbe.html

 

 ロボット三団体賀詞交歓会開かれる(1/12)

 1月12日(水)の12時から、(社)日本ロボット工業会、(財)製造科学技術センターおよび(財)マイクロマシンセンターによる「ロボット関連三団体・平成24年新年賀詞交歓会」が、東京プリンスホテル2階「プロビデンスホール」にて開催されました。
 当日は、昨年の東日本大震災、タイの洪水被害、円高等による不況の波を吹き飛ばそうと昨年(370人)を上回る410人余の方々のご出席いただき、会場内はロボット三団体関連が一同に集まる唯一の機会でもあり、関係者の歓談には熱意が感じられ盛況な開催となりました。
  当日の様子は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/01/24-22d1.html





 総合イベント「マイクロナノ2012」出展のご案内

 日本が誇るMEMS領域における世界最大のイベントである総合イベント「マイクロナノ2012」は、2012年も、7月11から13日に東京ビッグサイトで、一般財団法人マイクロマシンセンターが主催し、メサゴメッセフランクフルトがオーガナイザーとなって開催します。その出展のご案内のパンフレッドができましたのでお知らせ致します。
  ぜひ、これまで出展されなかった企業、大学の研究室等も、これを機会に出展をご検討いただければ幸いです。
  詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/2012-eacc.html
参加申し込みは以下を参照ください。
 http://www.micromachine.jp/exhibitor/exhibitor06

 MemsONE講習会の年間スケジュール

MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 
①MemsONE実習講座  【今年度の講座は終了しました】
MemsONEのGUI操作や解析手順を体験・学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で4回(6月10日、7月8日、9月9日、10月28日)
        大阪で2回(7月1日、7月22日)
◆コース名: 基本操作コース(定員5名) 解析コース(定員3名)
◆開催時間: 半日間(13:00-18:00の最長5時間)
◆受講費用: 一般 \8,000 アカデミック \3,000
 
②MEMS設計解析基礎実習  【今年度の講座は終了しました】
解析ツールを活用したMEMS設計・製作における構造やプロセスを評価(特性・現象予測など)する基礎知識の習得を狙いに、MemsONEを使用してモデル化から解析結果の評価に至る手順と留意点を学習する講習会です。
◆開催回数: 東京で2回(9月15日-16日、11月17日-18日)
◆開催時間: 2日間(10:00-17:00)
◆受講定員: 5名
◆受講費用: 一般 \16,000 アカデミック \6,000
 受講を希望される方は、下記URLで詳細をご確認の上お申込みください。
 URL

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
 「MOTセミナー」微細加工とMOT
   第6回 平成24年2月1日(水)16:00-
   第7回 平成24年3月7日(水)16:00- 
   第8回 平成24年4月4日(水)16:00- 
   第9回 平成24年5月9日(水)16:00- 
   第10回 平成24年6月9日(水)16:00- 
 「新マーケット展開」MEMS応用
   第5回 平成24年1月20日(金)16:00-
   第6~10回 開催日未定
 
(2)FAIS(北九州産業学術推進機構)
 「MEMS周辺回路製作実習」 2月8日~10日
 「MEMSセンサ特論(応用編)」 2月21日~23日
 「光MEMS特論」  3月7日~9日
 
(3)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。

 2012年 第18回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定

 マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。
 次回(第18回)は台湾の新竹市で4月24、25日に開催されます。新竹市(Hsinchu City)は、特にマイクロエレクトロニクス分野で世界を牽引する先端技術研究都市であって、Industrial Technology Research Institute (ITRI)に代表される5つの国立研究所に6000人の研究者・スタッフが従業しています。また研究所の他に350のTSMC, UMCのようなハイテク企業があります。 
 詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2011/10/201218-bbf8.html

 MEMSアフリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
 
米国MEMS Industry Group関連イベント

MEMS Executive Congress® Europe
  http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3987
March 20, 2012, Zurich, Switzerland | Hotel Novotel Zurich Airport Messe
 
Smart Systems Integration 2012
http://www.mesago.de/en/SSI/For_visitors/Welcome/index.htm
March 21-22, 2012, Zurich, Switzerland
 
◆ IMEC 関連イベント
 
Imec Technology Forum Korea 2012
http://www2.imec.be/be_en/press/events/itf-korea-2012.html
06/2/2012 12h00 - 06/2/2012 19h00
Grand Intercontinental Hotel, Seoul, Korea
 
MEMS Executive Congress Europe
URL
20/3/2012 08h30 - 21/3/2012 18h00
Hotel Novotel Zurich Airport Messe, Lindbergh-Platz 1, 8152 GlattPark, Switzerland
 
MANCEF 関連イベント
 
MAM 2012 (the Micronarc Alpine Meeting)
http://www.mam2011.org/index.php
22-25 January, 2012 Villars-sur-Ollon, Canton of Vaud, Switzerland
 
nano tech 2012
http://www.nanotechexpo.jp/en/
2012.2.15(Wed.)-17(Fri.) Tokyo Big Sight East Exhibition Hall 4,5,6
 

COMS2012
June 24 - 28, 2012 Tønsberg, Vestfold, Norway
http://mancef.org/coms2012

 主要なMEMS関連国際会議

  ハノーバーメッセ
   日程:2012年4月23日~27日
   場所:ハノーバー、ドイツ
 
  マイクロマシンサミット
   日程:2012年4月24・25日
   場所:新竹、台湾
 
  NanoKorea
   日程:2012年8月29日~31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日~24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日~20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日~28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日~11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  EuroSencor2012
   日程:2012年9月9日~12日
   場所:ポーランド・クラクフ
   URL: http://www.eurosensors.net/
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日~11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 




 マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信します。
 

1、 本年7‐9月期のGDPを下方修正
 内閣府は、12月9日、2011年7‐9月期の国内総生産(GDP)改定値(2次速報)を公表しました。
 それによりますと、同期間におけるGDP成長率を実質でみますと前期比1.4%(年換算率5.6%)の成長となりました。11月14日公表の速報値から0.1ポイント(年換算で▲0.4%)下方修正しています。
 速報値でプラスであった民間設備投資がマイナスに転じています(速報値では+1.1%、今回修正では▲0.4%の減少)。
 前期比1.4%増の寄与度を見ますと、内需が0.8%、外需(純輸出)が0.6%でした。
 なお、内閣府は今回の改定値よりGDP統計の基準年を2000年から2005年に変更しています。
 参考:URL
 
2、11月の貿易赤字は7千億円
 財務省は、12月21日、11月分の貿易統計(速報)を発表しました。
 11月の貿易赤字は6,847億円です。この内、輸出は5.2兆円となり、対前年同月比で▲4.5%減少しました。また、輸入は5.9兆円で、同+11.4%増となっています。
 輸出の増加した主な品目は、船舶(対前年同月比+27%)です。一方、減少した主な品目は、半導体等電子部品(▲15%減)、映像機器(同▲49%減)、鉄鋼(同▲9%減)等となっています。
 輸入の増加した主な品目は、液化天然ガス(対前年同月比+76%)、原粗油(同+15%)、通信機(同+43%)等となっています。
 参考:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2011_11.pdf
 
3、2010年の特許出願数、日本は3位に後退
 WIPO(世界知的所有権機関)は、12月20日、「世界知的所有権指標2010年版」を公表しました。
 それによりますと、2010年における特許当局への出願数は、前年より7.2%増の198万件となりました。
 この内、アメリカに対する出願が49万件、中国が39万件、日本が34万件となっています。以下、韓国が17万件、ヨーロッパ・オフィス17万件、ドイツ6万件、ロシアが4万件と続いています。これまで2位であった日本が3位に後退し、代わりに中国が2位となりました。
 参考:URL
 
4、情報通信業の平成22年度の売上高、41兆円
 経済産業省と総務省は、12月20日、「平成23年情報通信業基本調査」の結果(速報)を公表しました。今回の調査は第2回目となるものです。
 それによりますと、平成22年度における情報通信業に係る売上高は40兆5千億円となりました。うち、2カ年継続回答企業の売上高は36.6兆円であり対前年比で▲1.7%減となっています。
 売上高は、電気通信業(15.7兆円)、ソフトウエア業(10.2兆円)、情報処理・提供サービス業(5.6兆円)の順に大きくこの3業種で情報通信業全体の78%を占めています。
 その他、民間放送業(1.8兆円)、インターネット付随サービス業(1.6兆円)、新聞業(1.6兆円)、出版業(1.4兆円)の順となっています。
 参考:URL
 
5、12年度の成長は2.2%、政府見通し
 政府は、12月22日、臨時閣議を開催し平成24年度の政府経済見通しを了解しました。
 それによりますと、平成24年度のGDP(国内総生産)の成長率は実質で2.2%、名目で2.0%と予測しました。また、消費者物価指数は0.1%の上昇としました。
 平成24年度の実質GDPの伸び率の寄与度は、内需が1.8%、外需が0.4%とみています。震災復興に係る政府財政支出が景気を下支えする。
 また、平成23年度の成長率は実質で▲0.1%のマイナス、名目で▲1.9%のマイナスと見込んでいる。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai1/mitoshi/2011/1222mitoshi.pdf
 
6、月例経済報告(12月21日)
 内閣府は、12月21日、月例経済報告を発表しました。
 12月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、穏やかに持ち直している。」としています。基調判断については、前月の表現と同一です。
 「先行きについては、各種の政策効果などを背景に、景気の持ち直し傾向が続くことが期待される。ただし、電力供給の制約や原子力災害の影響に加え、欧州の政府債務危機などを背景とした海外経済の下振れや為替レート・株価の変動等によっては、景気が下振れするリスクが存在する。また、デフレの影響や、雇用情勢の悪化懸念が依然残っていることにも注意が必要である」としています。この表現は、前月を概ね踏襲したものです。
 また、「政府は、震災からの復興に全力で取り組むとともに、急激な円高の進行等による景気下振れリスクや産業空洞化のリスクに先手を打って対処するため、「円高への総合的対応策」及び平成23年度第3次補正予算を迅速に実行する。
日本銀行に対しては、政府と緊密な情報交換・連携の下、適切かつ果断な金融政策運営によって経済を下支えするよう期待する」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/2011/1221getsurei/main.pdf
 
7、日本の一人当たりGDP、世界14位に上昇
 内閣府は、12月26日、平成22年度の国民経済確報の結果を公表しました。
 それによりますと、日本人の2010年の一人当たり名目GDP(国内総生産)は4万2,938ドルとなりました。これは前年の09年より9%増え、過去最高となります。
 OECD(経済協力開発機構。先進国が加盟国)加盟国を対象とする順位は14位となり09年の16位から上昇しました。この結果は円安・ドル高が影響しています。
 なお、1位はルクセンブルグで10万5千ドル、2位はノルウエーで8万4千ドルです。以下、日本より順位が高い国は、スイス、オーストラリア、デンマーク、スエーデン、オランダ、米国(4万7千ドル)、カナダ、アイルランド、オーストリア、フィンランド、ベルギー(4万3千ドル)と続いています。
 参考:URL
 
8、失業率、横ばい
 総務省は、12月28日、11月分の失業率(速報)を発表しました。
 11月の失業率は4.5%であり、前月と同じ水準です。
 また、同日、厚生労働省は11月分の有効求人倍率を発表しました。11月の有効求人倍率は0.69倍であり、前月比で0.02ポイント上昇しました。被災地域では、岩手県が0.67倍(対前月比+0.02ポイント上昇)、宮城県が0.79倍(同+0.05ポイント上昇)、福島県が0.71倍(同+0.03ポイント上昇)となりました。
 参考:URL1 URL2
 
9、経済産業省の主な経済指標
(鉱工業指標調査 2010年11速報分 2011年12月28日)

 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。11月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は横ばい傾向―
 ・今月は、生産、出荷、在庫、在庫率とも低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、12月、1月とも上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は横ばい傾向にある。
11月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 11月の生産は、前月比▲2.6%の低下と2カ月ぶりの低下 (前年同月比は▲4.0%の低下)となり、指数水準は90.1 (季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、情報通信機械工業、鉄鋼業等であった。品目別にみると、普通乗用車、小型乗用車、携帯電話等の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
 11月の出荷は、前月比▲1.5%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は▲4.5%の低下)となり、指数水準は91.5 (季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、情報通信機械工業、輸送機械工業、鉄鋼業等であった。
(3) 在庫
 11月の在庫は、前月比▲0.8%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は8.0%の上昇)となり、指数水準は102.8季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業等であった。
 11月の在庫率は、前月比▲1.7%の低下と2カ月連続の上低下(前年同月比は7.5%の上昇)となり、指数水準は116.1(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、12月は前月比4.8%の上昇、1月は同3.4%の上昇であった。12月の上昇は、輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業等により、1月の上昇は、輸送機械工業、鉄鋼業、一般機械工業等による。11月の実現率は▲3.4%、12月の予測修正率は▲1.4%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
10、11月の消費者物価、2カ月連続下落
 総務省は、12月28日、11月分の消費者物価指数を発表しました。
 11月の消費者物価指数は、生鮮食料品を除く総合が対前年同月比で▲0.2%の下落と2カ月連続してマイナスとなりました。昨年10月のたばこの値上げの影響の効果がなくなったことも原因です。
 対前年同月比で下落した主な品目は、テレビ(▲28%)、電気冷蔵庫(▲31%)などとなっています。一方値上がりした主な品目は、電気代(+6%)、ガソリン(+8%)等となっています。
 生鮮食料品を含む総合でも対前年同月比▲0.5%のマイナスとなっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
11、平成22年度の携帯電話数、さらに増加
 総務省は、12月27日、平成22年度の「通信量からみた我が国の通信利用状況:平成22年度版」を公表しました。
 平成22年度の契約数を見ますと、固定系(加入電話・ISDN)が3,957万契約となり対前度比で8.7%減少しました。これに対し、移動系(携帯電話・PHS)は1億2,329万契約となり対前年度比で6.0%上昇しています。また、IP電話の利用番号数は、2,580万件であり、対前度比で11.3%増加しました。
 移動系の中で携帯電話は、1億1,954万契約であり、対前度比で6.6%上昇しています。
 ただ、平成22年度の総通信回数は、1,107億回であり対前年度比で0.5%減少しています。また、総通信時間は、4,123万時間であり、これも対前度比で0.9%減少しました。
 参考:http://www.soumu.go.jp/main_content/000140757.pdf

 

 
 

 年初のご挨拶

 
 新年明けましておめでとうございます。
 今年も「MICRONANO Monthly」をご愛読頂きありがとうございます。
 今年も一層内容を充実させて参りますのでよろしくお願い申し上げます。
 さて、お陰様をもちまして、一般財団法人マイクロマシンセンターも、この1月24日で20年目の節目を迎えることができました。これもひとえにご支援・ご協力を頂いております関係者の皆々様のご支援ご理解の賜物と心より感謝しております。
 21年目に入ります今年も、マイクロマシン/MEMS分野の更なる発展をめざした諸活動を一層強化・拡充して参りますので、今後とも倍旧のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 
 
 

マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
Copyright (c) Micromachine Center & BEANS Laboratory. All rights reserved.