MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-12] 2012年12月14日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
MEMS協議会・海外調査報告会開催のご案内(1/24)
MNOIC実習セミナー開催のご案内(1/22)
米国MEMS産業動向調査(10/31-11/11)報告その2
MNOIC-UMEMSME特別セミナー(オランダ研究所との国際WS開催報告(11/15)
仙台マイクロナノ国際シンポジウム(10/)へMONICが出展
BEANSの活動から(North American Regional ISSX Meeting、IEEE Sensors2012参加報告)
  GSNの活動から(Powermems2012、ハワイのコンビニエンスストア調査)
   
ナノ・マイクロビジネス展(2013/7/3-5)
MMC主催セミナー等
MemsONE講習会
マイクロナノ人材育成プログラム
MEMS協議会アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
年末ご挨拶
  
ニ ュ ー ス 本 文


  MEMS協議会・海外調査報告会開催のご案内(1/24)

 マイクロマシンセンター・MEMS協議会では、MEMSを含むマイクロナノ領域の産業推進を目的として、研究開発活動やインフラ整備活動(MNOIC等)を行なっています。また国内外機関と連携した長期的な人材育成や国際交流にも注力しています。今回、マイクロナノ人材育成プログラムの一環として、主として国際交流事業で得た米国やアジア、欧州の最先端産業技術動向や、世界の有力マイクロナノ関連研究所の訪問で得た知見を、報告する会を開催致します。また(財)マイクロマシンセンターが主導している国際標準化の活動に関しても報告致します。
 詳細は以下のURLを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/mems-241c.html
 

 MNOIC実習セミナー(X-CTを用いたマイクロナノデバイスの3次元構造の計測・評価他)開催のご案内(1/22)

 マイクロマシンセンター・MEMS協議会では、MEMS・マイクロナノ領域における産業推進の一環として独立行政法人・産業技術総合研究所・集積マイクロシステム研究センターの研究施設を用いた研究支援を行うMNOIC事業を実施しています。本事業も支援サービスを開始して1年強を迎え、多数の装置を用いた研究支援が可能になって来ましたので、今年度からMNOICで利用可能な最先端装置を用いた「実習形式のセミナー」を開催することに致しました。今回はその第一弾として、MEMSの微細3次元内部構造を観察して、三次元データを取得可能なX線CT(コンピュータトモグラフィー)装置を用いた実習を計画致しました。この機会に世界最先端の装置を体験して頂き、更に多数のユーザの皆様にMNOICを利用して頂くことに期待しております。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/mnoicx-ct-4527.html

 米国MEMS産業動向調査(10/31-11/11)報告その2 

 米国MEMS産業動向調査を目的として2012年11月5日にUC.Berkeley BSAC(Berkeley Sesor & Actuator Center)を訪問しましたので、調査内容を報告いたします。
 米国のMEMS産業の現況に関し、大手企業は引き続き好調を維持しており、またキラーアプリを目指して多くのファブレスベンチャー企業が今も続々と誕生しています。これらの好業績をサポートするのが米国の大学のMEMS研究機関で、大学でありながら本格的なMEMS試作ラインを備え、長年の蓄積技術をベースに研究開発からプロトタイプ試作まで幅広くサポートできることを特徴としています。その中でもUC.Berkeley BSACは1986年の設立以来常に最先端のMEMS技術開発で世界をリードし、インフラ含めてすべての面で大規模にMEMSの研究開発を進めている代表的な大学です。今回は、研究開発の方向性、企業サポートのシステムについてヒヤリングを行ってきました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/2012memswims-1b.html

 MNOIC-UMEMSME特別セミナー(オランダ研究所との国際WS)開催報告(11/15)

 11月15日にTIA N-MEMS UMEMSME/MNOICの特別セミナーとして「低炭素社会におけるMEMSセンサーネットワークをテーマとしたオランダHolstセンター/HTCEとの国際ビジネスワークショップ」を開催致しました。このセミナーは、最先端TIA研究施設を用いた研究開発支援サービスを実施するマイクロマシンセンター・MNOIC事業が主体となって、産業界を中心に多くの方々に利用して頂く為に人材育成と国際交流の活の一環として取り組んでいます。今回はオランダのオープンイノベーションを推進する研究所の方々との交流で、オランダから3つの講演、日本から3つの講演がなされました。
 詳細は以下のブログを参照下さい。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/mnoic-umemsmews.html

 仙台マイクロナノ国際フォーラムでのMNOIC展示(11/19-20)

 2012年11月19日から20日に仙台市で開催された「仙台マイクロナノ国際フォーラム2012」にてMNOICの展示を行いました。東北大学・江刺研究室、同大学のMEMSコインランドリー、MEMSパークコンソーシアム(MEMSPC)など仙台市はMEMSを含むマイクロナノ分野の重点推進地域になっています。その仙台市で開催された、この大きなマイクロナノ関連イベントにおいて、大口径MEMSの研究開発を支援するMNOICをアピール出来たことは大変重要と思います。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/2012mnoic-701b.html

 BEANSの活動から

18th North American Regional ISSX meeting参加報告
 薬物動態研究に従事する約500名の世界中のアカデミア・企業研究者が参加する標記会議が10月14日~18日にアメリカ・ダラスにて開催された。小生は,胆管から直接胆管代謝物を抽出し測定するという試みに関するポスター発表を行った。会場からは非常に好意的な意見が多かった。
  詳細は以下のブログを参照ください。
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/11/18th-north-amer.html
 
IEEE Sensors2012(10/28-31)参加報告 
 IEEE SENSORSは、センサーならびに関連分野(材料、システム、応用)に関する世界最大規模の国際会議であり、欧州/アフリカ、アジア/太平洋地域, アメリカの3地域の持ち回りで毎年開催されています。今年は、その11回目の開催として10月28日から31日の3日間、台湾の台北にて開催されました。BEANSプロジェクトからは、ポスターセッションにて2件の発表を行いました。
 詳細は以下のブログを参照ください
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/11/ieee-sensors201.html

 

 GSNの活動から

 Powermems2012(12/2-5)参加報告
 PowerMEMS2012に参加してきました。PowerMEMS(The international workshop on micro and nanotechnology for power generation and energy conversion applications)は、エナジーハーベスター、キャパシタ・インダクタ、燃料電池・電池などエネルギーシステムに関連するMEMS研究に特化した国際会議で、2000年に日本で発足し、12回目を迎える今年はアメリカのアトランタでの開催となりました。今回はつくば研究センターにて行っているセンサ開発の成果報告と、最新の技術動向の調査を行いました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/12/powermems2012_4.html
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/12/powermems2012.html
 
 ハワイのコンビニエンスストア調査(11/15-18)
 
11月15日~18日、賞味1.5日で、オアフ島のコンビニエンスストア10店舗にセンサ100個以上、受信機30台を設置してきた。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://gsnpj.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
 


 ナノ・マイクロビジネス展

  毎年7月に日本で開かれる世界最大規模のMEMS関連イベントである「マイクロナノ」は、「ナノ・マイクロ ビジネス展」と改称し、内容もリニューアルします。
 ナノ・マイクロ分野における微細加工技術、デバイス、ソリューションが集積する専門見本市として改めて位置付け、本分野の活発なビジネスマッチングも支援してまいります。併せて、未来ビジネスの核となる先端技術の紹介や、ナノ・マイクロ分野の産学連携の場としてますます内容の充実を図ります。
 また、2013年ナノ・マイクロビジネス展は、中心イベントとなる展示会に加え、各種シンポジウムやセミナーなどのサテライトイベントも開催すると共に、前回に引き続きROBOTECH(次世代ロボット製造技術展)を併催します。
 
 開催期日:    2013年7月3日(水)~5日(金)
 場所:      東京ビッグサイト 東ホール
 主催:      一般財団法人マイクロマシンセンター
 オーガナイザー: メサゴ・メッセフランクフルト株式会社

 皆様におかれましては、本分野の関係者が1万人以上も足を運ぶ、訴求効果の大きいイベントでもあり、貴社等の最新の技術や新製品発表の場として、ぜひご出展の検討を頂きたく、よろしくお願いいたします。
 詳細は以下のURLを参照ください。
 http://www.micromachine.jp/
 

 マイクロマシンセンター開催セミナー

(1)先端技術交流会(2013/1/10)
 第28回マイクロ・ナノ先端技術交流会は、平成25年1月10日に「予防医療のための生体センシング技術の最前線」をテーマに、同分野の最前線で活躍しておられます東京大学大学新領域創成科学研究科人間環境学専攻の山田一郎教授と東京医科歯科大学生体材料工学研究所医療デバイス研究部門三林浩二教授をお迎えして開催します。
 今回は大変好評を頂き、定員となりましたので、締め切らせて頂きました。
 詳細は以下を参照ください。
 ../../business/kouryuukai/
 
(2)MEMS協議会・海外調査報告会(2013/1/24)
 マイクロマシンセンター・MEMS協議会では、MEMSを含むマイクロナノ領域の産業推進を目的として、研究開発活動やインフラ整備活動(MNOIC等)を行なっています。また国内外機関と連携した長期的な人材育成や国際交流にも注力しています。今回、マイクロナノ人材育成プログラムの一環として、主として国際交流事業で得た米国やアジア、欧州の最先端産業技術動向や、世界の有力マイクロナノ関連研究所の訪問で得た知見を、報告する会を開催致します。また(財)マイクロマシンセンターが主導している国際標準化の活動に関しても報告致します。
詳細は以下のURLを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/12/mems-241c.html
 

 MemsONE講習会

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は
 ../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを
 
(2)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで memspc@mems.mech.tohoku.ac.jp http://www.memspc.jp

 MEMSアフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
 
米国MEMS Industry Group関連イベント
2013 International CES
http://www.cesweb.org/
Jan 8-11, 2013 at Las Vegas Convention Center, Las Vegas, NV
 
MEMS Education Series Webinars “High Frequency MEMS”
http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3446
Jan 18, 2013 The University of Michigan
 
◆ IMEC 関連イベント
ITF 2013 Korea
http://www2.imec.be/be_en/press/events/itf-2013-korea.html
Jan 29, 2013 Grand Intercontinental Seoul Parnas, Seoul, Korea
 
MANCEF 関連イベント 
MANCEF’s COMET in Tokyo on January 30, 2013
http://www.mancef.org/mancef-comet-in-tokyo-on-january-30-2013/
Jan. 30, 2013 at Tokyo Big Sight, Tokyo, Japan
 

 主要なMEMS関連国際会議

  NanoKorea
   日程:2013年7月10日-12日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2013年11月6日-8日
   場所:ナパバレー/カリフォルニア、アメリカ
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日-24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日-20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2013
   日程:2013年8月25日-28日
   場所:Enschede, Netherlands
   URL:
 
  APCOT2014
   日程:2014年7月
   場所:Daegu, Korea
 
  MicroTAS 2013
   日程:2013年10月27日-31日
   場所:Freiburg, Germany
   URL: http://www.microtas2013.org/
 


 
1、2012年度上半期の経常収支は大幅に減少
 
財務省は、11月8日、2012年度上半期(4~9月)の国際収支状況(速報)を公表しました。
 それによりますと、同期間中の経常収支は2.7兆円の黒字でした。経常収支は、昨年同期比で▲41%減と大幅に減少しています。半期ベースで見ますと、90年度下半期(90年10月~91年3月)の2.1兆円の黒字に次ぐ小ささです。
 この内、貿易収支(輸出―輸入)は▲2.6兆円の赤字であり、対前年同期比で1.2兆円も赤字幅が増大しています。貿易収支の赤字幅は比較可能な85年以降で最大となっています。
一方、所得収支(直接投資による収益等)は7.5兆円の黒字であり、前年同期比で黒字幅は+2%増えました。
 参考:URL
 
2、7~9月期のGDPは3期ぶりマイナス
 内閣府は、11月12日、2012年7~9月期の4半期別GDP(速報値)を公表しました。
 それによりますと、この期間のGDPは実質で▲0.9%減となりました。年率換算では▲3.5%のマイナスとなります。マイナスは3四半期ぶりです。
 どの需要がGDPをどれだけ増加させたかを示す寄与度で見ますと、内需が▲0.2%、純輸出(輸出―輸入、外需)が▲0.7%となり外需が大きく減少したことが主な原因です。
 また、項目別では、東日本大震災からの復興需要等で公共投資は+4.0%増加したものの、個人消費は▲0.5%の減となっています。民間設備投資も海外からの需要減が予想されることから▲3.2%の減となりました。
 参考:URL
 
3、2060年には中国のGDP世界の3割に
 経済開発協力機構(OECD)は、11月9日、2060年までの長期経済見通しを公表しました。
 それによりますと、2060年におけるGDP(国内総生産)は中国が世界全体の28%(2011年では17%)になり世界1位となるものと予測しています。現在(2011年)は米国が23%で1位ですが、最短で2016年に中国が米国を逆転し1位になるものと予測しています。
 この他、2060年における世界経済に占めるGDPのシェアは、2位がインドで18%(現在は7%)、3位が米国17%(現在23%)となります。日本は3%(現在7%)、ユーロ圏は9%(現在17%)と予測しています。
 参考:URL
 
4、月例経済報告(11月16日)
 内閣府は、11月16日、月例経済報告を発表しました。
 11月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、世界経済の減速等を背景として、このところ弱い動きとなっている。」としています。基調判断については、4カ月連続で下方修正しました。4カ月連続の引き下げは、リーマンショック後の2008年10月~翌年2月にかけての5カ月連続の引き下げ以来となります。
「先行きについては、当面は弱めの動きも見込まれる。その後は、復興需要等が引き続き発現するなかで、海外経済の状況が改善するにつれ、再び景気回復に向かうことが期待されるが、欧州や中国等、海外経済環境を巡る不確実性は高い。こうした中で、世界景気のさらなる下振れや金融資本市場の変動等が、我が国景気を下押しするリスクとなっている。また、雇用・所得環境の先行き、デフレの影響等にも注意が必要である。」としています。
また、「政府は、大震災からの復興と景気の下振れ回避に万全を期す。また、政府及び日本銀行は、デフレからの早期脱却と持続的な成長経路への復帰に向けて、一体となって最大限の努力を行う。さらに政府は、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐとともに、切れ目ない政策対応を行う。デフレ脱却のためには、適切なマクロ経済政策運営に加え、デフレを生みやすい経済構造を改革することが不可欠である。このため、政府としては、景気下押しリスクに対応し経済活性化に向けた取り組みを加速すべく、経済対策を速やかにとりまとめる。また、政府は、平成25年度までを念頭に、「モノ」「人」「お金」をダイナミックに動かすため政策手段を動員する。日本銀行に対しては、デフレ脱却が確実となるまで強力な金融緩和を継続することを強く期待する。」としています。
 参考:
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2012/1116getsurei/main.pdf

 
5、石油需要、2035年には2010年の23%増
 OPEC(石油輸出国機構)は、11月8日、「石油市場見通し2012年版」を公表しました。
 それによりますと、世界のエネルギー需要は、2035年までに2010年比で54%増加するとみています。これに伴い、世界の石油需要も増加し、2035年の需要は日量で1.1憶バレルになるものと予想しています。これは、2010年の23%増になります。
ただ、全エネルギー需要に占める石油の割合は、2010年の35%から2035年には27%に低下するものとみられています。石炭の需要に占める割合は29%と横ばい、ガスの割合は2010年の23%から2035年には26%に増加するものとみられています。
 石油需要は途上国を中心に増えるものとみられており、先進国(OECD国=日本を含む先進国)の需要は2010年の47%から、2035年には41%に低下するものとみられています。
 中国の割合は、2010年には9%ですが、2035年には18%になるものと予想しています。また、インドの割合は2010年には3%ですが、2035年には9%に増加するものとみられています。一方、アメリカの割合は、2010年の24%から2035年には22%に低下するものとみられています。
 参考:URL
 
6、平成23年度のエネルギー消費は、対前年度比で減
 資源エネルギー庁は、11月16日、平成23年度のエネルギー需給実績(速報)を公表しました。
 それによりますと、平成23年度の最終エネルギー消費は前年度比で▲2.9%(1990年度比では+4.7%)減少しました。これは、生産量の減少や節電効果等によるものです。
 これをエネルギー源別の消費で見ますと、電力が大きく減少しています(対前度比で▲6.2%減)。
また、一次エネルギーの国内供給は、原子力が前年度比で▲65%減で大きく減少しています。一方、天然ガス(同+16%増)、石油(同+3%増)は増加しています。これは、原子力代替によるものです。
また、エネルギー起源の二酸化炭素排出量は、原子力発電所の停止により、前年度比で+4.4%増加(1990年度比では+10.7%増)と大幅に増加しています。
 参考:
http://www.meti.go.jp/press/2012/11/20121116004/20121116004.pdf
 
7、世界経済は減速の予想
 経済協力開発機構(OECD)は、11月27日、経済見通し(アウトルック)を発表しました。今回の予測は前回5月の予測を修正したものです。
 それによりますと、2013年の経済の実質成長率はOECD全体で1.4%と下方修正しました。
 この内、日本は0.7%と前回5月の予測1.5%から大幅に下方修正しました。米国は2.0%(前回予測より▲0.6%下方修正)、ユーロ圏は▲0.1%のマイナス成長(同▲1.0%下方修正)としています。
 2012年についても成長率の予測を下方修正しています。日本が1.6%の成長(前回5月の予測より▲0.4%下方修正)、米国が2.2%(同▲0.2%の下方修正)、ユーロ圏が▲0.4%のマイナス成長(同▲0.3%の下方修正)としています。
 また、今回初めて2014年の成長予測も公表しました。2014年の成長は、日本は0.8%の成長とみています。これは消費税引き上げの影響によるものです。米国が2.8%、ユーロ圏は1.3%の成長とみています。
 参考:URL
 
8、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2012年10月速報分:11月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。10月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は低下傾向―
 ・今月は、生産が上昇、出荷は横ばい、在庫は上昇、在庫率は低下であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、11月低下の後、12月は上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は低下傾向にある
10月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
10月の生産は、前月比1.8%の上昇と4カ月ぶりの上昇 (前年同月比は▲4.3%の低下)となり、指数水準は88.1 (季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、金属製品工業、輸送機械工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、アクティブ型液晶素子(中・小型)、太陽電池モジュールの順に上昇に寄与している。
(2) 出荷
 10月の出荷は、前月比0.0%の横ばい(前年同月比は▲4.7%の低下)となり、指数水準は87.6 (季節調整済)となった。金属製品工業、化学工業(除、医薬品)、プラスティック製品工業等が上昇し、情報通信機械工業、一般機械工業、非鉄金属工業等が低下した。
(3)在庫
 10月の在庫は、前月比0.3%の上昇と3カ月ぶりの上昇(前年同月比は4.2%の上昇)となり、指数水準は108.1(季節調整済み)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、電機械工業、石油・石炭製品工業等であった。
10月の在庫率は、前月比▲1.8%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は9.8%の上昇)となり、指数水準は128.1(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、11月は前月比▲0.1%の低下、12月は同7.5%の上昇を予想している。11月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、鉄鋼業等による。12月の上昇は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等による。10月の実現率は0.6%、11月の予測修正率は▲1.1%となった。
 参考: http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
9、11月の失業率は横ばい
 総務省は、11月30日、10月の労働力調査(速報)を発表しました。
 それによりますと、10月の完全失業率(季節調整値)は4.2%でした。これは前月と同じ水準でした。2カ月連続で同水準となります。
 また、同日、厚生労働省は、10月分の一般職業紹介状況の結果を発表しました。それによりますと、10月の有効求人倍率は0.80倍であり、前月に比べて0.01ポイント低下(悪化)しました。倍率が低下するのは2カ月連続です。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf
  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002pf1g.html
 
10、10月の消費者物価は、横ばい
 総務省は、11月30日、全国消費者物価指数を発表しました。
 それによりますと、10月の全国の消費者物価指数(生鮮食料品を除く)は前月と比べて横ばいでした。
また、対前年同月比で見ても横ばいです。対前年同月比では5カ月連続でマイナスでしたが、10月は0.0です。ただ、生鮮食料品を含む総合では、対前比で▲0.4%の下落となり、5カ月連続で前年を下回っています。
 項目別に見ますと、対前年同月比で上昇した主な品目は、電気代(+6%)、ガソリン(+4%)等となっています。一方、上昇した主な品目は、外国パック旅行(▲9%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
11、温暖化ガス排出は増加
 環境省は、12月5日、平成23年度の温室効果ガス排出量(速報値)について発表しました。
 それによりますと、平成23年度の日本の温室効果ガスの総排出量は13.1憶トンであり、対前度比で3.9%増となりました。京都議定書の規定による基準年(CO2、CH4、N2Oは1990年度、HFCs、PFCs、SF6は1995年)の総排出量に比べると、3.6%の増加となります。
 前年度に比べて排出量が増加した要因としては、東日本大震災の影響等により製造業の生産量が減少する一方、原子力発電所の停止、火力発電の増加によって化石燃料消費量が増加したことが原因です。
 参考:
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=21128&hou_id=16054
 
  
 

  年末ご挨拶
 
 平成24年もMicronano Monthlyをご愛読頂きありがとうございました。
 お陰様で本年最後の12月号を無事発行することができました。
 もう早いもので年末のご挨拶をさせて頂く時期となりましたが、来年も引き続きナノ・マイクロ分野の最新情報を、迅速・的確に幅広く掲載することをモットーに内容の充実に努めて参りますのでよろしくお願い申し上げます。
 また、今後とも、一般財団法人マイクロマシンセンター、技術研究組合BEANS研究所及び技術研究組合NMEMS技術研究機構の活動に一層のご理解・ご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 
 なお、年末年始の休業期間は下記の通りです。
  〔年末年始休業期間〕 12月29日(土)~来年1月3日(木)
  新年は1月4日(水)9:00より業務開始となります。
 
  よいお年をお迎えください。

マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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