ナノ・マイクロビジネス展開催準備進む(国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムのプログラム固まる)
毎年7月に日本で開かれる世界最大規模のMEMS関連イベントである「マイクロナノ」は、「ナノ・マイクロ ビジネス展」と改称し、内容もリニューアルし、7月3日(水)から5日(金)まで、東京ビッグサイトで開催します。
ナノ・マイクロ分野における微細加工技術、デバイス、ソリューションが集積する専門見本市として改めて位置付け、本分野の活発なビジネスマッチングも支援してまいります。併せて、未来ビジネスの核となる先端技術の紹介や、ナノ・マイクロ分野の産学連携の場としてますます内容の充実を図ります。
開催準備は着々と進んでおり、順次お知らせしていきます。
第1回は初日7月3日の午後に開催する「国際マイクロマシンナノテクシンポジウム」の内容をご紹介します。第19回を迎える本シンポジウムは、毎回テーマを設定して国内外の専門家にホットなお話を伺っています。今回は「社会課題対応型センサーシステム(インフラ・医療・農業)の現状と未来」というテーマで開催します。
プログラムの講演タイトル、講演者については以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/05/post-e006.html
平成24年度国内外技術動向調査まとまる
マイクロマシンセンターでは、国内外の最新かつ詳細なマイクロマシン・MEMSそして近年活発化しているナノ関連の研究開発の情報を収集・分析し、その技術動向を把握することを目的に、各年度MEMSの分野で代表的な国際会議を定点観測して、分野別動向調査報告書にまとめています。H24年度は“MEMS2013”の調査を行いました。
“MEMS2013”はIEEEのMEMS (Micro Electro Mechanical Systems) 技術に関する国際会議で、今年は26回目となります。2013年1月20~24日の日程で、台北で開催されました。参加者数は事前登録者559名で、前回の778名より3割近く減少しました。一方、投稿件数は776件で、前回の978件を約2割下回りました。採択された論文数は全体で306件(前回346件)、採択率は39%(前回35%)という結果でした。国別では米国が94件でトップ、日本が92件と肉迫しています。日本を除くアジア諸国は台湾25件、中国14件、シンガポール13件、韓国12件と堅調に推移しています。欧州ではフランス8件、ドイツ7件、スウェーデン6件など、例年と同程度の件数で推移しています。
報告書では、MEMS2013全体の概要と、各論文を基礎分野、応用分野合わせて18の分野に分類し、注目すべき論文をトピックスとして紹介しています。技術分野ごとにみると、流体関連が53件ともっとも多く、次いで物質の状態及び環境のセンサ関連が47件、材料関係が43件という状況です。報告内容の詳細は、H24年度分野別調査報告書冊子のほか、マイクロマシンセンターのホームページ内の賛助会員のページにてご覧になることができます。
B第19回国際マイクロマシンサミットが上海で開催される(4/22-24)
第19回「国際マイクロマシンサミット」が4月22日-24日の日程で中国・上海市で開催されました。マイクロマシンサミットは、1995年にマイクロマシンセンターが世界に呼びかけて提案、第1回を実施しその後継続的に年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。通常の学会と異なるのは、各国・地域が代表団を組織して集まるというところであり、質の高い、まとまった講演と、影響力のある人々と意見交換できることが特徴となっています。
今回のサミットの全体テーマはスマートシティ(Smart City, Better life-Powered by Micro-/nano-technology)です。参加者は17の地域から49人のデレゲイトでした。
カントリーレビュー(ベネルクス3国、ドイツ、ロシア、EC、シンガポール、スイス、中国等)やパネルディスカッションについての詳細は以下のブログを参照ください。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/05/192013-f488.html
発展を続ける中国・MEMS関連研究所の訪問報告(4/25-26)
第19回「国際マイクロマシンサミット」が4月22日-24日の日程で中国・上海市で開催され、その後に、MEMSの世界的な研究成果を継続的に出されている、上海と北京の研究所を訪問しました。研究所の名前は、National
Key Laboratory of Science and Technology (国家重点实验室)「国家重点科学技術研究所と訳せば良いのでしょうか?」と言う日本では産業技術総合研究所に対応するものと思われます。上海地区は南分室、北京地区は北分室となり、今回はこの2箇所を訪問しました。
詳細は以下のブログを参照ください
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/05/mems-a390.html
多大な成果を輩出したBEANSプロジェクトの活動状況を取りまとめ
2008年から5年間に亘り、MEMS技術とナノテクノロジー、バイオテクノロジー等の異分野技術を融合させ革新的次世代デバイス(BEANS)の創出に必要な基盤的プロセス技術群を開発し、次なるイノベーションのためのプラットフォームを確立することを目指し遂行された異分野融合型次世代デバイス製造技術開発プロジェクト(BEANSプロジェクト)の活動状況を取りまとめ、「BEANSプロジェクト
活動のまとめ」としてHPにアップしました。
BEANSプロジェクト は最終目標をほぼ達成し、多数の論文・学会発表、100件を超える特許出願、1500件もの知識情報のDB化等々、輝かしい成果を輩出し、同時にこれらの成果を普及する新たな仕組みも整えております。今後の新たなマイクロナノビジネス創出を力強くバックアップしていくものと大いに期待されます。
以下のリンク先を参照ください。
「BEANSプロジェクト 活動のまとめ」
BEANSプロジェクト
GSN(グリーンセンサーネットワーク)プロジェクトの活動から
DTIP2013参加報告
DTIP(Symposium on Design, Test, Integration & Packaging of MEMS/MOEMS
)は、1999年より主にフランス近郊の都市で毎年開催されるMEMsおよびMOEMSに関する国際学会である。15回目となる今回は、2013年4月16日~18日を会期としてスペインのバルセロナで開催されました。
NMEMSから「2nd-Prototypeの5X5mm角温湿度センサ端末を評価・機能検証」と「塵埃センサに搭載予定のトリガーセンサ」について発表を行いました。
詳細は以下のブログを参照ください。
http://gsnpj.blogspot.jp/2013/04/dtip2013.html
http://gsnpj.blogspot.jp/2013/05/dtip2013.html
ISSNIP参加報告
ISSNIP(Network on Intelligent Sensors, Sensor Networks and Information Processing)は、2004年に発足された国際会議で、8回目を迎える今年はオーストラリアのメルボルンでの開催となった。ISSNIPは、センサネットワーク、特に健康、環境、セキュリティなどのアプリケーションに関する情報処理などの技術に関する国際会議である。数学、統計学、コンピューティング、生物学、電気工学、機械工学などの多岐にわたる分野の研究者が集まる。
NMEMSから「塵埃センサに搭載するトリガーセンサ」について発表を行いました。
詳細は以下のブログを参照ください。
http://gsnpj.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html
|