MicroNano Monthly

[No.2014-06] 2014年6月19日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
フレキシブルMEMSデバイスにおける曲げ試験及び信頼性に関する標準化可能性調査の開始
ナノ・マイクロビジネス展2014同時開催プログラム報告(その2

 (1)第20回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムの報告(4月23日)
 (2)TIA N-MEMSシンポジウム/MEMS協議会フォーラムの報告(4月25日)
第20回「国際マイクロマシンサミット」ブラジル、サンパウロ開催報告(5月12-13)
GSNの活動から(ECTC2014出張報告)
   
ナノ・マイクロビジネス展2014開催報告
マイクロナノイノベーター人材育成セミナー
MEMS協議会海外アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議

 
経済・政策動向のトピックス

 

  
ニ ュ ー ス 本 文

 フレキシブルMEMSデバイスにおける曲げ試験及び信頼性に関する標準化可能性調査の開始

  マイクロマシンセンターではMEMSに関する標準化を進めていますが、今年度1年間の予定で(株)三菱総合研究所殿より受託して新たな標準化可能性調査を開始しました。
 屈曲性を備えた薄型MEMSセンサや薄型表示デバイスなどに代表される、フレキシブルMEMSデバイスの研究開発が世界中の研究機関や企業で進められています。このようなデバイスは平面ではない場所への装着・設置が可能なため、今後建築物や生産機械の状態モニタリングなどへの需要が大きく増加することが予想されます。
 本調査では、フレキシブルMEMSデバイスの曲げ試験及び信頼性の評価において、対象デバイスを選定し、標準化すべき特性測定項目及び測定方法を明確化することを目標とします。そして、次年度からただちに規格案開発の作業を実行できる体制を構築してまいります。
 同時に、MEMS関連の国際標準化を審議するIEC/SC47F国際標準化会議に出席して、関連規格提案の情報収集を行い、参加各国との意見交換を通じて将来の規格提案に対する賛成投票及びプロジェクト参加等の協力を要請します。本調査の成果は、フレキシブルMEMSデバイスの生産者及び使用者の間で性能・仕様に関する適正な意思疎通を促し、市場の活性化に寄与すると期待されています。

  ナノ・マイクロビジネス展2014同時開催プログラム報告(その2)

(1) 第20回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムの報告(4月23日)
 今回は「新しい応用を目指すスマートモニタリングデバイスとしてのMEMS」と題したテーマで、近い将来に何兆個のMEMS/センサーが全ての工業製品や生体・動物に搭載されると言われているスマートモニタリングデバイスとしてのMEMSセンサーに関し、その新規な応用分野として「社会インフラ、自動車、医療・健康」を取り上げてプログラムを組みました。
 シンポジウムの詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/2014423-bc8e.html
 

(2)TIA N-MEMSシンポジウム/MEMS協議会フォーラムの報告(4月25日)
 本シンポジウムは、MEMS産業の発展を目的にMEMS協議会が主催する関連諸活動をご紹介し、会場参加者へのPR、意見交換の場を提供するものです。今回はMEMS協議会としてナノマイクロビジネス展2014の企画展示である「MEMSビジネスの新機軸から」の企画と運営に熱心に取り組んできました。このため最初のセッション1では、この企画展示と関連させ、「MEMS産業の新機軸としてのオープンイノベーション、新生産革命」を取り上げることに致しました。またセッション2では昨年に引き続き、「MEMS産業動向・技術動向」といたしました。
 シンポジウムの詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/tia-n-memsmems2.html

  第20回「国際マイクロマシンサミット」ブラジル、サンパウロ開催報告(5月12-13)

  マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する場です。
 本年(2014年度)はブラジルのサンパウロ市にて、5月12日から14日まで開催されました。今回はラテンアメリカではじめての開催であること、第20回と言う記念すべき会であることです。今回のオーガナイザーはカンピーナス( Campinas)大学、FEEC/UNICAMP のJacobus W. Swart教授でした。
 サミットには18の地域、20カ国から58人が参加しました。各国の概要報告を行うカントリーレビュー、「Health and Bio Microsystems」、「Chemical, Environmental, Pressure and RF Microsystems」,「MNT Applications and Program and Initiatives」,「MNT Applications and Program and Initiatives」の4セッションが行われました。また研究学園都市カンピーナスを見学しました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/201420-c4a7.html

  GSNの活動から

 <ECTC2014出張報告>
ECTC2014(64th Electronic Components and Technology Conference)会議は半導体パッケージ技術に関する国際学会研究者が毎年集う世界的な会議である。本会議においてプロジェクトの成果である「3D Integration and Assembly of Wireless Sensor Nodes for ‘Green’ Sensor Networks」について発表し、その評価を得るとともに広報を行い、あわせて関連情報の収集を行った。
詳細は以下のブログを参照ください。
http://gsnpj.blogspot.jp/2014/06/ectc2014.html



 

 2014年ナノ・マイクロビジネス展開催報告

 「マイクロマシン/MEMS展」から名称変更した「ナノ・マイクロ ビジネス展」は2014年4月23日(水)~25日(金)にパシフィコ横浜で開催しました。開催中の様子はブログを参照ください。  

 第1日(4/23)  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/04/post-8abc.html
 第2日(4/24)  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/04/post-5459.html
 第3日(4/25)  http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/04/2014-d6f4.html
 

 また、同時開催プログラムのシンポジウムについては以下のブログを参照ください。
 第1日(4/23) 第20回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム
          http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/2014423-bc8e.html
 第2日(4/24) 先導研究プロジェクト成果報告会
          http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/05/post-3046.html
 第3日(4/25) TIA N-MEMSシンポジウム/MEMS協議会フォーラム
          http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/tia-n-memsmems2.html
          グリーンセンサ・ネットワークプロジェクトセミナー
          http://gsnpj.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html

 

 マイクロナノイノベーター人財育成セミナー

(1) MemsONE講習会 
MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。
 

(2) MEMS講習会
  MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、設定した分野において開発に携わっておられる方々をお招きし、最新動向を広く紹介していただきます。
 

 第22回MEMS講習会は以下の要領で開催しました。
 ■ テーマ:MEMS 技術を利用した地域活性化:MEMS がもたらす新しいものづくり産業
 ■ 日 時:平成26年3月6(木)14:00~17:00
 ■ 場 所:富山県ものづくり研究開発センター
 当日の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/03/22-62f3.html
 

(3) マイクロナノ先端技術交流会
 産学交流を図ることを目的に、毎回大学等において先端的な研究に従事する方々を講師としてお招き、交流の機会を設けています。

 第26回先端技術交流会は以下の要領で開催しました。
■ テーマ:トリリオンセンサ社会に向けた世の中の動きとワイヤレスセンサネットワークの最前線
■ 日時: 平成26年5月9日(金)15:00~17:00 懇親会 ~18:30
■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
■ 参加費:一般5,000円/賛助会員・MEMS協議会メンバー2,000円
 当日の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/05/59-feb8.html

(4) 海外調査報告会
 マイクロマシンセンターが毎年実施している海外調査の報告会です。欧米の研究機関や企業の最新研究開発動向を報告します。
 今回は以下の要領で開催しました。
 
■ 内容: 米国・欧州におけるMEMS最先端技術と産業動向
       H24年度 MEMS産業動向調査報告書の完成報告
       マイクロマシンサミットと中国・ロシア、北欧MEMS動向
       MEMS国際標準化に関する活動状況
■ 日時: 平成26年1月15日(水)15:00~17:00
■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
■ 参加費:一般3,000円/賛助会員・MEMS協議会メンバー無料
 当日の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/01/2-1862.html
 

(5) MNOIC実習講座
 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)において最先端のMEMS製造・検査機器を使用する実習講座です。
 開催スケジュールと参加申し込みはこちらを参照ください
 

(6)UMEMSME-MNOIC連携セミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 

(7)その他
 MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座:  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義:  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習:  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで
 memspc@mems.mech.tohoku.ac.jp http://www.memspc.jp

 MEMS協議会海外アフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
  

米国MEMS Industry Group関連イベント
 Sensors Expo 2014
 http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageID=4240
 June 24-26, 2014 Donald E. Stephens Convention Center, Rosemont, IL
 

 MIG Member Cocktail Party at SEMICON West
 http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageID=4190h
 July 9, 2014 Restaurant Lu Lu, San Francisco, California
 

 MEMS Industry Group Conference Shanghai
 https://www.etouches.com/ehome/index.php?eventid=77096&
 Sep.10-12, 2014 Shanghai, China
 

 MEMS Executive Congress US 2014
 http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageID=4243
 Nov 5-7, 2014 Scottsdale, AZ

IMEC 関連イベント
 Semicon West 2014
 July 8-10, 2014 Moscone Center, San Francisco, USA
 http://www2.imec.be/be_en/press/imec-news/semicon-west-2014.html


 UCPSS 2014
 http://www2.imec.be/be_en/events/ucpss2014.html
 Sep.21-24, 2014 Brussels, Belgium

 ITF Japan 2014
 http://www2.imec.be/be_en/events/itf-japan-2014.html
 Nov.17, 2014 Hotel New Otani, Tokyo, Japan

 
MANCEF 関連イベント 
 COMS 2014
 Oct.12-15, 2014 the University of Utah, Salt Lake City
 http://www.mancef.org/coms-2014/
 

 主要なMEMS関連国際会議

  Micromachine Summit
   日程:2015年
   場所:ドイツ
   URL:
  

  MIGミーティング
   上海会議
   日程:2014年9月9日
   場所:上海、中国
   URL:https://www.etouches.com/ehome/index.php?eventid=77096&
   

  MEMS2015
   日程:2015年1月18日~22日
   場所:Estoril、ポルトガル
   URL:http://www.mems2015.org/
  

  Transducers’2015
   日程:2015年6月21日~25日
   場所:Anchorage, Alaska, USA
   URL:http://transducers2015.org/
  

  APCOT2014
   日程:2014年7月
   場所:Daegu, Korea
   URL:http://apcot2014.org/
  

  MicroTAS 2014
   日程:2014年10月26日~10月30日
   場所:サンアントニオ、アメリカ
   URL: http://www.microtas2014.org/

 



【平成26年6月の経済報告】 

 本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。
 以下は概要版ですが、詳細版は以下のブログをご参照下さい。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2014/06/post-2444.html

1.経済全体の状況
◎国内経済の概況


月例報告(内閣府)(平成26年5月23日公表)   ※最新のデータで作成
【日本経済の基調判断】
<現状>
・景気は、緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により、このところ弱い動きもみられる。
<先行き>
先行きについては、当面、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により弱さが残るものの、次第にその影響が薄れ、各種政策の効果が発現するなかで、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。
<政策の基本的態度>
政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの早期脱却と経済再生の実現に向けて全力で取り組む。このため、「経済財政運営と改革の基本方針」に基づき経済財政運営を進めるとともに、「日本再興戦略」の実行を加速化し、強化する。また、経済の好循環の実現に向け、「好循環実現のための経済対策」を含めた経済政策パッケージを着実に実行するとともに、平成26年度予算の早期実施に努める。日本銀行には、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することを期待する。

 ※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。
 http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2014/05kaigi.pdf

◎ 設備投資

平成26年4月実績:機械受注統計調査報告  
(平成26年6月12日公表 内閣府経済社会総合研究所)

 機械受注総額(季節調整値)の動向をみると、26年3月前月比4.0%増の後、4月は同34.8%増の3兆1,260億円となった。

 需要者別にみると、民需は前月比2.1%減の1兆541億円、官公需は同40.5%増の2,971億円、外需は同71.3%増の1兆6,148億円、代理店は同27.3%増の987億円となった。

 民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向を見ると、26年3月前月比19.1%増の後、4月は同9.1%減の8,513億円となった。このうち、製造業は同9.4%減の3,484億円、非製造業(除く船舶・電力)は同0.9%増の5,195億円となった。

※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1404juchu.html


2.関係する産業動向
◎鉱工業指数調査 

【最新プレス情報 平成26年4月分確報】(平成26年6月13日発表)

生産・出荷・在庫・在庫率指数概況
 4月の生産指数の確報値は、前月比▲2.8%の低下となり、指数水準は99.3(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、食料品・たばこ工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等であった。

 出荷指数の確報値は、前月比▲5.0%の低下となり、指数水準は98.0(季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、食料品・たばこ工業、化学工業等であった。

 在庫指数の確報値は、前月比▲0.5%の低下となり、指数水準は105.2(季節調整済)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等であった。在庫率指数の確報値は、前月比▲1.6%の低下となった。

製造工業生産能力・稼働率指数概況
 4月の稼働率指数は、前月比▲2.2%の低下となり、指数水準は103.0(季節調整済)となった。

概 況
(1) 生産は、前月比▲2.8%の低下であった。
業種別にみると、食料品・たばこ工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業等が低下し、金属製品工業、はん用・生産用・業務用機械工業、非鉄金属工業が上昇した。
出荷は、前月比▲5.0%の低下であった。
業種別にみると、はん用・生産用・業務用機械工業、食料品・たばこ工業、化学工業等が低下し、鉄鋼業、情報通信機械工業が上昇した。
在庫は、前月比▲0.5%の低下であった。
業種別にみると、輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業等が低下し、はん用・生産用・業務用機械工業、電気機械工業、金属製品工業等が上昇した。
(2) 確報と速報を比べると、生産は下方修正、出荷、在庫は変わらず、在庫率は上方修正であった。生産の下方修正は、リキュール、清酒等による。
(3) 製造工業稼働率指数は、103.0 で前月比▲2.2%の低下であった。
製造工業生産能力指数は、95.2 で前月比▲0.9%の低下であった。

※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201404kj.pdf

3.政策動向

○ 科学技術イノベーション予算戦略会議の開催
 内閣府は科学技術イノベーション予算戦略会議(第5回)を平成26年6月5日に開催しました。そこでは、科学技術イノベーション予算戦略会議の設置について(一部改正)及び科学技術イノベーション総合戦略2014の原案提示がなされました。

詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www8.cao.go.jp/cstp/budget/yosansenryaku/5kai/20140605.html

○ 研究開発・評価小委員会の開催(中間とりまとめ)
 経済産業省は、2014年1月より産業構造審議会産業技術環境分科会研究開発・評価小委員会を開催してきました。このたび、革新的な技術シーズを核としたイノベーションの創出に向けた「橋渡し」システムの全体設計と必要な具体策について、中間とりまとめを行いました。

1.経緯

 我が国産業の競争力強化のためには、革新的な技術シーズを活用した非連続なイノベーションを実現して新たな市場を創造していくことが必要です。国際競争の激化や市場トレンドの急激な変動など厳しいビジネス環境を鑑み、国の技術政策が産業競争力を決するとの認識から、各国で、イノベーション実現の上で国が重要な役割を担った取組が進んでいます。

 産業構造審議会産業技術環境分科会研究開発・評価小委員会(委員長:五神真東京大学大学院理学系研究科長・理学部長)では、こうした認識のもと、我が国における革新的な技術シーズを核としたイノベーションの創出に向けた「橋渡し」システムの全体設計とその実現に必要な具体策について本年1月から検討してまいりました。

2.中間とりまとめのポイント

 中間とりまとめでは、以下の3つの切り口から整理を行いました。主な提言内容は以下の通りです。

(1) 革新的技術シーズを事業化へ「橋渡し」するシステムの構築
 産業技術総合研究所の「橋渡し」機能強化、NEDOの研究開発マネジメント等の強化、技術集約型の中堅・中小・ベンチャー企業の育成・支援強化に加え、企業におけるオープンイノベーションや大学改革の推進等による産学官連携活動をより一層推進する。

(2) 優れた技術シーズを創出する仕組みの構築
 多様かつ独創的な技術シーズの創出を図るため、基礎研究に係る研究資金配分の仕組みの見直しや、一層の異分野融合を推進する。また、公的研究機関を核とした最先端の技術シーズ創出とともに、産業界の積極的取組との連携により産業基盤技術の維持・発展を図る。

(3) イノベーションを担う人材の育成・流動化
 NEDO等において、「橋渡し」機能を担う研究開発マネジメント人材を育成するとともに、そのキャリアパスを確立する。また、高い専門性とともに俯瞰的視野を持つ研究人材の育成・活用や理工系人材の裾野拡大、人材の流動化に向けた取組を推進する。

詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140617002/20140617002-1.pdf
 


   

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