MicroNano Monthly

[No.2015-08] 2015年8月14日発行


ニ ュ ー ス 目 次  

  
ニ ュ ー ス 本 文

 第30回マイクロナノ先端技術交流会開催報告(7/28)

 「材料技術・表面処理による MEMS 低価格化を目指して」と題して第30回先端技術交流会を7月28日に開催しました。
 名古屋工業大学大学院 工学研究科 機能工学専攻の神谷庄司教授からは、MEMSなどのマイクロデバイスの構造信頼性保証に重要な要素となる強度特性や、疲労寿命評価の研究内容について、また、関東学院大学 総合研究推進機構 材料・表面工学研究所の盧柱亨准教授からは、メッキによる金属厚膜等の高速・高品質成膜の話や、電子材料への表面処理技術についてご紹介頂きました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2015/08/30-69ce.html

MEMS標準化の現状と最近の動き

  MEMS分野の国際標準化はIECの分科委員会SC47Fで審議が行われています。この委員会は日本が幹事国で、マイクロマシンセンターは国内審議団体を務めています。現在発行済み国際規格は計22件で、うち日本提案が9件です。審議中の日本提案は改正提案1件を含め4件です。MEMS関連の国際標準化会議は毎年2回開催され、今年は6月にシンガポールで、10月にベラルーシ・ミンスクで開催されます。
このほか、将来の規格提案をめざして薄膜MEMSデバイスの曲げ信頼性評価試験方法や振動発電デバイスの特性測定方法に関する国際標準開発を進めており、道路や建築物などの社会インフラの状態モニタリングに適用するMEMSデバイスの性能評価への貢献をめざしています。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2015/08/mems-4909.html

「BEANS技術研究センター」を「知財管理センター」に名称変更(8月1日)

 平成27年8月1日に「BEANS技術研究センター」を「知財管理センター」に名称変更し、MMCにおける知財活動の一層の拡充を図ります。
【名称変更の背景】  
 MMCが取り組むMEMS新技術、ネットワーク技術、アプリケーション技術、環境エネルギー技術など多肢にわたる技術領域で創出される知的財産を適切に保護・活用していくことは、財団活動のみならず、我が国MEMS産業全体の継続的な成長や社会貢献のために極めて重要です。
そのため、今般、従来のBEANS技術研究センターを名称変更して「知財管理センター」とし、従来のBEANSプロジェクトで創出された特許技術の成果展開、成果普及等の活動内容に加え、MMCが関係する全ての国/NEDOプロジェクトに係る知的財産戦略活動を行う拠点として整備し、プロジェクト知財の戦略的な権利化促進、知的財産リスクマネジメントの強化、知的財産の活用を一層推進することとします。
(本センター活動は、MEMS協議会活動の一環として実施します。)

ベトナムより調査団が来訪、MEMSに関する情報交換会を開催(7/23)

 ベトナムより調査団が2016年7月23日に一般財団法人マイクロマシンセンター(秋葉原)を来訪、MEMSに関する情報交換会を開催しました。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2015/07/mems723-e1af.html

 RIMS/UCoMS/農業SIP/MEH/IRiSの活動から

1) ライフラインコアモニタリングの研究開発(UCoMS)
 UCoMSの研究開発を進めているコアモニタリング研究体は、7月22日に第1回UCoMS推進連絡会を開催しました。
 推進連絡会では全体及び個別テーマ(振動発電デバイス、センサデバイス、通信技術、実証実験等)の進捗を確認し、今後の活動につき検討が行われました。
 UCoMSのホームページ:http://ucoms.la.coocan.jp/

2) 道路インフラモニタリングシステム研究開発(RIMS)
ET-NDT6海外出張報告
 
ET-NDTは4年に一度開催される、非破壊検査に関する国際会議である。今回はベルギー・ブリュッセルのVrije Universiteit Brusselにて5/27~29の3日間にわたって開催された。6回目を迎える今回は、欧州を中心に100名強の参加があり、パラレルセッションで多数の講演が行われた。本会議に参加し、AE(Acoustic Emission)技術をはじめとする非破壊検査技術の最新動向について情報収集を行った。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2015/07/et-ndt6-adad.html

3)生体センシング技術を活用した次世代精密家畜個体管理システムの開発(農業SIP)

 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所が中心となり、マイクロマシンセンターが研究開発に参加している本プロジェクトも、開始から2年目を迎えています。本プロジェクトは、日々変化している牛の繁殖機能や健康状態などの様々なバイタルサインを長期間にわたって常時モニタリングして、的確な授精適期の把握による牛の受胎率向上や消化器疾病、肺炎、ストレスなどの早期診断による生産病の低減対策に貢献できる技術開発を目指しています。
 26年度(初年度)は牛の繁殖機能(授精適期判定、分娩予知)や様々な代謝機能(ルーメン機能、体温、ストレス)をセンシングするための各種センサの基本設計や試作並びにこれらのセンサを評価するための基本的な生理機能評価技術の構築を行い、試作センサシステムの共同研究機関への供給及び技術の共有化について供給体制を整えました。
 27年度は、通常の牛舎において受信欠損の少ないセンサシステムを構築し、得られたデータの生理学的意義を明確にすることを目標としています。各センサシステムの設計・改良試作を進め、試作システムを用いた牛への飼養試験に着手しています。
 次世代精密家畜個体管理システムのホームページ
  

 2016年はリニューアルした「MEMSセンシング&ネットワークシステム展」を10月に開催

 本展示会は名称を「MEMSセンシング&ネットワークシステム展」と変更し、リニューアルして以下の要領で開催いたします。
 会期:2016年10月5日(水)~7日(金)
 場所:パシフィコ横浜
 オーガナイザー:株式会社ICSコンベンションデザイン
 出展対象:ナノ材料・界面制御/防災
      農業、ヘルスケア、車載各種センシング
      グリーンセンサネットワーク
      次世代モニタリングシステム
      製造プロセス、評価・計測
 以下を参照ください。
 http://mmc.la.coocan.jp/business/tenji/index.html
 

 講習会・セミナーのご案内

(1) MemsONE実習講座 
 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会についてはこちらを参照ください。
 
(2) MEMS講習会
 MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、設定した分野において開発に携わっておられる方々をお招きし、最新動向を広く紹介していただきます。
 次回第25回MEMS講習会は平成27年10月22日(木)兵庫県での開催を予定しています。
(詳細決定次第、こちらに掲載します。)

(3) マイクロナノ先端技術交流会
 産学交流を図ることを目的に、毎回大学等において先端的な研究に従事する方々を講師としてお招き、交流の機会を設けています。
 開催スケジュールと参加申し込みにつきましては、こちらを参照ください

(4)  海外調査報告会
 マイクロマシンセンターが毎年実施している海外調査の報告会です。欧米の研究機関や企業の最新研究開発動向を報告します。
 開催スケジュールと参加申し込みにつきましては、こちらを参照ください

(5) MNOIC実習講座
 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)において最先端のMEMS製造・検査機器を使用する実習講座です。
 開催スケジュールと参加申し込みはこちらを参照ください
 
(6)UMEMSME-MNOIC連携セミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 
(7)その他
 MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座:  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義:  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習:  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで
 memspc@mems.mech.tohoku.ac.jp http://www.memspc.jp

 MEMS協議会海外アフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
 2015-Leti Day-Tokyo
 http://www-leti.cea.fr/en/Bloc-Annual-Review/LetiDays
 Oct 20, 2015 Tokyo, Japan

米国MEMS Industry Group関連イベント
 SEMICON Europa Dresden 2015
 Oct 6-8, 2015
 URL

 MEMS Executive Congress® US 2015
 http://us2015.memscongress.com/
 November 4-6, 2015  The Meritage Resort & Spa Napa,CA

 Power MEMS 2015
 URL
 Dec 1-4, 2015 Cambridge, MA, USA

 TSensors Summit - a MEMS Industry Group® Enterprise
 URL 
 Dec 9-10, 2015
 Florida Hospital Nicholson Center Celebration, Florida USA

IMEC 関連イベント
 ITF JAPAN 2015
 http://www2.imec.be/be_en/events/itf-japan-2015.html
 Nov.9, 2015 the New Otani Hotel, Tokyo, Japa

MANCEF 関連イベント 
 COMS 2015
 http://www.mancef.org/coms-2015/
 Sep.13-16, 2015 Krakow, Poland

 Mikro System Technik Kongress 2015
 http://www.mikrosystemtechnik-kongress.de/
 Oct. 26-28, 2015 Karlsruhe, Germany

 主要なMEMS関連国際会議

  Micromachine Summit
   日程:2016年5月
   場所:東京
   URL:
 
  MEMS Executive Congress US 2015
   日程:2015年11月4日~6日
   場所:Napa Valley、米国
   URL:http://us2015.memscongress.com/
 
  MEMS2016
   日程:2016年1月24日~26日
   場所:上海、中国
   URL:http://mems2016.org/
 
  Transducers’ 2017
   日程:2017年6月18日~22日
   場所:Kaohsiung, Taiwan
   URL: http://transducers2017.org/
 
  MicroTAS 2015
   日程:2015年10月25日~10月29日
   場所:Sin-Gyeongju, 韓国
   URL: http://www.microtas2015.org/
 



《経済・政策動向のトピック》
【平成27年8月の経済報告】 

 本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。
 猛暑の平成27年8月の経済報告をお届けします。業務の参考として頂ければ幸いです。  内容は、以下のブログ「MEMSの波」【平成27年8月の経済報告】(平成27年8月13日)をご参照下さい。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2015/08/post-d655.html

◎「クールビズ2015」の実施について
  当センターでは経済産業省・環境省の呼びかけに応じて、5月~10月の6カ月間、クールビスを実施しています。
 政府は、地球温暖化対策のため、平成17年の夏から、冷房時の室温を28℃にしてもオフィスで快適に過ごせる、「クールビズ(COOL BIZ)」を提唱してきました。今年も引き続き地球温暖化対策及び節電の取組が重要であることから、5月1日スタートでクールビズ2015をスタートさせました。期間は10月末となっています。
 特に夏季の本格実施となる6月1日から9月30日までの4カ月間は、各主体のクールビズを通じた地球温暖化防止及び節電の取組が促進されるよう、「スーパークールビズ期間」とし、より一層の軽装や暑さをしのぐ工夫を行うとしています。
 スーパークールビズは、東日本大震災で電力不足への懸念が高まり節電対策として2011年に始まりました。5月から半年間続くクールビズ期間のうち、暑さが厳しい6月から9月末まで実施されます。冷房時の室温を28度と高めに設定するかわり、アロハシャツやポロシャツなど、クールビズよりもさらに軽装での出勤を励行しています。

 期間中、MMC及びNMEMS組合へは、室温28℃でも快適に過ごせる服装でおいで頂ければ幸いです。
 また、役職員の軽装励行についてもご理解のほどよろしくお願い致します。

以上

   

一般財団法人マイクロマシンセンター  NMEMS技術研究機構
Copyright (c) Micromachine Center. All rights reserved.