日本から提案の2件のMEMS分野関連規格案がIEC国際規格として発行(9月)
IEC(国際電気標準会議)/TC47(半導体分野技術委員会)/SC47F(MEMS分野分科委員会)にて、提案を行っておりました、日本からの規格案2件が、今年(2017年)、国際規格として発行されました。
1件目は、東京大学・大学院工学系研究科・機械工学専攻の鈴木雄二教授がプロジェクトリーダとして提案のエレクトレット振動発電デバイスの規格案「IEC 62047-28:Semiconductor devices – Micro-electromechanical devices – Part 28: Vibration-driven MEMS electret energy harvesting devices MEMS」が、2017年1月にIEC国際規格として発行されました。
2件目は、神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻の神野伊策教授がプロジェクトリーダとして提案のMEMS圧電薄膜の電気機械変換特性の測定方法の規格案「IEC
62047-30:Semiconductor devices - Micro-electromechanical devices - Part
29: Electromechanical relaxation test method for freestanding conductive
thin-films under room temperature」が、2017年9月にIEC国際規格として発行されました。MEMS圧電薄膜のアクチュエータ応用を目的とする逆圧電特性の測定方法を標準化しました。
詳細は以下のブログを参照下さい。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2017/12/20172memsiec-3e.html
マイクロマシンセンター 調査研究・標準部の竹内 南 主幹研究員に、IECより感謝状(Certificate of Appreciation)が授与(10月11日)
2017年10月にIEC(国際電気標準会議)の総会がロシア・ウラジオストクで開催され、その期間中に執り行われましたIEC/TC47(半導体分野技術委員会)傘下のSC47F(MEMS分野分科委員会)のワーキンググループ会議(2017年10月11日)において、SC47Fの国際幹事を9年(2008年~2017年)務め、今年6月に交代したマイクロマシンセンター
調査研究・標準部の竹内 南 主幹研究員に、IECより感謝状(Certificate of Appreciation)が授与されましたので、報告致します。
詳細は以下のブログを参照下さい。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2017/10/iec-e20e.html
第35回先端技術交流会開催のご報告(11月29日)
平成29年11月29日(水)の午後、マイクロマシンセンター新テクノサロンで第35回マイクロナノ先端技術交流会を開催しました。
今回のテーマは「RF-MEMS(BAW(Bulk Acoustic Wave)フィルタ)の最前線」として、太陽誘電モバイルテクノロジー(株) 取締役の上田正憲様からは「最近のRF-BAWデバイス(フィルタ)の進展と今後の展望」と題して、そして、早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 准教授の柳谷 隆彦先生からは「最新のBAWデバイス材料の研究と応用」と題してご講演をいただきました。
開催概要につきましては、以下のブログを参照下さい。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2017/11/3-f4d7.html
ハイウエイテクノフェア2017に出展報告(11月21日-22日)
2017年11月21日(火)~ 11月22日(水)に東京ビッグサイト東7・8ホールで開催されましたハイウエイテクノフェア2017にNMEMS技術研究機構が2小間出展致しました。
ハイウエイテクノフェア2017は公益財団法人高速道路調査会の主催、NEXCO3社の共催による高速道路を支える最先端技術を紹介する展示会です。今年は第14回目で、282の出展者が1,333の新技術等を出展し、2日間で約20,700名の来場者がありました。来場者は毎年右肩上がりで伸びており、非常に活気に溢れた展示会となっています。出展物も、ファン付の空調服から最新の道路監視システム、さらには大型のトンネル点検車に至るまで、ハイウェイに関係するものならなんでもありで、非常にユニークです。
NMEMS技術研究機構のブースでは、今年のMEMS センシング&ネットワークシステム展で使用したパネル17枚による成果のPRに加え、新規開発のセンサ端末等の展示(写真2)とフレキシブル面パターンセンサのデモ(写真3)、さらには動画によるプロジェクトの解説により、以下の特徴を有するRIMSプロジェクトの広報を行いました。
報告の概要は、以下のブログを参照下さい。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2017/11/2017-fa66.html
道路インフラ状態モニタリング用センサシステムの研究開発プロジェクトのNEDOサイトビジット開催(12月13日)
NEDO委託事業で実施しております「道路インフラ状態モニタリング用センサシステムの研究開発」プロジェクトのNEDOサイトビジットが2017年12月13日(水)に開催されました。今回はテーマ「スーパーアコースティックセンサによる橋梁センシングシステムの開発」の実証場所であるNEXCO西日本管内の実橋梁の現場を本プロジェクトの技術委員、PL、SPL、NEDO担当者及び経産省のアドバイザの方々にご視察頂き、実証が着実に進捗していることをご確認頂くとともに、目標達成及び実用化に向けた貴重なご意見を頂きました。これらのご意見を研究開発に反映して、世の中の役に立つ技術に仕上げて参ります。
NEDOサイトビジットでの実証現場ご視察の様子
第4回医療MEMS研究会を開催(12月12日)
世界的な医療需要の増大に伴い、MEMS技術を使った医療用途センサ/アクチュエータ技術に脚光が当たっています。マイクロマシンセンターでは、本年度より医療ニーズの収集とソリューションの検討、さらにはPJ化の検討を行うための「SSN-WG5
医療MEMS研究会」を発足しましたが、今回、特別講演として内閣官房内閣審議官 健康医療戦略室 次長 藤本 康二様、バイオハイブリッドデバイスを中心に斬新な研究に取り組まれ医療応用への造詣が深い東京大学
竹内 昌治先生のお二人をお招きし、ご講演頂きました。
Innovative Non-Destructive Testing for Civil Engineers(INDTCE2017)の参加報告(11月21日-23日)
インフラモニタリングセンサ用エナジーハーベスタ調査の一環として、2017年11月21日(火曜日)〜23日(木曜日)にかけて、アメリカハワイのカウアイ島で開催された、Innovative
Non-Destructive Testing for Civil Engineers(INDTCE2017)に参加してまいりました。また、それとともに2017年11月20日(月曜日)にハワイ大学(オアフ島)にも訪問して来ましたので報告します。
INDTCE2017は、今回初めて開催された国際学会であり、本プロジェクトのメンバーでもある京都大学の塩谷智基教授(写真1)がチェアとして中心となって立ち上げられ開催されました。また、初開催にもかかわらず、日本をはじめ、アメリカや韓国などの大学、企業の関係者も参加し、多くの発表、意見交換がされました。特に従来の国際学会と大きく異なり、土木系とともに、我々のようなエナジーハーベスティング、物理センシングを研究している電気系、物理系なども一堂に会しており、従来では難しかったそれぞれ最新の情報交換をする場が設けられました。それによって、ある分野では常識的なことが、別の分野では新鮮であったりして、非常に有意義な試みであったと感じました。
報告の概要は、以下のブログを参照下さい。
http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2017/11/indtce2017-dfdc.html
第6回MEMS協議会・海外調査報告会(平成29年度)のご案内(2018年1月31日)
「海外調査報告会」は、国際交流事業の一環として毎年開催しており、海外のMEMS・マイクロナノ関連企業・研究機関への訪問、交流活動、関連国際会議での情報収集活動等で得たマイクロナノ分野の最先端産業技術動向や知見を報告しております。
今回はMEMSセンサの新しい用途である橋梁・大規模インフラのモニタリングの調査として参加したWCEAM2017(12th World Congress on Engineering Asset Management)の概要紹介及び海外における橋梁、ダム、歴史的建造物等のモニタリングの現地実態調査結果に関して、NMEMS技術研究機構 技術開発推進室長 武田宗久氏からの特別報告も予定しています。
また(一財)マイクロマシンセンターが主導している最新の国際標準化の活動に関しても報告致します。
開催のご案内は、以下のホームページを参照下さい。
http://www.mmc.or.jp/kokusai/kaigai_chosa/h29/index.html
第29回MEMS講習会のご案内(2018年2月8日-9日)
一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC)では、MEMS産業の裾野を広げ、その産業推進の一助となるべく活動を展開しています。 本MEMS講習会は、MEMS協議会メンバー企業、特にMEMSの試作(MEMSファンドリー)や設計ツール開発をサービスとする企業を中心に企画され、年2回実施しています。
今回は「MEMS技術を利用した地域活性化:MEMSに何ができるのか」をテーマに、公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団(3次元半導体研究センター)との共催で、MEMSに興味を持たれている企業とのビジネス交流会を行います。MEMS分野で先進的な研究開発をされている大学からのご講演と、福岡県の産業界、MMCの双方からの報告で、プログラムを構成いたしました。MEMSに取り組む際の不安材料となる開発・生産に関しましても技術相談会を最後に設けております。最先端の技術開発や地域での産業化の課題等を議論する最適な場になればと企画いたしましたので、沢山の方々のご参加をお待ち致します。
開催のご案内は、以下のホームページを参照下さい
http://fsic.nanomicro.biz/seminar/koshu-29/index.html
RIMS/UCoMS/ULPAC/LbSS/SSIの活動から
2017年度のプロジェクト関連委員会等の開催実績は以下のとおりです。
①道路インフラモニタリングシステム研究開発(RIMS)
第1回社会インフラ研究会 4月7日
第1回社会インフラ推進委員会 4月28日
第2回社会インフラ研究会 5月12日
第3回社会インフラ研究会 6月9日
第4回社会インフラ研究会 7月7日
第2回社会インフラ推進連絡会 7月21日
第5回社会インフラ研究会 9月8日
第6回社会インフラ研究会 10月13日
第7回社会インフラ研究会 11月10日
②ライフラインコアモニタリングシステムの研究開発(UCoMS)
第1回コアモニタリング研究会 5月16日
第2回コアモニタリング研究会 7月5日
第1回コアモニタリング推進連絡会 7月5日
第3回コアモニタリング研究会 9月11日
第2回コアモニタリング推進連絡会 10月30日
③センサ端末同期用原子時計(ULPAC)
第1回CSAC研究会 4月11日
第2回CSAC研究会 5月9日
第3回CSAC研究会 6月15日
第4回CSAC研究会 7月13日
第5回CSAC研究会 9月29日
第6回CSAC研究会 11月6日
④学習型スマートセンシングシステム(LbSS)
第1回LbSS研究会 6月12-13日
第2回LbSS研究会 7月18日
第1回LbSS推進連絡会 7月18日
第3回LbSS研究会 9月5日
⑤スマートセンシング・インタフェース国際標準化(SSI)
第1回SSI標準化委員会 6月15日
第2回SSI標準化委員会 8月3日
第1回MEMS標準化委員会 8月9日
第3回SSI標準化委員会 9月26日
⑥医療MEMS
第1回医療MEMS研究会 6月7日
第2回医療MEMS研究会 7月27日
第3回医療MEMS研究会 10月6日
⑦空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発(AIRs)
第1回AIRs研究会 9月7日
第1回AIRs研究推進委員会 10月3日
第2回AIRs研究会 11月17日
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