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プロジェクトリーダー
遊佐 厚 |
本プロジェクトは平成20年に期間5年の産官学連携プロジェクトとして発足しました。プロジェクトでは将来の革新的次世代デバイスの創出に必要な新しいコンセプトに基づいて、サイエンスとエンジニアリング、またトップダウンプロセスである微細加工とボトムアッププロセスであるナノバイオプロセス等を融合させたマイクロナノ統合技術などを世界に先駆けて確立します。これによって革新的次世代デバイス創出に必要な基盤的プロセス技術群を開発し、かつ、プラットフォームを構築することが狙いであります。
この革新的次世代デバイスが10年から20年後の社会の国家的課題である「環境・エネルギー」、「医療・福祉」、「安全・安心」分野で新しいライフスタイルを創成するためには必要不可欠と考えており、本プロジェクトを
BEANS (Bio-Electromechanical Autonomous Nano Systems) と呼んでおります。BEANSの名前には、半導体が産業のコメといわれているように、BEANSが近い将来は産業のマメとする研究員一同の熱い想いが込められています。
BEANSプロジェクトで求められる成果は基礎から実用化まで幅広いことが特徴です。そのため民間企業はもとより大学や独法研究所など多くの研究機関が参画して、BEANSの理念や目標を共有化してすすめる集中研方式の研究体制をとっています。しかしながらすべての研究資源を一か所に集めるのではなく、全国に数か所の先進研究拠点に分散させています。大学や独法研究所が保有する知の活用と既存の研究設備の有効利用を図るためです。集中研方式のプロジェクト一体運営の利点と分散研方式の研究資源の有効利用と云うメリットの双方を取り込むことで、研究推進の加速・効率化を目指しております。これは従来の国プロジェクトにはみられない新しい産官学連携モデルになると考えております。
関係者の皆様には以上述べました本プロジェクトの特徴をご理解していただき、今後ともさらなるご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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