BEANSとは Bio Electromechanical Autonomous Nano Systems の略称であり、従来のMEMS技術(トップダウン技術)とナノ・バイオ技術(ボトムアップ技術)が融合し自律的に機能する異分野融合型デバイスのことです。将来BEANSは、環境・省エネ、健康・医療、安全・安心などの社会ニーズに応え、我々の新しいライフスタイルを創造し、豊かな生活づくりに貢献するものと期待されています。今回のBEANSプロジェクトは、このようなBEANSデバイスを創出するために必要となる基盤的なプロセス技術群を開発することを目指しております。従って、実際のBEANSデバイスの開発は、次のステップに委ねることになります。
近年、半導体チップが産業のコメと呼ばれているのに対し、MEMSが産業のマメと称されようになってきました。これは、MEMSの体は小さいものの、MEMSを組み込んだ製品に素晴らしい効用・機能を与える活力源となっていることに由来します。また、多くの種類のMEMSデバイスがあること、MEMSの応用製品が多岐にわたることもマメに類似しています(マメには大豆、小豆、落花生、グリーンピースなどの多くの仲間があり、豆製品も納豆、味噌、豆腐、豆乳、あずき餡など多岐にわたる)。
MEMSの進化したデバイスを、BEANSと名付けることになった理由の一つには、このような「産業のマメ」の呼称があります。すなわち、BEANSは未来の産業のマメとも言えます。BEANSのイメージは、BEANSプロジェクト発足の原動力となったMEMSフロンティア未来デバイスの研究会(平成18年度)の調査レポートなどで垣間見ることができます。
また、次のBEANS成長ものがたり(ブログ)の記事も参照下さい。
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